キャンプで、のんびりとくつろぐために。登山で、体を休めて次の行動に備えるために。
リラックスした姿勢で休憩することは非常に大切です。
そして、十分な休息を取るために必要な最たるアイテムは椅子ですが、少しでも荷物を軽くしたい登山では、おいそれと持っていくことも難しいですよね。
そんな登山界に救世主としてやってきたのが、今回ご紹介する軽量チェア、ヘリノックスの「チェアゼロ」です。
今回は、「チェアゼロ」の特長を、実際に使ってみた様子を交えつつお伝えします。
そもそも登山に椅子は必要なのか
「椅子が重たい」「スペースを取ってしまい、ほかの装備が入らない」といった理由から、登山に椅子を持ち込むことを敬遠している人は多いです。
しかし、実は登山こそ、椅子を必要とする場面が多いもの。
筆者は10年以上山を登ってきましたが、休憩時に腰をかける場所がなくて困ったことがたくさんありました。
雨上がりの翌日、陽気な天気に導かれるように登った山。「さぁ山ご飯だ!」と意気込んでみたら、山頂の土はドロドロ……。またある日、新雪が降った里山で「お茶でも飲むかぁ」と腰を下ろそうとしたところ、地面が雪に覆われていて座れない……。
「こんなときに椅子があれば、快適な休憩を取れるのに」と何度思ったことでしょう。
加えて、背もたれが付いたアウトドア用の椅子であれば、体を預けてゆっくり休んだり、山の景色を眺めてのんびり過ごしたりすることもかないます。
椅子ひとつがあるかないかで、登山時の疲労感はだいぶ変わってくるでしょう。
ヘリノックス「チェアゼロ」の特長とは?
登山での椅子の必要性についてお伝えしたところで、さっそく「チェアゼロ」の特長を見てきましょう。そこには、登山に欠かせない3つの理由があります。
(1)洗練されたデザイン
アウトドア向けの軽量チェアはいくつかありますが、その中で筆者が「チェアゼロ」を選んだ理由のひとつは、このデザインが非常に気に入ったからです。
シンプルで整った見た目、フィールドに自然と溶け込む様は、「チェアゼロ」ならでは。洗練されたギアが醸し出す雰囲気は、所有欲を満たすのに十分です。
(2)とにかく軽くてコンパクト
「チェアゼロ」の重量は、収納袋込みで510g。500mlのペットボトル飲料とほとんど同じ重さです。
さらに、収納時のサイズは高さ35cmと、非常にコンパクト。容量30Lのバックパックにも、画像のようにちゃんと収めることができます。
(3)座りやすくて耐荷重も十分
洗練された見た目や、コンパクトさに次いでお伝えしたい魅力が、「チェアゼロ」の座り心地です。
腰を下ろしてみると、しっかりと支えられている感覚があります。背もたれの幅や高さがちょうどよく、安心して背中を椅子に預けることができます。
しかし、約500gの超軽量チェアと聞くと、その耐荷重が気になる人もいるでしょう。
「チェアゼロ」の耐荷重はなんと、120kg。体の重さに耐えられず崩れ落ちる可能性は、まずないと言えるでしょう。
筆者は登山やキャンプで何度も「チェアゼロ」を使ってきましたが、壊れる気配は全くありません。その頑丈さにただただ驚くばかりです。
登山で使用するときの注意点
魅力たっぷりの「チェアゼロ」。とはいえ、その軽さゆえに使用時の注意点もあります。
軽いがゆえに風対策を!
「チェアゼロ」は軽量であるがゆえ、風で飛ばされないように注意が必要です。
対策として、「チェアゼロ」から離れるときには座面に荷物を置くなど、重しになるものを乗せるようにしましょう。
テント泊の場合には、細引きというロープを使って椅子をテントのペグにつないでおき、遠くに飛ばされないようにする方法があります。
ヘリノックス「チェアゼロ」を登山の相棒にしよう
つい先日も、神奈川県にある丹沢で日帰り登山を行った際、「チェアゼロ」を持っていきました。
往復で8時間ほど歩きましたが、「チェアゼロ」は非常に軽量なため、脚に負担をかけずに無事下山することができました。
また、頂上での組み立てには1分もかからなかったため、すぐにリラックスタイムに突入できたのも大きなポイント。
魅力が詰まった「チェアゼロ」。登山やキャンプ用に、初めての椅子の購入を検討している人へ、ぜひおすすめしたい一脚です。
ヘリノックス「チェアゼロ」
価格:17,380円
重量:490g ※スタッフバッグ込みの重量は510g
カラー:ブラック(BK)、グレー(GY)、サンド(SD)、ホワイト(WT)
サイズ:幅52×奥行き48×高さ64cm ※収納時サイズ:幅10×奥行き10×高さ35cm
座面高:28cm
耐荷重(静荷重):120kg