トイレットペーパーの使用量を減らす「携帯水洗浄器」
すっかり普及した感のあるトイレの温水洗浄便座。今や田舎の民宿にあっても驚かなくなりました。とはいえ、イベント会場の仮設トイレや昔ながらのキャンプ場、山小屋のトイレにはほぼありません。そこで"携帯用の洗浄器"を、と考えたのがサンフランシスコのハイカー用品を扱うコモンギア。
洗浄器といっても機械があるわけでなく、ペットボトルのフタを付け替えるだけ。28㎜径のユニバーサル規格(一般的な日本のペットボトルはすべてこれ)のフタに適合します。ボトルをさかさまにして押せば、勢いよく水が吹き出します。フタに空けられた約8㎜長のノズルを通って散らさずにまっすぐ噴き出します。
ペットボトルは炭酸水の空きボトルのほうがつかみやすく、押しやすく、そして使いやすいです。水でまず洗浄するのでトイレットペーパーの使用量が減り、これも狙いのひとつだとか。勢いが強いので、傷口を洗うのにも使えます。犬の散歩時の尿洗浄にも。問題は付けたままでは水漏れすること。強く締めると水が止まるなどの工夫、さらなる改良が必要。
コモンギア「3g Bidet」¥825(ハイカーズデポ調べ)。
(BE-PAL 2024年9月号より)