
VG7鋼の刃。メープルの柄と木箱。贅を尽くした破格のオピネル
フランス向けに「用の美」を追求
オピネルと二唐刃物のマッチングを手がけたのは、フランスのコンセプトショップ「栞(Shiori)」。同店は、「用の美」を商品開発の柱として、フランスの暮らしに合った日本の匠の品をプロデュースしていて、今回のナイフもその一貫として企画された。


コンセプトは「折りたためる和包丁」
オピネルのフォールディングナイフといえば、コンパクトな#8が定番だが、これは、和包丁のように本格的な料理ができるようにと、ふたまわり大きい#10(刃長約10cm)となっている。また、刃の素材はカーボンスチールかステンレススチールのどちらかだが、今回は「VG7」というハイクラスのステンレス特殊鋼を採用している。

錆びにくく、長切れする「VG7」
VG7はステンレスだから錆びにくいのはもちろんのこと、63HRCという高い硬度を備えているので切れがよく、しかも長く持続する。オピネルユーザーは、一般的に「切れ重視」ならカーボン、「錆びにくさ重視」ならステンレスを選んでいると思われるが、このナイフは両方を兼ね備えている。刃の表面は槌目によって微妙な凹凸をつけてあり、切った食材が貼り付きにくい。


白い木肌と繊細な木目が魅力
オピネルのハンドルはブナ材が定番だが、これはメープル(カエデ)材。硬質かつ重みがあって、刃の重みとのバランスがいい。黒い刃と対照的な白い木肌も目を引く。しかも、カーリーメープルだから、細かいシワのような木目が現れていて、ついつい見とれてしまう。
ハンドルの根元の金具は、錆び防止の黒いアルマイト加工がなされていて、これもまた白い木肌と見事な対照をなしている。なにからなにまで破格のオピネルだが、とどめはパッケージ。なんと木箱入りなのだ。一生の宝物になるだろう。


※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」で購入できます。
66,000円(税込)