【 ご近所自然観察 】 実は身近にいる不思議な生き物「変形菌」ウォッチング

2020.10.07

ジクホコリ

変形菌とは?

人間と同じ真核生物の一種。あるときはアメーバ、あるときは胞子を飛ばすキノコのようなものと、ライフサイクルに応じて形を変える。世界で約1000種が確認され、日本には約半数いる。

成熟した「子実体」という状態でも、わずか0・5〜3㎜と小さな変形菌。その観察と撮影が、20〜30代女性や子供を中心に、話題を集めているという。

「彼らは、紫外線が苦手なので、日陰のジメジメしたところで見られます。ライトで照らすと、カラフルなものや中には虹色に輝くものも。発見から撮影まで、宝探しのようですよ」

変形菌がいるのは、彼らが栄養にするバクテリアが生息する、落ち葉や枯れ木。実は、公園や街路樹など、私たちの身近なところに潜んでいるのだ。

「なかでも梅雨〜夏は、平地で変形菌が増える時季。もっと暑い時季は、山で見られます」

早速、目を凝らして探そう!

ルーペを使って公園で見つけよう!

所要時間 約60分〜

道具

10倍ほどに拡大できる小型の携帯ルーペと、明るいペンライトが必携。ルーペは5000円程度で、家電量販店などで購入できる。

+α

双眼で観察できる、携帯式のネイチャースコープ。「20倍くらい拡大でき、さらに楽しめます」。

日陰の落ち葉が狙い目

紫外線が苦手な変形菌。「日陰の落ち葉を裏返して観察。生息している落ち葉には、アメーバ状のときに這った跡がついていることも」。

朽木と切り株にも潜んでいる

変形菌は、栄養であるバクテリアを求めて、朽木や切り株にもいる。「梅雨明けまでは落ち葉に、夏は湿った朽木や切り株でよく見られます」

マクロで写真を撮れば、
さらに変形菌ワールドへ!

所要時間 約30分

醍醐味は、そのビジュアルを写真に残すこと。「肉眼やルーペでは捉えきれない姿が現われますよ。5倍の超マクロレンズを使うと個性的で美しい姿が撮れます」。

シロウツボホコリ

ヒメカタホコリ

コカタホコリ

スーパーローアングルが基本

変形菌の生息する場所の高さに合わせ、カメラを固定。レリーズやタイマーを使い、静かにシャッターを切る。

道具

一眼レフカメラ(ニコンD5600)、ミニ三脚、5〜6倍の超マクロレンズ、レリーズを使用。

スマホレンズで撮ってみよう!

所要時間 約15分

記者は、私物のスマホ(iPhone 11Pro)に過去の『BE-PAL』付録のマクロレンズをつけて、撮影に挑戦。2倍ズームにして、下の一枚が撮れた。

髙野 丈さん

自然写真家。変形菌の写真集制作に携わり、その姿にハマる。都内各地で観察会を開催。この7/18(土)からは鳥取県立博物館で企画展も。http://birdimages.jp/

※構成/ニイミユカ 撮影/髙野 丈(変形菌)、矢島慎一(ロケ)

(BE-PAL 2020年8月号より)

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