セーリングヨット SANTANA で旅をする前田家です。
今回は、新年企画として勝手にシリーズ化している「ヨット旅で出会った凄い日本人」第三弾 をお届けします。第一弾では世界で活躍するヨットレーサー・高柳俊成さんを、第二弾では日本人クルージングセーラー「マキちゃん」のヨットライフをご紹介しました(過去の記事をご参照ください)。
そして第三弾となる今回は、日本寄港中に屋久島で出会った、3組の日本人セーラー夫婦のお話です。
- Text
新婚旅行でヨット日本一周!?「田中家の冒険」

1組目は、2025年夏に新婚旅行でヨット日本一周を達成した「田中家の冒険」の田中家。SNSを中心に発信し、テレビにも登場しているので、アウトドア好きなら一度は目にしたことがあるかもしれません。

「出会って0日で結婚」
「新婚旅行でヨット日本一周」
もう自己紹介の時点からインパクト抜群で、初対面から一気に惹き込まれてしまいました。
実は日本寄港中、各地で6回も再会しており、気がつけばバディボートのような存在に。
そのたびに聞かせてもらう各地のエピソードや、これまでの人生の話は本当に面白く、私たちにとって密かな楽しみでした。

昨年夏に日本一周を達成した二人は、すでに次のステージへ。
次なる舞台は、なんとカリブ海でのヨット生活です。
プロジェクトはすでに動き始めており、二人と世界一かわいいセーラー猫の「さんちゃん」(前田家調べ)は、メキシコへ。
このアイデアのきっかけは、屋久島での全さん(私の夫)との何気ない会話だったそう。
同じ話をすでに何人にもしてきましたが、「面白いね」と言ってくれる人はいても、実際にやってみようと行動に移したのは田中夫婦が初めて。
自分のアンテナに引っかかった情報を、迷うことなく行動へと移せる。そのフットワークの軽さには、ただただ感心させられます。
今の暮らしを目一杯楽しみながらも、何かに縛られすぎることなく軽やかに生きる二人。だからこそ、次々と新しい世界を私たちに見せてくれるのだと思います。
日本人セーラーの視点で切り取られるカリブ海のヨット生活。
これからどんな未来を切り拓いていくのか、ますます目が離せません。
ヨット × 作家 × パティシエ 唯一無二の存在
続いてご紹介するのは、ヨットで旅する出版社「ぺんころ出帆」として活動されている坂本夫婦です。


ヨット × 作家 × パティシエという唯一無二の組み合わせが、すでに只者ではありませんが、さらに、ヨットに乗っていない時は、山の上の古民家で暮らすという、海も山も楽しみ尽くすライフスタイルを実践中。
屋久島で出会った時は、ヨットで九州一周の途中でしたが、なんと同時に九州最高峰への登山にも挑戦されていました。

ヨットで九州一周旅の間に生まれた物語「透明な魚のふしぎな冒険」も、ぜひ読んでみていただきたい素晴らしい作品になっています。詳細は記事の最後にある坂本家のSNSへのリンクからご覧ください。
そんなバイタリティと才能の塊とも言える二人の次なる計画も、とんでもなくスケールの大きなものです。
今年6月から友人のアメリカ人のヨットに乗船し、アラスカ州、カナダ、アメリカ、メキシコを巡り、太平洋へ。
北太平洋を舞台にした壮大な航海が予定されています。
この大冒険から、どんな物語が紡がれていくのか、こちらも今後の展開を想像しただけでワクワクが止まりません。
リタイア後に叶える、時間に縛られない旅
最後のS号のご夫婦は、この3組の中では唯一リタイア後のヨット旅として、現在もゆっくりと日本一周を続けています。
ヨット旅は「できる時にする」のが一番だと思う一方で、時間に縛られない旅という意味では、リタイア後の航海はやはり理想的な形だとお二人を見て改めて思いました。
しかし、実はセーリング自体はまったく好きではないという奥さまのKさん(笑)。
その率直な辛口コメントが、旅のリアルさをより際立たせていました。
とはいえ、寄港先では地元のお店をしっかり巡り、飲んで、食べて、楽しむという“正しいヨット乗りの地域貢献”を実践されているお二人。
間違いなく、ヨット旅を誰よりも楽しんでいるかっこいい先輩セーラーです。
セーラー流、船上クリスマスパーティー
屋久島滞在中、クリスマスを迎えた私たちは、4艇揃ってクリスマスパーティーを開催しました。

長期航海では、セーリングの技術と同じくらい、料理の腕前が旅の質を左右すると思っているのですが、こんな料理が自分で作れたらどこに行っても船上でレストラン気分を味わえて最高ですね。
市販のお菓子を並べただけの一皿が紛れ込んでいることに気づいてまった方、用意したのはもちろん私です(笑)。
どの料理も素晴らしかったのですが、特に感動したのが、坂本夫婦の奥さま玖美さんが作ってくれたケーキでした。






またどこかの海で……
天気の回復を待って、数日間滞在した屋久島を出港する日がやってきました。
今回の出会いはとても偶然とは思えず、神秘の島・屋久島が繋いでくれたご縁を感じています。


それぞれの未来へ舵を切る3組の日本人セーラーたちの挑戦に刺激を受けて、私たちも読者のみなさまと共に2026年の良いスタートを切りたいと思います。
この記事が、読者のみなさまが「新たな冒険の扉」を開くきっかけになれば嬉しいです。
それでは、また次回!
田中家SNS
https://lit.link/en/tanakakenobouken
坂本家SNS







