鮎漁が解禁となる夏季には、落ち鮎と呼ばれる川を下る鮎を竹を組んだスロープ状の罠で獲らえる ”やな漁” や訓練された鵜に鮎を獲らせる鵜飼を見ながら様々な鮎料理を楽しむことができます。
しっかりと組まれた足場を歩いて実際に竹で組まれた やな場 まで行くことができ、運が良ければ実際に捕らえられている鮎などの魚を見つけることもできます。
なお、やな場には鮎以外の魚がかかることもあり、ウナギなどが獲れる場合もあるそうです。
また、隣接する「やな場茶屋」では地鮎の塩焼きや背ごし、鮎の姿寿司や鮎の塩辛である ”うるか” などの普段なかなか目にすることがないような、産地ならではの食べ方を心置きなく楽しむことができます。
もちろん現在では鵜飼は正式な漁というよりはデモンストレーションの色合いが濃いですが、ちゃんと訓練された鵜(川遊びの際に見かける川鵜ではなく、海鵜を本州から連れてきて仕込むそうです)を操り、漁をする様子を見学できます。
屋形船は周辺の日田温泉の旅館が運営しており、リーズナブルな料金で水郷日田の温泉と屋形船からの鵜飼を楽しむことができます。
当然ながら屋形船では鮎を含む豊後牛などの地元の名産を味わうことができます。
私が訪れた際はあいにくの雨模様だったため、鵜飼の篝火は電灯で漁師さんも雨合羽という出で立ちでしたが、屋形船にありがちな虫に悩まされることもなく、かえって快適だったとも言えます。
清流や鮎を名物として扱う町はたくさんありますが、様々な食べ方のバリエーションに加え、やな場や鵜飼、屋形船といった川遊び要素も合わせて鮎をとことん楽しめる場所はそう多くないと思います。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
よこさん
転勤で移り住んだ大分を中心に九州で子分を連れて野遊びしてます。