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「ヘネシーハンモック」で冬のハンモックキャンプ、-2度Cの夜に耐えられる? ベテランキャンパーに防寒対策を聞いてみた!

2022.03.08

山林に入り、まずは動物に襲われない安全な場所を探して寝床を確保。木を切り倒し、燃料を作り暖を取る…このサバイバル感がたまらない。

ハンモックキャンパーに根強い人気のヘネシーハンモック(HENNESSY HAMMOCK)。今回は、アメリカで野営キャンプを楽しむベテランキャンパー・コミードミニクさんにインタビュー。実際に山林に入り、-2度Cの夜に友人と2人で野営キャンプを行った感想と、ヘネシーハンモックの魅力、冬の防寒対策について教えてもらいました。

斜面でも岩場でも簡単に設営できて快適に眠れる!

テントが張れない場所でも寝床が作れるのがハンモックの魅力。

テントとハンモックを融合したヘネシーハンモック「HENNESSY HAMMOCK」は、1999年にトム・ヘネシーによって設立され、カナダ、アメリカ、ニュージーランドを拠点に世界中で特許を取ったキャンピングハンモック。60年以上テントに寝続けたトムが研究を重ね、快適な寝心地を追求した非対称形状、優れた断熱性、保護性、超軽量などを実現。日差しや風雨を防ぐフライシートや、虫の侵入を防ぐモスキートネットなど、アクセサリーも充実しています。

そんなヘネシーハンモックのスタンダードモデルとも言える「エクスペディション Asymmetric Zip」を長年使い続けているというコミードミニクさんに、その使い心地を聞いてみると…

「私は学生の頃から山屋をしていたので、いかに少ない荷物で快適に寝るかを重視していました。そこで出合ったのがこのヘネシーハンモック。超軽量、そしてコンパクト! さらに通常のハンモックだと安定性が悪く、寝返りをしたら落ちやすいのですが、ヘネシーハンモックは左右非対称の形状のおかげで、身体によくフィットし、身体をまっすぐに安定して寝ることができるのです。生地もとても丈夫で、断熱効果も抜群。キルトカバーや寝袋と併用すれば冬でも快適に眠れますよ」

さらにタープの代わりになるフライシートや、蚊や虻などの虫の侵入を防ぐモスキートネットなどのアクセサリーが充実していることもポイントだとか。

「何よりおすすめなのが、2本の木(4m程度離れていればOK)があれば、岩場でも足場の悪い湖畔でも傾斜のある台地の上でも簡単に快適な居場所を作ることができること。テントを建てるより簡単だし、私みたいにバックパックで山や森に入って寝場所を探す人にとっては最適なのです。多少の雨ならしのげますし、天気が悪い時の撤収も簡単です」

自分のお気に入りの場所で、お気に入りの木を見つけてハンモックをつるすのが野営キャンプの醍醐味。

冬の防寒対策には、アンダーキルト、冬用シュラフ、スリーピングパットが必須

今回はコンパクトさも重視し、最小限の防寒対策で。荷物に余裕がある場合はスリーピングパットを厚手にすることも。

今回、最低気温が-2度Cの日に野営キャンプを行ったコミードミニクさん達。そんな寒い日はどんな装備が必要なのでしょうか。

「冬のハンモックキャンプはある意味命がけ。命を守るためには、必ず防寒対策をしないといけません。まず必要なのが、アンダーキルトカバーと冬用シュラフ、そしてスリーピングパット(エアーマット)。この3点は、断熱性能を重視し、きちんと厳選する必要があります。ちなみに今回は、Ayamayaのアンダーキルト、NEMOのシュラフ(800FP)、THERM-A-RESTのスリーピングパット(R6.9)を使用しました」

●アンダーキルトの選び方●
アンダーキルトは、ハンモックの背中側をキルトで包み込み、暖かな空気の層を作るもの。耐寒温度を参考に、冬使用の時は-5度C前後のものを使用するといいでしょう。素材によって大きさ、重さに差があるので、自分で持ち運べるサイズかを確認することが大切です。

●寝袋の選び方●
寝袋は、個人差がありますが一般的にはFP(フィルパワー)を参考にします。FPは、羽毛の綿毛の密度の高さ(重さを加えた時の復元力)を表していて、FP数値が高いほど温かいと言え、冬は700FP以上がおすすめ。多くのキャンパーが購入する3シーズン対応のものは基本的に500FP以下になります。ちなみにモンベルの寝袋などは番号(#)を参考にするものも。その場合、冬は#0~#-1がおすすめです。

毎年各メーカーはスペックを変えているため、同じFPでも生地などによって耐用温度が変わる場合も。購入する前にしっかりチェックするといい。

●スリーピングパットの選び方●
スリーピングパットは今回はコンパクトさを重視してTHERM-A-RESTをチョイス。これは、付属の袋をエアポンプ代わりに使うことができるので、空気が薄い山岳地でも息を吹き込まずに膨らませる優れものです。

ポンプ代わりに使うバッグを振りながら空気を溜め、スリーピングパットに入れていくとすぐに膨らませることができる。ペットボトルより少し大きいサイズ。

ちなみに荷物に余裕がある場合は、断熱性を表すR値(R-value)を参考にスリーピングパットを選ぶといいでしょう。R値が高いほど冷気が伝わりにくく、断熱性能が高いマットとなり、冬は最低でもR値4.0以上を選ぶのがおすすめです。

「今回の気温は、温度計によると-2度C。しかし体感温度は-5度C以上だった気がします。とても寒い夜でしたが、防寒対策をしっかりしていったのでハンモックで寝ている時は快適でした。でもやっぱり外にいる時は寒いですね…。冬のキャンプは虫もいなくて、空気も澄んでいるし、焚き火もより楽しめるので、私にとっては冬キャンプこそ真のキャンプ!と思うのですが…正直氷点下のキャンプはやはり寒かったかな。僕たちは朝、『We are survived!』と生き抜いたことを喜び合ったくらい。それくらいやや過酷なので、冬のハンモックキャンプは覚悟が必要ですね(笑)」

ストーブの近くにハンモックを設置。ハンモックにキルトカバーを付け、スリーピングパットを敷き、冬用シュラフを用意すれば今夜の寝床が完成!

野営キャンプに慣れたキャンパーでも-2度Cは少々寒かったよう。慣れないうちは、やはり春~秋の3シーズンで楽しむのがおすすめ。

今回はコンパクトなストーブを持参。薪は周辺の木を倒し、斧で適当な長さにカット。

アメリカでは日本よりかなり安く手に入るヘネシーハンモック(※)。アメリカに来ると買って帰る日本人キャンパーも多いようです。1年中使えるハンモックテントは1つ持っておくと重宝しそうですね。夏はハンモックだけでも使用できますが、冬にはアンダーキルトが必須なので、ヘネシーハンモックを購入の際はアンダーキルトも一緒に購入するといいでしょう。春~秋であっても夜は冷え込むことが多いので、持参することをおすすめします。

※参考価格:Hennessy Hammock Expedition Asym Zip Hammock(US価格・REI$169.95/日本価格・A&F COUNTRY¥27,500 ※2022年2月現在)。

私が書きました!
アメリカ在住フリーライター
ちえ
4年前から家族4人でアウトドア大国アメリカに移住。念願のキャンプデビューを果たす。休みがあれば国立公園や州立公園のトレイルを巡り、テントを張る。アウトドアと旅行が大好き。最近はキャンプ飯の研究とパン作りにハマる。女性誌、情報誌の他、趣味である水泳や自転車の雑誌・Webサイト執筆経験も。

 

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