
UIAA アイスクライミングワールドカップ リード女子総合7位の竹内春子さんも、ハンドケアの重要性を説くひとり。
アウトドアでネイルケア?と意外に思う方も多いと思いますが、実はクライマー、野球選手やバスケットボール選手などの間では、常識なのだそう。爪のメンテナンスやハンドケアをすることで、故障の予防にもなり、安全にアクティビティを楽しめるといいます。
そこで、都内でクライミングジム「BETA(ベータ)」を経営するオーナーの小澤保志さんに、早速お話しを伺ってきました。
なぜ爪のメンテナンスが必要なのか
「これでもケアするようになって状態が良くなってきたほうなのですが、もともとは指や手はひび割れが多くて。指先の出血は普通にありました。手の状態を良くすることで、クライミングもしやすくなり、アクティビティも楽しめるようになりました」と、長年登山やクライミングをされているのに、良い状態の指と手を見させて頂きました。

東京の曙橋駅近くにあるベータクライミングジム(https://beta-climbing.com/)のオーナー・小澤保志さん。この日はドライツーリングのイベント開催で、多くの参加者で大賑わい。
「アウトドアで活動すれば、日焼けや乾燥、多少の怪我くらいは当たり前と思いがちだと思います。しかし手元(や足の爪)などの調子が悪いと、そこに意識が向いてしまい、アクティビティが楽しめないのはもちろん、最悪の場合は事故につながることもあります。ぜひアスリートネイルやハンドケアを取り入れて欲しいなと思います」(小澤さん)
そこで早速、どんなケアとアイテムが良いのか調査してきました!
アスリートネイルを体験しよう

MAIさんはアスリートネイル協会公認のネイルトレーナーとして、スポーツをする人や爪に悩みを抱えている人のネイルケアをしている。月に1回、ベータクライミングジム(東京・曙橋)でアスリートネイルブースを開設。MAIさんのサロン「RONILO」(https://www.roniloan.com/) (東京・原宿)でも施術を受けられる。
「やはりネイルケアをしてもらうようになってから、爪の状態が補強されて良くなるので、ホールドを持ちやすく、力が入りやすくなり、快適にクライミングができるようになりました」(男性)
ネイルトレーナーのMAIさんご自身がクライミングをされているので、クライマーの感じる爪や指皮の状態のお悩みはとても身近で、気持ちもよくわかるのだとか。男性の手を見るやいなや、
「親指がこの状態では、きっと登りにくかったはず。健康な爪が生えるようにいつも通り甘皮ケアしたあと、親指は補強コートかジェルの補強をしておきましょうか?」と提案。
爪の長さと厚さを整えて、甘皮処理後、爪の補強剤(補強コート)を塗って、割れていた親指にはジェルネイルをしていきます。
最後はネイルエッセンスとオイルを塗って完了! 施術自体は約30分で終わり、その後からすぐにクライミングができるとのことで、男性はそのままクライミングのウォールに向かっていきました。

手前の右手が施術済み、左手は施術前。
どんなアイテムとケアが良いの?
「手を洗ってからは、なるべく保湿を心がけてください。爪や指先、手全体をしなやかに保つことが大切です」(小澤さん)

UIAA アイスクライミングワールドカップ リード女子総合7位の、竹内春子さん。

UIAA アイスクライミングワールドカップ リード女子総合21位の、笹川淳子さん。
乾燥を防いで保湿することが大事なことがわかります。
MAIさんもアスリートネイルの施術で爪を整えた後に使用している、<アスリートネイル>から発売されている「パーフェクトネイルエッセンス」。指先の保湿をより強化したい場合、爪と指先の間に浸透させていきます。このことで、指先も柔らかく動きやすさが保たれるのだとか。

「ハンドクリームよりも粒子が細かいエッセンスやオイルは、指先への浸透具合が違います。爪が欠けてしまったり、めくれてきてしまうのは、乾燥からくるケースが大半。柔らかい爪や強度のない爪は、食べ物や飲み物を気を付けるほかにも、ご自身に合わせた保湿剤を見つける事が大切ですね。保護と多少の強度を出すために「爪補強コート」を塗ってみるのもおすすめ」(MAIさん)

アスリートネイルの商品はオンラインショップからでも購入可能(https://www.nailtat.com/athlete_nail/)
なかなかハンドクリームでは浸透しづらい指先や爪の辺りの保湿に