山でも便利!人気のアップルウォッチとタフな最新スマートウォッチをレビュー
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    2023.08.28

    山でも便利!人気のアップルウォッチとタフな最新スマートウォッチをレビュー

    スマートウォッチの進化によって、アウトドアウォッチの世界も大きく変貌した。ホーボージュンが最新モデルと定番モデルをVersusする!

    TOUGH

    強靭ボディーで20日間電源不要!

    Amazfit/T-REX Ultra

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    アマズフィットはスマートウォッチの世界的大手で、高精度な生体センサーを用いたフィットネス分野では特に有名だ。その中で「T-REX」シリーズは強靱なボディーにデュアルバンド・6衛星測位GPSを備える本格アウトドア用モデル。新発売の「Ultra」はその最上位機種である。全2色。

    ¥69,900 
    問い合わせ先:Amazfitカスタマーサポート 03(5809)1570

    SPEC

    ●ケース素材=ポリマー合金+ステンレス 
    ●サイズ=47.3×47.3×13.4㎜ 
    ●重量=89g 
    ●画面=454×454ピクセル(326PPI) 
    ●連続使用時間=標準20日間、GPS使用時28~80時間

    ミルスペックをクリアしたアドベンチャーウォッチ

    高度計、気圧計、コンパスのいわゆる「ABC機能」に加え、GPSを使った正確な位置情報が得られるのが現代のアウトドアウォッチの大きな特徴。さらにこれに生体センサーを加えることで、心拍数や運動強度などをモニターできる機種も多い。
     
    しかしスマートウォッチの弱点は精密すぎて苛酷な環境には向かないこと、そしてバッテリーの持ちが非常に悪く、長期にわたる活動に使えないことだ。
     
    そんな常識をぶち壊したのがコイツである。ポリマー合金と高強度ステンレスを使った強靱なボディーは15種に及ぶ米軍規格試験(MIL-STD-810G)をクリア。物理的強度だけでなく、氷点下30度Cでも作動するタフな電子回路を有している。
     
    しかも4つの物理ボタンを備え、悪天候下やグローブをしたままでも主要操作が可能だ。
     
    さらに大容量バッテリーを搭載し20日間も充電が不要。電力消費の大きいGPS使用時でも、28~80時間も駆動できる。
     
    大きく視認性の高い1・39インチ画面は行動中も確認しやすく、フェイスは用途や好みによって切り替えられる。タフでスタミナ抜群の〝リアルアドベンチャーウォッチ〟なのである。

    ここがスゴい!

    強靱なボディーで苛酷な環境に強い

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    苛酷な環境に耐えるため15項目の軍事規格試験「MIL-STD-810G」をクリア。高い防塵・防泥設計により精密機器が苦手とする環境でもガンガン使える。

    物理ボタンを備え素早い操作が可能

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    モード切り替えや項目選択は物理ボタンを使って直感的に操作できる。分厚い防寒グローブをしたままでも基本的な操作ができ、厳しい環境ではありがたい。

    さまざまな情報を大画面で一発表示

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    GPSの位置情報に基づいた現在位置の天気予報や潮位などのデータをわかりやすく表示してくれる。画面が大きく操作しやすいので単独での運用がしやすい。

    SIMPLE

    山岳地形図が手元で見られる!

    Apple/Apple Watch SE

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    SEはApple Watchの中で最もシンプルで安価だが各社の登山アプリにはしっかり対応する。写真の表示画面は「ヤマレコ」の山岳地図だが、オレンジ色の表示は「過去に他の登山者が辿った軌跡」である。このようにメジャーでより安全なルートを視覚的に確認できる点が大きなメリットだ。

    ¥37,800~ 
    問い合わせ先:Apple Storeコールセンター 0120-993-993

    SPEC

    ●ケース素材=アルミニウム 
    ●サイズ=44×38×10.7㎜(44㎜ケース) 
    ●重量=32.9g 
    ●画面=368×448ピクセル 
    ●連続使用時間=最大18時間

    地形と現在地が把握でき、遭難防止に効果絶大

    いっぽうその対極にあるのがアップルウォッチだ。薄くて小さく、メールやLINEのチェック、SuicaやPayPayなどの電子決済に便利な都会派ウォッチだ。
     
    ところがじつは飛び抜けたアウトドアスキルがある。それが山岳地形図の閲覧なのだ。スマホ用の登山地図アプリと連携させることで、本格登山で大活躍してくれるのである。
     
    僕は最近、登山に「ヤマレコ」や「ヤマップ」などの地図アプリを活用している。内蔵GPSで現在地が正確に把握できるし、地形図はオフライン(携帯電波の圏外)でも見られるからだ。その画面をそのまま手元で確認できるのがアップルウォッチ最大の強み。事前の準備も簡単で、iPhoneの場合は「Watchに転送」というボタンを押せば地形図をウォッチでも見られる。
     
    こうしておけばわざわざスマホを出さなくてもいいし、ルートをはずれると音と振動で知らせてくれる。昨年の山岳遭難件数は3015件。そのうち「道迷い遭難」は何と3割を超える。地図アプリの普及は確実にそれを食い止めると僕は思っている。
     
    ただ残念なのはバッテリーが数時間しか持たないこと。モバイルバッテリーは必須である。

    ここがスゴい!

    軽量コンパクトでUIがとても良い

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    iPhoneとの親和性やユーザーインターフェイスの秀逸さはさすがApple製品だ。常用フェイスから各種アプリに直接飛べるなど使い勝手がとてもいい。

    詳細で読みやすいRetinaディスプレイ

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    ケースサイズは44㎜と小型だが、高解像度・高画素密度のディスプレイと視認性の高いフォントのおかげで認識しやすい。これはハイキング中のログ。

    デジタルクラウンで縮尺の変更も簡単

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    Apple Watchの操作性の良さはデジタルクラウンによるところが大きい。地図閲覧時も回すだけで拡大・縮小ができ、現在地やルート全体を把握しやすい。

     

    私が書きました!

    ホーボージュン

    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。

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    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2023年8月号より)

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