イカブーム到来!?クラゲのように美しい、神秘的な姿を大公開!

2020.03.15

私が書きました!
水中カメラマン
堀口和重
日本の海を中心に海洋生物やそれに携わる被写体を1年通して撮影。撮影した写真は新聞やダイビング雑誌などのメディアに掲載、セミナーなどのカメライベントなども開催。水中の生き物の面白い姿や、面白い生態を知ってもらいたいと、海と人の関わりをテーマに伝えていきます。

イカと言われて思い浮かぶのは??

突然ですが、イカと聞くと何を思い浮かべますか? 身近に考えるとまずは食べることを思い浮かべることが多いのではないでしょうか?

刺身はイカ独特の食感に、噛めば口の中に甘い味が広がります。揚げたての天ぷらは衣はサクッと中は柔らかくとても美味しいですね。加工品ではスルメなどの乾燥珍味や冷凍食品など、意識しないで食べている人も多いはずです。ここ最近の漁獲量は下がっていますが、食べるという視点から見ると日本人にとってはイカはとても馴染み深い物です。

食に関しては誰もが知るイカですが、生きている姿は見たことあるでしょうか? さらに、その体がとても美しいという事を知っているでしょうか?

今回は私が水中で撮影した驚くように美しいイカをご紹介していきたいと思います。

まるでガラス細工

今回、紹介するイカ達ですが皆さんが想像するイカとは少しかけ離れていると思います。イカ釣りなどされている方はアオリイカ、ヤリイカ、スルメイカ、ケンサキイカなどがパッと想像できるかと思います。しかし私が紹介するのはそのイカよりはるかに小さなイカやイカの子供達なのです。

まるでガラス細工!?アカイカ科の1種

このアカイカ科の仲間、まるでガラス細工のようだ…と沢山の方から意見をいただきました。写真を見てもらうと気になると思いますが、後ろが真っ黒…。実は夜の海にライトを設置して集まってきたイカを撮影したのです。イカの目はとても感度が良く設置したライトの光に餌を求めて寄ってくるので、そこを撮影します。サイズはとても小さくこのイカはなんと3㎝前後。

撮影場所は前回の記事(https://www.bepal.net/play/canoeing/81700)でご紹介した静岡県の大瀬崎。季節は秋から冬に、様々な種類のイカに遭遇出来ます。

美しいイカの世界にご案内

光に向う、ホタルイカモドキ科の1種

赤や黄色、黒褐色の色素を含む色素胞と呼ばれる細胞を持っています。延ばしたり縮めたりすることで色を変えることができます。さらに凄いのは色を重ねて中間色を作ったりすることができるのです。撮影中に青っぽく見えたと思ったら急に全体が黄色くなったところも見たことがあります。

横から撮影した、ホタルイカモドキ科の1種

ホタルイカでも知られる、ホタルイカモドキの仲間は自ら発光することができます。日中や月夜に体を光らせて影を隠したり、コミニケーションなどに使われていると考えられているようです。写真のホタルイカモドキ科の1種の下側部分、腹側や目についているのが発光器です。赤や紫の発光器は宝石のように美しいですね。

交接する、ヒメイカ

こちらのイカのサイズは約3㎝ですが、成体(大人)のイカなのです。ヒメイカは世界最小のイカで知られる種類なのです。写真は雄が雌に抱き着くように交接している姿です。普段、ヒメイカは海藻の裏などに隠れています。雄雌が広い海の中で出会うのは難しいですが、夜の海では設置したライトに数個体集まることもあります。人工的かもしれませんがライトの周りは出会いの場でもあるようです。

ソデイカの幼体

赤い色素胞が紫色に輝くソデイカ。腕にある幕のような物が袖に似ていることからソデイカという名前が付いたとされます。また成体は大型で1mを超す物もいるのです。

威嚇しているのか、様々なポーズを決めるソデイカ

威嚇だと思いますが、撮影時は腕を上げたり下げたりして様々なポーズをとってくれます。何枚も撮影しているうちに不思議なポージングの瞬間を切り取ることができました。

光に舞うようなスルメイカの幼体

ライトの光の周りで動きを止めるスルメイカ。水温が下がり切った冬場の海では小さいながら30匹前後の群れをつくり泳いでいる姿も見ることができました。

正面顔のスルメイカ

正面から見たスルメイカの幼体。沢山の人がこの写真を見ましたが、これがイカだと気が付いた人は少なかったのです。正面からマジマジとイカを見る機会は中々ないですからね。

アミの仲間を捕まえた、ヤリイカ

光に集まる生き物を捕食しているヤリイカの幼体。夜に光を利用して魚の稚魚や甲殻類の幼生など様々な生き物を捕食します。稀に自分と同じイカの仲間も襲うこともあります。

サメハダホウズキイカ科の1種

卵から孵化しているの?と言っていた方もいましたが、こちらはイカ本体。数年前に知り合いのカメラマンが海中で興奮しながら呼ばれて行ってみると、そこに不思議な姿をしたイカがいました。こちらはとても珍しいサメハダホウズキイカ科の1種。海水を取り込み体を外套という周りの膜に入れるて身を守るような体制になっていました。

不思議な体形と神秘的な色合いのイカ達、これこそが私が皆さんに見てもらいたいイカの姿です。

イカブームが沸き起こり始めている!?

ここ近年はイカブームが巻き起こっているようです。綺麗や可愛いといったイカの魅力に取りつかれた人たちがイカのイベントを開催したり、美しいイカのアクセサリーや絵を販売しているのです。イカイベントも今後さらに増えてくるので目が離せない状態です。

「食」以外での様々な角度からイカを楽しんで見てはイカがでしょうか?

今回は美しいイカの幼体にスポットライトを浴びせましたが、今後も様々なアングルからイカの面白さを紹介できたらと思っています。

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