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秋キャンプは、食欲の季節
肌寒くなってくる晩秋は、焚き火のぬくもりが恋しくなる季節。そんな中で食べるご飯は、どうしてこんなにもおいしく感じるのでしょう。今回紹介するのは、市販の天津甘栗を使った、お手軽栗ご飯。栗の甘煮でもOKです! 手間いらずで秋の味覚を楽しめて、見た目も華やか。幸せな気分に浸れること確実です。
秋キャンプに栗ご飯がおすすめな理由

秋の味覚を気軽に楽しめる!
栗といえば、ほっくり甘くて秋らしい味わいが魅力。でも正直、皮をむくのが面倒でキャンプには不向き。そんな悩みを解決してくれるのが市販の栗です。瓶やパウチのまま持っていけて、すぐ使えるから準備もラク。自然の中で、手軽に季節の味覚を堪能できます。
見た目も華やかでキャンプ映え
炊き上がったご飯の中から、コロンと大粒の栗が顔を出す瞬間、思わず歓声があがります。紅葉やイチョウの形に切ったニンジンを添えれば、まるで秋の森をそのままお皿にのせたよう。食べる前からワクワクする、そんな特別感のあるキャンプご飯です。
実際に作ってみた! メスティンでお手軽栗ご飯

材料(1人分)
- 米:1合
- 剥き栗1パック
- しょうゆ:小1
- 酒:大さじ1
- 塩:ひとつまみ
- 水:200ml(調味料込み)
- 飾り用のニンジンやしめじ(お好みで)
水分量は、しょうゆ、酒の量も含めて200mlになるように調整してください。今回はメスティンを使って、炊いていきます。お好みの道具で作ってくださいね。
作り方
① 米を浸水させる

お米は家で洗ってジップ袋に入れて、水と調味料を全て入れておくと便利。キャンプ場で浸水時間を計算したりすることなく、いつでも作ることができるので、楽ちんです。
② 材料をセット

メスティンにお米・調味料・水を入れて軽く混ぜ、栗を加えます。このとき、栗が崩れないようにやさしく。
③ 火にかける

バーナーにメスティンをセット。中火で加熱し、フタから湯気が出てきたら弱火に。メスティンの蓋は開けにくいので、最初は少しずらして火にかけます。沸騰して弱火にするタイミングでしっかりと蓋をするのがおすすめです。
弱火で7〜8分。その後火を止め、10分ほど蒸らします。
④ 飾りつけ

フタを開けた瞬間、甘くて香ばしい香りが一気に広がります。ゴロゴロと転がる栗とツヤツヤのお米が顔を出して、まさに“秋の宝箱”。少し入れたお醤油でご飯にほんのり色がつき、食欲が掻き立てられます。お好みでイチョウ型に抜いたニンジンを乗せてみましょう。
ゴマもトッピングしようと思い準備していましたが、うっかり乗せる前に完食! 何度でも作りたくなるお味です。是非お試しあれ。
実際に作ってみた感想
初めてメスティンで炊き込みご飯を作ったとき、正直「焦がしたらどうしよう」とドキドキ。でも結果は大成功!
栗はホクホク、お米はふっくら。ほんのりできたおこげが香ばしくて、箸が止まりませんでした。栗の甘みと醤油の香ばしさが絶妙で、自然と笑顔になり、お箸が止まらない!キャンプ仲間も「秋っぽくていいね!」と大喜び。食後には「またこれ作ろう」と話が弾みました。
キャンプでおいしく作るコツ
火加減は“弱火でじっくり”
焦げやすいので、焚き火で作る場合は、火の中心より少し端で炊くのがポイント。炎ではなく、熾火(おきび)のやわらかい熱を使うと上手に炊けます。
メスティンの上に石を乗せる
メスティンで作ると蓋がパカパカして外れそうになることも。そんな時は、大きめの石などを上に載せて重しにして、炊くとバッチリです。
家でも練習しておくと安心
家のコンロや炊飯器でも同じレシピでOK。キャンプ前に一度試しておくと、当日も安心して楽しめます。
アレンジアイデア
- きのこをプラス:舞茸やしめじを加えると香りが倍増
- 鶏肉を入れる:ボリュームが出てメインディッシュに
- ゴマでアクセント:パラパラするだけで、一味変わります。
特におすすめは、残った栗ご飯で作る焼きおにぎり。
翌朝、焚き火の網でじっくり焼くと外はカリッ、中はふわっ。栗の甘みと香ばしさが合わさって、最高の朝ごはんになります。
まとめ

お手軽な市販の栗を使えば、キャンプでも本格的な秋の味覚を楽しめます。焚き火を眺めながら、炊き上がりを待つ時間もごちそうの一部。ふたを開けた瞬間の湯気と香り、そして一口目の感動。それは、外でしか味わえない特別な瞬間です。
キャンプに行くなら、ぜひこの栗ご飯をメインにしてみてください。きっと「秋っていいな」と感じる、忘れられないキャンプ飯になりますよ。







