食べて、見て、日田 三隈川の鮎 を楽しみ尽くす[読者投稿記事] | 田舎暮らし・移住 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2019.09.03

    食べて、見て、日田 三隈川の鮎 を楽しみ尽くす[読者投稿記事]

    有明海に注ぐ筑後川の上流に位置する三隈川が流れる大分県日田市では古くから鮎漁が盛んで、鮎料理もまた地元の方はもちろん観光客にも愛される名物になっています。
    鮎漁が解禁となる夏季には、落ち鮎と呼ばれる川を下る鮎を竹を組んだスロープ状の罠で獲らえる ”やな漁” や訓練された鵜に鮎を獲らせる鵜飼を見ながら様々な鮎料理を楽しむことができます。

    日田市には伝統漁法である鮎やなを気軽に体験できる場として「鮎やな場」があります。
    しっかりと組まれた足場を歩いて実際に竹で組まれた やな場 まで行くことができ、運が良ければ実際に捕らえられている鮎などの魚を見つけることもできます。
    なお、やな場には鮎以外の魚がかかることもあり、ウナギなどが獲れる場合もあるそうです。

    また、隣接する「やな場茶屋」では地鮎の塩焼きや背ごし、鮎の姿寿司や鮎の塩辛である ”うるか” などの普段なかなか目にすることがないような、産地ならではの食べ方を心置きなく楽しむことができます。

    また、日田市では江戸時代から屋形船から鵜飼の漁を見物するという優雅な川遊びの伝統もあります。
    もちろん現在では鵜飼は正式な漁というよりはデモンストレーションの色合いが濃いですが、ちゃんと訓練された鵜(川遊びの際に見かける川鵜ではなく、海鵜を本州から連れてきて仕込むそうです)を操り、漁をする様子を見学できます。
    屋形船は周辺の日田温泉の旅館が運営しており、リーズナブルな料金で水郷日田の温泉と屋形船からの鵜飼を楽しむことができます。
    当然ながら屋形船では鮎を含む豊後牛などの地元の名産を味わうことができます。

    私が訪れた際はあいにくの雨模様だったため、鵜飼の篝火は電灯で漁師さんも雨合羽という出で立ちでしたが、屋形船にありがちな虫に悩まされることもなく、かえって快適だったとも言えます。

    日田で味わえる鮎は、塩焼きはワタのエグ味はほとんどなく、背越しは歯ごたえと鮎の甘みを味わえ、逆にうるかは鮎のクセを存分に楽しめてお酒が止められない、文字通り鮎の様々な魅力を味わうことができました。

    清流や鮎を名物として扱う町はたくさんありますが、様々な食べ方のバリエーションに加え、やな場や鵜飼、屋形船といった川遊び要素も合わせて鮎をとことん楽しめる場所はそう多くないと思います。


    ※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。

    よこさん

    転勤で移り住んだ大分を中心に九州で子分を連れて野遊びしてます。

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