夏が終わり、いよいよアウトドアが気持ちいい季節に。だが、のんびりしていると旬はあっという間に過ぎてしまう。思い立ったその時が、出発のチャンスだ。感動間違いなしの、最高のキャンプ旅へとご案内しよう。体験したのはソロキャン女子のあかりさんだ。
私が体験しました!
ソロキャン女子
あかりさん(27歳)
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山形県在住。キャンプ歴は3年。女子ソロ派ながら大型テントを5つも所持する。今回使用したテントはテンマクデザインの「パンダTC+」。愛車はジープという男前な部分も。
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バスケットには調理用具を入れている。「キャンプでも自分の“好きなもの”
バックパックに衣食住のすべてを詰め込んで山を歩く。長い道のりの末、たどり着いた山の上。その贅沢な空間でのテント泊に憧れている人も多いだろう。今回の登場人物、あかりさんもそのひとりだ。しかし、山歩きの経験はほぼなし。10kg近くにもなるバックパックを担いで歩くには、かなりのトレーニングが必要…。今すぐにでも体験したい! という彼女の思いを叶える場所が群馬県にあるというので、早速行ってみた!
向かったのは、日光白根山ロープウェイ。約15分の乗車で標高2000m地点に到着し、なんとこの場でキャンプ泊ができるという。そこは尾瀬の至仏山、燧ヶ岳や谷川岳などの山々を一望でき、反対には日光白根山の山頂がみえる。まさに“天空のキャンプ地”なのだ。
「こんな標高の高い場所に初めて来ました」とは、誰よりも大きなバックパックを担いだあかりさん。中にはコットンテント、カーミットチェア、コット、スキレットなど、とても山の中でテント泊をするとは思えない道具が満載。でもロープウェイに乗るだけなので、どんな大荷物でも持っていける。聞くと、キャンプで使うキャリーワゴンに荷物を入れて来る人もいるそうだ(ゴンドラの幅による)。
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標高2000m! 日光白根山に登るために宿泊する人も。駅から往復で約5時間。
テントが張れるのは、ロープウェイの営業が終わる16時半から。それまでは駅にある天空のカフェや足湯でのんびり過ごすもよし。荷物を預かってもらえるので、散策路を歩くのも楽しい。施設も充実していて、水場はもちろん、水洗トイレと室内洗面所もあり、女子ソロも安心だ。テントを張り終わるころには、日が落ちてきてサンセットの時間に。山々に沈んでいく夕日を眺めながら、ビールをごくり。
「ほぼ歩かずに、この景色と出会えるなんて…」
夜には満点の星も。山キャンデビューには十分すぎる場所だ。
山のカフェと足湯でリフレッシュ!
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駅のテラスには「天空の足湯」と名付けられた足湯がある。登山から帰った人たちの癒やしスポットに。「湯加減もちょうどいい!」
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カフェでは、ワッフルなどのスイーツのほかフルーツジュースも販売。
自然&史跡散策コースでプチトレッキング
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日陰には雪も残る! 「自然散策コース(45分)」と信仰登山の石仏群を巡る「史跡散策コース(2時間)」が整備されている。入り口には「二荒山神社」が。
絶景の中で地元産の“食”を満喫する
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「道の駅 尾瀬かたしな」で食材を調達。野菜以外に上州名物のホルモンなども手に入る。「ソロごはんは簡単に作れるものにします」
サクッと作れるソロごはん
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カット野菜とサバ缶のアヒージョ。ソーセージは「尾瀬びる」入り。
クラフトビールで乾杯!
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「Cidre de OZÉ」のシードルと片品ブリューイングのクラフトビール。地元産を楽しんだ。
天の川や流れ星も。手が届くほどに星が近い
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スタッフの方いわく8割の確率で星が見られるそう。少し上を見ている間に何度も流れ星が。日光市の街の明かりも見える。
いかがだろう。最後に、ロープウェイ×キャンプを楽しむ3か条をご紹介する。
- 気温が低いので夏も防寒着必須
- キャリーワゴンが便利
- サイトは広くないので小型テントで
日光白根山ロープウェイ
白根山プレミアムキャンピング2022
住所:群馬県利根郡片品村東小川4658-58
料金:大人7000円、小学生5000円
問い合わせ先:丸沼高原総合案内 0278(58)2211
HP:https://www.marunuma.jp/green/ropeway/premium-camping2022/
※料金には、日光白根山ロープウェイ往復乗車券、座禅温泉入浴券が含まれます。
※構成/中山夏美 撮影/田渕睦深
(BE-PAL 2022年8月号より)