素性はミステリアス。メイドイン関のデッドストックナイフ

2019.01.29

大河ドラマで三谷幸喜の「新選組!」を放映していたころ、ご多分にもれず新選組に熱中していて、東京・日野の土方歳三の生家(土方歳三記念館)へ出かけたことがある。そこで、司馬遼太郎が、土方の刀「和泉守兼定」を手にとって眺めている写真を見た。司馬ファンと新選組ファンには有名な写真なので、見たことがある人も多いかもしれないが、その刀は長く、大きくて、いかにもよく切れそうだった。そのときは刀身を見ることはできず、かわりに刀絵図を入手した。それ以来、「和泉守兼定」は私にとって日本刀の代名詞となった。

土方の使っていた「和泉守兼定」は、会津に住んでいた何代目かの兼定が作ったものだが、兼定はもともと美濃(岐阜県)の関の刀工だった……ということは最近知った。いうまでもなく、関はいまでも刃物の産地として知られる。

ここで紹介する「バロウ・ボニー コンパクトフォールディングナイフ」も、「SEKI , JAPAN」と刻印が押してあるとおり、関で製造されたものだ。「VAROR(勇気)」というブランド名でアメリカで流通していたらしい。専門店で眠っていたデッドストックである。生産地以外の素性がはっきりわからず謎めいているのが、なんだか日本刀っぽい。ちなみに新選組隊長の近藤勇は、江戸の「長曽祢虎徹」という名刀を使っていたが、ニセモノだったという説もある。

さて、この「バロウ・ポニー」も、もしかして名のある職人の作だったりして。

 

肥後守サイズ。ハンドルは真鍮とローズウッド。

 

4,860円

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