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松本明子のアポなし軽キャン日記|第19回 頼まれてもいないけど、アムズの事務所大公開
レンタカー業の開業認可申請を行なうためには、事務所を設ける必要があります。場所も駐車場の位置が事務所から直線で2km以内、というルールがあるんです。
ではその事務所、レンタカー稼業にどれだけ必要か、というと、ほとんど必要ありません!
アムズレンタカーでは、車の配車場所を事務所の近くの駐車場、もしくは事務所のある東京・杉並区の方南町駅、はたまた新宿駅西口付近の3か所と決めておりまして。受け渡しの際の注意事項から、返却時の料金のお支払いまで。すべて駐車場で完結できるんです。いまは、スマートフォン1台あればお会計までできちゃいますからね。
そうなると事務所は、業務部長の廣田さんがお客様の予約状況を管理したり、事務作業をする以外、自ずと倉庫の様相を呈してきます。アムズではキャンプ道具などのレンタルも行なっているので、その保管場所です。毎月赤字続きで、倉庫を別に借りる余裕なんてないのです。開業してもうすぐ4年になりますが、お客様で事務所にいらっしゃったのはひとりかふたり。それだって(以前書きましたが)、自称前職警察官のおじさんが、事務所行こう、行こうって食い下がるので、断わり切れずに案内しただけなんです。
事務所内、片付け禁止
今回は、そんな連載の中にもたびたび登場するアムズレンタカーの事務所を大公開! 私、松本が、リポーターに扮してお届けします。
玄関の扉を開けると、おーっと、なんの変哲もない、6畳1間のワンルームです! 冷蔵庫の横から飛び出ているのは、溜め込まれた段ボールや新聞紙。これが相談役青倉さんのいうところの、リスの溜め込みです!!
キッチンのシンクの縁には、小さくなった石鹸が何枚も重ねられています。これは何に使うのでしょうかーーー!! 棚の下には噂に聞く梱包用のプチプチが! 青倉さんの目を逃れて隠れていた模様です。
そして、1畳ほどの廊下の先が事務所です〜。まず目に入るのは、窓辺に並べられた真っ黒なペットボトル。決して水が腐ったわけではありません。“太陽光温水システム”で、ペットボトルを黒く塗って日光の光を吸収し、お湯を作ろうというわけです。これを車の掃除などに使います。松本明子のケチ道がここに生きているわけです!
壁はこれまた噂どおり、メモ用紙とホワイトボードで埋め尽くされております。パソコンの使い方から車両サイズ、近所のラーメン店の電話番号まで。大事なマニュアルがすべて手書きで集約されております! パソコンを立ち上げなくても予定が一目瞭然。アナログも捨てたものではありません!
壁の二面を占めているのはレンタルグッズです。布団からクーラーボックス、ファニチャー、ランタンまで山のように積み上げられております。廣田さんにお話を伺ってみましょう。
「いつもここからレンタル品を貸し出すのですか?」
「前の日に準備して、床に並べておきます。以前きれい好きな青倉さんが、出しておいたクーラーボックスを片付けてしまい、お客様に持っていくのを忘れる、ということがありました。車を運んでいる途中で気づいたので、何とか取りに戻って事なきを得ましたが、きれい好きも考えようだな、と思いました」
「なるほど〜。たしかに、物が見えるところにないと忘れてしまう松本と廣田さんには、厳しいかもしれませんね」
「はい。いつも松本さんと青倉さんは、捨てる捨てないで口喧嘩してます。いたちごっこです」
冬用のスタッドレスタイヤはソファの下に入れ、所在がわかるようにしてあったり、車の掃除グッズも、ベランダの一角にズラッと並べられております。これなら探し下手なふたりでも見失うことがありません。
「でも廣田さん、事務作業中に松本が話しかけると、“僕が考えてるときに話しかけないでください”って怒るそうですね」
「そうすると、ピンポンピンポンLINEが来て、なんだろうと思って見ると“廣田さんありがとう”って。明日の出発時間を送っておいたことへの返事なんですけど、目の前にいるのにLINEで送ってくるんです」
常に感謝してるってことです。
物であふれていようが 住めば都というもの

廣田さんは出たり入ったりが基本、18時まで事務所番。芸能の仕事がないときはふたりで作業。

駐車場の割れたコーンは、ガムテープを愛する廣田さんが補修。
元祖・ケチ道からのリス道



温水器は黒いガムテープを貼っていたが、劣化するので黒ペンで塗ることに。段ボールは掃除したあと運転席の下に敷き、プチプチは割れ物を包むのに使う。
大事な情報はアナログ保存
レンタカーの予約情報はホワイトボードにバックアップを取る。予約時間や支払い方法などはノートに記載。

重要事項が貼られたメモボード。PCの操作方法からキャンセル料、近所の行きつけの飲食店の電話番号まで。
隙間活用術、教えます!

壁の二面は床から天井までレンタルグッズがぎっしり。大物は取り出しやすいよう上にしまい、小物はBOXに。

室内の隙間という隙間が収納スペース。タイヤはソファ下、洗濯機の上はチャイルドシートの指定席。


相談役の青倉さんが設定してくれ、スマホ決済が可能に。ちなみに廣田さん専用デスクは松本さんの息子のお下がり。


小倉山に
登ってきました。

●松本明子さんのレンタカー、オフィスアムズはこちら→https://officeams.com/
松本明子さん
まつもと・あきこ 1966年生まれ。香川県出身。 ’83年に歌手デビューし、『DAISUKI!』や『進め! 電波少年』などで元祖バラドルとしての地位を確立。2021年から軽キャンのレンタカー事業(オフィスアムズ)を始める。

※構成/大石裕美 撮影/小倉雄一郎 写真提供/オフィス アムズ
(BE-PAL 2026年1月号より)







