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エアベッドを普段使いしたい!メリットとデメリット

エアベッドを普段使いしたい人は、他のベッドとの違いやメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
エアベッドのメリット
エアベッドは、一般的なマットレスと比較して以下のようなメリットがあります。
- 軽量で持ち運びや収納が簡単
- 好みの固さに調節しやすい
- 安く購入できる
エアベッドは空気を入れて膨らませるため、中材が入っていません。一般的なマットレスと比較して『軽い』『コンパクトにたためる』などのメリットがあり、キャンプ時や来客時のベッドに最適です。空気量を調節すれば硬さを変えられるため、気分や好みに合わせて寝心地も調整できます。
また、エアベッドはビニールやPVC素材のものが多く、構造が複雑ではありません。安価なモデルなら数千円で購入できることもあり、費用を抑えられる点も魅力です。
エアベッドのデメリット
エアベッドのデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 空気が抜ける
- 耐久性に不安がある
- 冬は寒く夏は蒸れやすい
エアベッドを毎日使っていると、徐々に空気が抜けていきます。快適な寝心地を維持するためには、定期的な空気の補充が必須です。
また、エアベッドはビニールやゴム製のものが多く、耐久性は高くありません。小さな穴が空いたりバルブが壊れたりすると空気が抜け、ベッドとしては使えなくなります。
さらに、一般的なエアベッドは、断熱性・通気性に劣る点も要注意です。冬は床面からの冷気で底冷えしやすい一方、気温の高い季節は湿気がたまりやすくなります。寝心地をよくするためには、暖かいブランケットを合わせたり、湿気・結露対策として小まめに風に当てたりすることが大切です。
エアベッドの注意点
エアベッドは通常のベッドと比較して、以下のような注意点があります。
- 空気圧が低下した状態で使用しない
- 一人1台ずつ使う
- 廃棄するときは自治体の捨て方に従う
エアベッドは、空気圧が低下した状態で使用すると、体が沈み込み過ぎてしまいます。体の一部に負荷が集中したり、バランスを崩して落下したりする恐れがあるため、しっかりと空気を入れて硬さを維持させましょう。
また、一つのベッドを複数人で共有すると、体重差や個々の動きによって空気圧のバランスが崩れてしまいます。片方に傾いて寝心地が悪くなったり、相手の寝返り・ちょっとした動きで安眠が妨げられたりする点にも注意が必要です。
使わなくなったエアベッドは、空気を抜いた状態で『粗大ごみ』で出す、小さく切って燃えるごみとして出すなどの方法で処分できます。ごみの分別ルールは自治体によって異なるため、廃棄するときは居住地のルールを確認しましょう。
普段使いできるエアベッドを選ぶポイント
エアベッドを購入する場合は、『厚さ』『空気の入れやすさ』『耐久性』が非常に重要です。ここでは、普段使い用にエアベッドを購入するときに、チェックしたいポイントを紹介します。
快適に寝られる厚さか
エアベッドを日常のベッド代わりに使う場合は、厚さ25cm以上のものがおすすめです。厚さ10cm程度の薄いエアベッドは床との距離が近く、床の冷たさ・硬さをダイレクトに感じやすくなります。底付き感のない快適な睡眠を期待するなら、一定以上の厚さは必要です。
ただし、厚みがあればよいというわけではありません。『極厚』といわれる厚さ30~40cmのエアベッドは、空気の層が厚いぶん揺れが激しくなります。頻繁に寝返りを打ったり体の向きを変えたりする人は、寝心地が悪いと感じるかもしれません。
好みや利用シーンに合わせて、適度な厚みを見極めることが大切です。
空気を入れやすいか
エアベッドは、空気の入れ方によって以下のような種類があります。
- 電動式:電動の空気入れを使用する。内蔵型と外付け型がある
- 足踏み式:フットポンプを使用する
- 手動ポンプ式:ハンドポンプを使用する
- 吹き込み式:口で直接空気を入れる
空気の出し入れの負担が少ないのは、やはり電動式です。注入と排出をスイッチ一つで行えるため、準備や片付けの手間を大幅に削減できます。室内で普段使いするなら、電動式を選択すると便利です。
破損や空気漏れに強い素材・構造か
エアベッドは、小さな穴が空いただけで空気漏れが起こります。素材や構造をチェックして、破損しにくいものを選択しましょう。
エアベッドの一般的な素材は、厚手のPVC(ポリ塩化ビニル)やポリウレタンなどです。いずれも厚みがあるほど破損に強く、安定して使用できます。
また、二重構造・多層構造を採用しているエアベッドは、一部に穴が空いたとしてもすぐにしぼんでしまう心配がありません。空気口が二重構造になっているエアベッドは空気漏れしにくく、普段使いに最適です。
耐荷重は適切か
耐荷重は、エアベッドが安全に支えられる重さの上限です。耐荷重が大きい方が耐久性が高く、寝心地も安定しやすい傾向があります。
- 耐荷重100~150kg:キャンプ・レジャーでの使用を想定
- 耐荷重200kg~:室内での使用を想定
- 耐荷重300kg~:長期間の安定使用を想定
エアベッドを長く快適に使いたい場合は、耐荷重300kg以上のものがおすすめです。耐荷重が低いものを普段使いすると、破損・空気漏れですぐに使えなくなる可能性があります。
お手入れのしやすさ・寝心地のよさがあるか
防水性・はっ水性の高いエアベッドは、水や汚れが付着しにくいのが魅力です。本体が汚れたときは布などでサッと拭けばよく、水や汚れが染み込んでしまう心配がありません。特に屋外での使用も想定される場合は、防水性・はっ水性をしっかりとチェックしましょう。
また、PVCなどの素材がそのまま露出していると、ベタつきや摩擦を感じやすくなります。体を横たえたときの快適性を求めるなら、表面にベロア加工が施してあるものもおすすめです。
普段使いにおすすめのエアベッド【電動ポンプ付き】
電動ポンプ付きのエアベッドは、空気をスムーズに注入できるのが魅力です。ここでは、普段使いに最適なおすすめのエアベッドを二つ紹介します。
LOGOS「どこでもオートベッド」
強力なモーターを採用した、電池式の電動ポンプ付きエアベッドです。側面に取り付けられたスイッチをオンにすれば、約3分で空気の注入が完了します。空気の強制排出にも対応しており、屋内でも屋外でもスムーズな設営と撤収が可能です。
エアベッドの表面はベルベット調に仕上げられており、簡易ベッドのようなチープさを感じさせません。体を横たえたときの肌当たりもよく、寝心地も快適です。
サイズは約186×134×21cmで、標準的な体形の大人なら一人で窮屈感なく寝られます。空気を抜いて付属のバッグに入れれば、屋外への持ち出しも容易です。
LOGOS どこでもオートベッド
サイズ:184×98×20cm 重量:約2.9kg 収納サイズ:約38×22×18cm
FIELDOOR「USB充電式ポンプ付きエアーベッド」
USB充電式の電動ポンプを内蔵したエアベッドです。電源を確保できない場所でも使用しやすく、普段使いはもちろん、キャンプや車中泊用としても活用できます。空気の注入にかかる時間は約1分30秒と短く、スピーディーな設置が可能です。
電動ポンプは取り外しに対応しており、さまざまな空気口に対応するアタッチメントノズルも付属しています。アウトドアやマリンレジャーでも、空気入れとして活用できるのがうれしいポイントです。
本体の素材はPVCで、表面は肌触りのよいフロック加工で仕上げられています。厚さは約23cmで底付き感を覚えにくく、快適に眠れるでしょう。
FIELDOOR USB充電式ポンプ付きエアーベッド
サイズ:約幅100cm×長さ190cm×厚さ23cm 重量:約3kg
普段使いにおすすめのエアベッド【電動ポンプなし】
なるべく安価に購入したい場合は、電動ポンプなしのタイプにも目を向けてみるのがおすすめです。次に、普段使いできる電動ポンプなしのエアベッドを二つ紹介します。
TOKYO CRAFTS「GRインフレーターマット ダブル」
高密度のウレタンフォームを採用した、エアベッドとしても使えるマットです。空気バルブを開くと自然に空気が入り、内部のウレタンフォームが膨らむ仕組みで、空気を入れる手間が大幅に軽減されています。
最終的に約10cmの厚みまで膨らみ、地面の硬さや凹凸をしっかり吸収します。断熱性能を示すR値は10.8と非常に高いため、地面から上がる冷気をシャットアウトすることが可能です。
本体の素材は、表面に30Dストレッチ素材+TPU、底面に75D190Tポリウレタン+TPUが採用されています。肌触りがよく耐久性も高い仕様となっており、普段使いに最適です。
サイズは約200×135×10cmでゆったりとしており、ファミリーや友人、パートナーと使いたい人におすすめできます。
TOKYO CRAFTS GRインフレーターマット ダブル
サイズ:約200x135x10cm 収納サイズ:約40x38x72cm 重量:約5.6kg
Coleman「コンフォートエアーマットレス / S」
軽量さ・コンパクトさが魅力のエアベッドです。PVC素材で水や汚れに強く、使わないときはロール状にして収納できます。
エアベッドの厚さは約19cmあり、地面の固さや凸凹が伝わりにくい設計となっています。空気口はダブルロックバルブが搭載されており、空気漏れが起こりにくい点も魅力です。
使用時のサイズは、約187×97×19cmです。どこでも気軽に使える、一人用のエアベッドを探している人に適しています。
Coleman コンフォートエアーマットレス / S
サイズ:約187x97x19(h)cm 重量:約2.5kg 収納サイズ:約19×9×11(h)cm
普段使いにおすすめのエアベッド【ハイタイプ】
エアベッドを日常のベッドとして使いたい人は、十分な厚みのあるタイプを選びましょう。最後に、30cm以上の極厚タイプからおすすめの商品を三つ紹介します。
Naturehike「エアーマット 電動ポンプ内蔵 厚手30cm」
電動ポンプを内蔵した、厚さ約30cmのエアベッドです。スイッチを約3秒押し続けるだけで、空気の注入・排出が開始されます。電動ポンプは取り外せるため、アウトドア・キャンプでの空気入れとして活用することも可能です。
表面は高級ジャカード生地を採用し、やわらかく快適な肌触りを楽しめます。一方、内部は約5cmの高弾性スポンジを含めた9層構造になっており、しっかりと体を支える仕組みです。
耐荷重約300kgで安定性も高く、寝心地は一般的なベッドに劣りません。約200×150×30cmのワイドサイズで、大人二人以上で使えるベッドを探している人におすすめです。
Naturehike エアーマット 電動ポンプ内蔵 厚手30cm
サイズ:150x200x30cm 重要:約11kg 収納サイズ:25x65x45cm
山善「電動エアベッド コードレスポンプ内蔵 極厚 シングル 注入・排出 CGAB-002」
厚さ約45cmの、電動ポンプ内蔵型エアベッドです。強力な電動ポンプにより、空気の注入・排出をワンタッチで行えます。電動ポンプはUSB充電に対応しており、USB Type-C入力とUSB Type-A出力が可能です。
エアベッド内部には寝姿勢を考えて配置された『スリットコイル』が採用されており、体を横たえると体のラインに沿うようにフィットします。表面はベロア調の起毛仕上げで肌触りがよく、寝心地は快適です。
本体サイズは約200×100×45cm、重量は約5.35kgで、一人でもスムーズに移動できます。
山善 電動エアベッド コードレスポンプ内蔵 極厚 シングル 注入・排出 CGAB-002
サイズ:幅200×奥行100×高さ45cm 重量:5.35kg
INTEX「エアーベッド CP ミッドライズ ツイン シングルサイズ 」
電動ポンプを内蔵した、厚さ約33cmのエアベッドです。スイッチを入れると、約2~3分で空気の注入が完了します。
電動ポンプは空気の排出にも対応しており、空気量の調整も簡単です。空気を抜けば付属の袋にコンパクトに収納できるため、持ち出しの手間もありません。
特徴は、INTEX社のDura-Beam技術が採用されていることです。ベッド内部には、数千本もの高強度ポリエステル繊維が張り巡らされています。繊維は、体の凹凸をなぞるように包み込み体圧を分散させるため、快適で安定した睡眠を得られるでしょう。
サイズは約191×99×33cmで、シングル向けにちょうどよい大きさです。
INTEX INTEX エアーベッド CP ミッドライズ ツイン シングルサイズ
サイズ:約長さ191×幅99×高さ33cm 重量:5.65kg 収納サイズ:約高さ35×幅31×厚さ16cm
まとめ
エアベッドは携行性・収納性に優れており、気軽に設置できるのが魅力です。一般的なベッドと比較して価格も安価な傾向にあり、気軽に置けるベッドを探している人なら、ニーズに合う商品が見つかるでしょう。
ただし、エアベッドは耐久性や寝心地の面で課題があり、長期使用に適さないものが少なくありません。耐久性や寝心地を良くするための工夫、空気注入の簡単さなどを比較して、普段使いに最適なエアベッドを選びましょう。













