東京・軽井沢・福井の3拠点生活。佐々木俊尚さんの「新しい働き方」 | 田舎暮らし・移住 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • 東京・軽井沢・福井の3拠点生活。佐々木俊尚さんの「新しい働き方」

    2022.03.15

    2011年の東日本大地震をきっかけに、多拠点活動を開始した佐々木俊尚さん。

    都市のオフィスを離れて、好きな環境で仕事をする人が増えています。今回は、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんの働き方、仕事空間をご紹介します。

    移動することによるリセット感の楽しさが魅力

    「東京にしか家がないと、首都直下型地震などの災害が起きた場合、逃げ場がない。そこで東京以外にも活動拠点を増やすことにしたんです」

    北海道や仙台、伊豆なども候補に挙がったが、最終的に長野県・軽井沢に落ち着いた。

    「都心から車で2時間ほど。土地柄的に災害にも強いし、美味しい肉屋さんがあるのも大事」

    その後、妻が福井で陶芸の仕事をはじめた縁もあり、福井に3つ目の拠点を構えた。東京ではメディアの出演や取材、打ち合わせ。軽井沢では家にこもって執筆活動。福井では多拠点活動アドバイザーとして地域おこしにひと役かっている。

    「移動すると、見える景色から空気感、何から何まで変わる。仕事や、ちっちゃな家事も含め全部終わらせて、新天地へ行くようなリセット感が楽しいんです」

    若いころはアルパインクライミングに夢中だったが、いまはロングトレイルを歩くのが好きだと話す佐々木さん。

    「持続する生き方が大事。それと同時に、好きなときにやめられるのも強みかな。登山靴は重くなきゃいけない、みたいな古い習慣を打ち破って、自分の一日を自分でコントロールできるような働き方をしたいですね」

    軽井沢ではウッドデッキと2階の仕事部屋を使い分けて執筆。疲れたときはコットに寝転がり、電子書籍片手にひと休み。

    佐々木さんの移動用持ち物を拝見!

    旅&移動用ザック。移動の持ち物は必要最小限にすることが鉄則。

    3拠点活動に欠かせない仕事道具。PC、モバイルバッテリー、USBアダプター、モンベルの折りたたみカサ、土屋鞄の財布など。このほかに非常時用として、小型ラジオ、ライト、ホイッスル、ビクトリノックスのミニツールなどを常備。食材買い出し用のトートバッグと保冷バッグも欠かせない。

    食材買い出し用のバッグ。

    佐々木さん流!3拠点活動の3か条

    1. 取捨選択の目を養う
    2. 移動時間そのものを楽しむ
    3. 車の免許は必需品と心得る

    作家・ジャーナリスト/佐々木俊尚さん

    1961年兵庫県生まれ。毎日新聞社、アスキーを経てフリージャーナリストへ。ITやメディア分野を得意とし、著作も多数。趣味は登山と料理。

    ※構成/大石裕美 撮影/小倉雄一郎(BE-PAL 2019年6月号より)

     

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