「メスティン」のシーズニングやメンテナンス方法、白米の炊き方…基本の使い方とおすすめレシピ

2020.08.13

一見取っ手付きのアルミ弁当箱だが、ただの箱じゃない。高い熱伝導率と密閉性で、煮たり焼いたり蒸したりと、あらゆる調理法ができる魔法の箱なんです。

メスティンを手にしたら、愛好家たちに“儀式”と呼ばれるシーズニング作業が待っている。「鉄製の鍋は使う前に油をなじませて慣らすシーズニングを行ないますが、メスティンも同様。ただし、油ではなく、皮膜を張るために米のとぎ汁で煮ます」
 
と、アウトドア道具に精通する、フードコーディネーターのみなくちなほこさん。メスティンは、ほとんどのアウトドアクッカーのようにアルマイト加工(皮膜加工)が施されていないため、皮膜を張っておかないと底が焦げ付きやすくなる可能性が。しかも、シーズニングすることでアルミ臭や変色を防ぐこともできるのだ。

「買ったばかりのときは縁が鋭利になっている場合もあるのでケガなどを避けるため、バリ取りすると良いでしょう」

準備が整ったら、調理スタート! まずは基本となる炊飯をマスターすることが先決。

「炎が一点に集中しないように、火の当たる位置をずらしながら炊くのがコツ。でも、若干のお焦げは味のうちですから!」

蒸らすときは布などに包み保温性を上げたほうが、熱が対流して炊きあがりが美味しくなる。

「あとは、煮る、蒸すを中心に、炒めたり、焼いたり、燻すことだって可能。アルミホイルやクッキングペーパーを+αすればなんだってできちゃいますよ」

トランギア/メスティン ¥1,600
ラージ メスティン ¥2,500

アルミ製の角形飯盒で炊飯目安は約1.8合(ラージは3.5合)。入荷と同時に完売必至の超人気クッカー。

問い合わせ先/イワタニ・プリムス 03(3555)5605

 

使用前の準備にはじまりお手入れまで。アルミ製の高い熱伝導率を活かした炊飯、煮込み&蒸し料理など、まずは基本の使い方を伝授!

買ったらまずはシーズニング

1 メスティンの縁は、アルミを切り落としたままでバリが残っていることもある。滑らかにするため粗めと細かい目の紙ヤスリを用意。

2 バリを取る/まずは粗めの紙ヤスリで縁周り(フタ&本体)をヤスリがけし、さらに目の細かいほうで仕上げる。

3 皮膜を作る/メスティンが入るくらいの鍋に米のとぎ汁を入れて沸騰させ、メスティンを入れて15分ほど煮る。

使用後のメンテナンス

アルミ製なので、油分や水分量が少ない料理法だと焦げ付きやすい。とくに長時間のソテーは変形する恐れもあり要注意。

焦げが浸かるくらいの水を入れ、お酢大さじ2を加えて火にかける。焦げが柔らかくなるまで煮たら、スポンジでこする。

<炊く>

まずは白米を炊いてみよう

●材料 米(無洗米)・・・1合

1 米を入れ、水を注いで30分ほど浸水する。水量はリベットが目安。硬めは下、柔らかめは上の位置まで。

2 フタを軽くかぶせて中火にかける。沸騰し噴きこぼれが始まったらフタを閉め弱火に。

3 噴きこぼれでフタが持ち上がる場合もあるので、上に石などの重しをのせるといい。

4 弱火で10分加熱し(たまに位置を変える)、火からおろしてひっくり返し、10分蒸らす。


ひっくり返すことで底にある水分が全体にいき渡り、ふっくらしたご飯が完成。

<煮る>

最強のメシ友、カレーにチャレンジ 
サバ缶トマトカレー

●材料
サバ水煮缶 1缶(約180g)
しょうが(チューブ) 1㎝
玉ねぎ(薄切り) 1/2個
トマト(ザク切り) 1個
なす(薄い半月切り) 1本
ピーマン(2㎝角)       1個
カレールウ  ひとかけ(20〜25g)
サラダ油 大さじ1
ピザ用チーズ 適量


1 サラダ油としょうがを入れて熱し玉ねぎを炒める。しんなりしたら他の野菜も加える。

2 サバ水煮缶を汁ごと加えて5分ほど煮込み、カレールウを加えて弱火でさらに5分煮る。

3 水は一切、不要。味が薄い場合は塩で調節するといい。サバは崩さないほうがゴロゴロ感が出て旨い。


煮込み料理は失敗が少なく初心者でも調理しやすい。ご飯にチーズをかけていただきます。

<蒸す>

ほっこりスイーツ作ってみよう 蒸しリンゴ

●材料
リンゴ       1個
砂糖        小さじ2
シナモンスティック 1本
ドライフルーツ   適量
バター       大さじ1


1 専用のメッシュトレイ(底上げ網)をセットすれば蒸し器に早変わり。底に水を注ぐ。

2 メスティンの型に合わせてオーブンシートを敷く。側面の焦げつき防止になる。

3 横半分に切ったリンゴの芯をくり抜き、すべての材料を詰めたらフタをして蒸す。

湯気が出てから弱火で15分ほど蒸せばOK。空焚きにならないよう注意する。

 

<燻す>

密閉性を利用して簡易燻製 つまみスモーク

●材料
チーズ   1個
ちくわ   1本
ソーセージ 1本
ナッツ   大さじ1

1 型に合わせてアルミホイルを敷く。薄いとすぐにチップが焦げるので、OD用の厚めのものを。

2 スモークチップを敷き、メッシュトレイをセット。食材は間隔をあけて置き、フタを少し開けて加熱。

煙が出てきたらフタをしっかり閉じて2〜3分燻す。生食できる食材ならサッとで十分。

<焼く>

オーブン状態にすればケーキも焼ける バナナケーキ

●材料
A
ホットケーキミックス 100g
卵          1個
牛乳         大さじ5
砂糖         大さじ1

バナナ        1本
サラダ油       適量


1 メスティン本体とフタにアルミホイルを敷きつめ、内側にサラダ油を満遍なく塗る。

2 Aを混ぜて流し入れフタをして弱火で5分加熱し、バナナを入れさらに5分加熱する。

3 じっくり焼く場合、ヒートデフューザーを敷くと、底面が焦げ付かず中まで火が通る。

ひっくり返してさらに5分加熱し、10分蒸す。どこを切っても金太郎バナナケーキの完成。

指導
フードコーディネーター
みなくちなほこさん

アウトドア料理の草分け的存在。鉄鍋好きがこうじて、鉄の台所道具「TEPPAN」シリーズをプロデュース。

※構成/大石裕美 撮影/きくちよしみ

 (BE-PAL 2020年7月号より)

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