沖縄に住んで知った海の遊び方
旅行先として人気の沖縄。青い海、白い砂浜が象徴的ですよね。
とは言え、「これからの季節は海水浴は少し肌寒いし、海は楽しめないよね……」と思っている方、いませんか?
いえいえ、夏を過ぎた季節でも、沖縄の海を家族で楽しむ方法はあるのです。
筆者も移住してから地元の人に教えてもらった「イノー」の楽しみ方をご紹介します。
イノーって何?
イノーというのは、沖縄の方言で「サンゴ礁に囲まれた浅い海」のこと。
イノーには、岩やサンゴによって作られた窪みに、満潮の時に流れてきた海水が残って潮だまりになっている場所があります。
潮だまりには、海水と一緒に色々な生き物たちも残されていることがあります。海に潜らないと出会えない生き物にも手軽に出会える、まさに自然の水族館となっているのです。
イノー遊びの準備
必要な道具を用意する
イノーの足場はサンゴ礁でできており、かなりゴツゴツしています。
サンダルだと滑ったりケガをしたりする恐れがあるため、マリンシューズなどの滑りにくく足を保護できる靴がおすすめです。
ライフジャケットを着用することも推奨します。
また、生き物をより近くで観察するために、網や観察ケースなどの観察アイテムがあるとイノーを一層楽しめます。
干潮時間のチェック
イノーが現れるのは干潮時です。
干潮時間の確認には、沖縄海上保安庁が公開しているイノーカレンダーが便利。
観察場所に応じて、おすすめの観察時間を日別に紹介しています。
「イノー(礁池)カレンダー」(第十一管区海上保安本部)https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN11/mr/ino-/ino-teikyou.htm
危険な生き物を調べておく
沖縄の海には美しく珍しい生き物も多く、つい触ってみたくなりますが、中には毒がある生き物もいます。
沖縄県のホームページで、よく見かける危険な生き物が紹介されているので、調べてから行くと安心ですよ。
「触っちゃダメ!沖縄の海のキケンな生物」一般財団法人沖縄観光コンベンションビューローhttps://www.okinawastory.jp/news/tourism/3998
準備ができたらイノーに行ってみよう!
小学生5年生と2歳、二人の息子とイノーに行ってきた様子をご紹介します。
人が潜れそうな深さのものから、すぐ底に手が届きそうな浅いところまで、大小様々の潮だまりがあります。
すぐ足元を覗くだけで、沢山のカラフルな魚たちが!
子供たちはそれぞれ、網を持って一生懸命捕獲を試みます。
ただ、どの魚たちも動きが速い!
網が突っ込まれるとスゴイスピードで逃げていきます…めちゃくちゃ難しい!
私たちは上手く捕まえられませんでしたが、同じイノーにいらっしゃった優しいお兄さんが、捕まえたルリスズメダイを見せてくれました。
青色が美しいですね。子供たちも夢中で近くで眺めてました。
他にも、イノー散策中に危険生物ミノカサゴにも出会いました。
普通に少し深い潮だまりに漂っている……。本当に身近にいますので、気を付けないといけないですね。
自然の水族館イノーで生き物を観察しよう
色鮮やかな海の生き物を、すぐ手が届く距離で観察できるイノーは、沖縄の子供達には恰好の遊び場になっています。
筆者も初めてイノーを訪れた時、こんなに近くで自然体の海の生き物に出会えることに感動しました。
最近は、イノー探検のツアーや体験プログラムも登場するなど、少しずつ人気も高まっているようです。
沖縄を訪れた際は、イノーも探検してみてはいかがでしょうか。
※海を訪れる際は入ってはいけない場所には入らない、子どもから目を離さない、ライフジャケットを着用するなどのルールやマナーを守り、安全にアクティビティを楽しみましょう。