2017.12.20

古都ツイードライド2017inkyoto レポート。 「自転車は走るファッションショー」

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自転車は人がむき出し

自転車は生活の道具でもあるし、スポーツの道具でもある。日常で手軽に荷物を運搬する便利な道具にもなれば、スピードを上げてなるべく早く遠くまで走る事も可能だ。
そんな自転車ではあるが、あまりに日常的で見落としがちな事がある。

それは「人が全て見えてしまう」という事実。これを意識している人はどのぐらいいるだろう?

乗り物の場合、車は中に人物がいるため車そのものが主役だし、バイクの場合、規制がありヘルメットや防護服などで服装の自由は制限される。

自転車もスポーツタイプの場合、ヘルメットやサングラス、またはレース用のスタイルも多く見かけるが、服装の自由度が一番高いのは、実は自転車乗りの特権なのである。
つまり「自転車に乗る」という事は、他の乗り物と違って最も人に見られるという事だ。

これは逆に考えると、走るファッションショーにもなり得る。だから本来は、自転車に乗る時「お洒落して何が悪い?」なんて事も堂々と言ってよいのである。

ツイードラン

ここ30年ほど、自転車の世界はスポーツ的なイメージが大半となり、一般的にはいわゆる「お洒落」の世界とは、ほど遠い世界と誤解されてきた。
ところが、少し前のピストブームから流れが変わり、街中でも若者を中心にファッショナブルな自転車乗りが一般的に増えてきた。

そんな状況の中、2009年に突如、イギリスのロンドンで「ツイードラン」というイベントが産声をあげる。

これは19世紀末から20世紀初頭にかけて、イギリスでアウトドアファッションとして流行した「ツイードのジャケットやニッカーボッカーで自転車に乗る」という当時のスタイルを再現したものだった。
このイベントによって、自転車の世界は、さらに「お洒落」の世界に近づいたと言っていいだろう。

ロンドンで行われた初期のツイードランは筋金入りのマニアが多く、そのコスプレによるお洒落ぶりは、ロンドンの古い建物と呼応し、さながらタイムスリップしたような光景だったらしい。イベントの最初の頃は、服や自転車の年代を揃えるなど、かなり厳しい規定があったそうだ。
しかし、その後は規定のハードルが高すぎるため「ツイードを身に付けていればOK」と規制は緩和し、それと同時にNY、フィレンツェ、シドニーなど世界中に飛び火していった。
そして、日本でも2012年には東京、大阪と、毎年開催されるイベントとなったのである。

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