北海道の金属加工会社がつくる唯一無二のキャンプギア「TRIPTH PRODUCTS(トリパス・プロダクツ)」 | アウトドアブランド 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.05.09

    北海道の金属加工会社がつくる唯一無二のキャンプギア「TRIPTH PRODUCTS(トリパス・プロダクツ)」

    ある日、アウトドアに詳しい知人から「格好いいブランドがある」と教えてもらいました。それが「TRIPATH PRODUCTS(トリパス・プロダクツ)」。手掛けるのは、北海道で企業向けの板金加工を主に手掛ける「Tri Path(トリパス)」です。

    その代名詞ともいえるキャンプギアが、冒頭の写真。焚き火台の「GURU GURU FIRE(グルグルファイヤー)」です。全てのパーツが平面の鉄板からレーザーで切り出された、なんとも独創的なデザイン! なぜ、金属加工会社がキャンプギアを? どのような人たちがつくっているの? 広報担当の山田さんにお話を伺いました。

    遊びのように仕事をする“タノシメタル”精神

    広々とした北海道の空の下に、道内でもその技術力で知られる金属加工会社「トリパス」はあります。

    ――まず、キャンプギアをつくり始めたのはなぜですか?

    「トリパス」のモットーは、遊びのように仕事をたのしむ“タノシメタル”。「たのしむ」と「メタル(金属)」をかけた造語で、仕事のように遊びも真剣にという意味も込められています。この2つがあって、人生はよりハッピーに過ごせるのではという思いがあるんですね。

    そのうえで、会社のいちばんの財産である技術力を、たのしみながら発信したいと考えました。金属加工を手がける僕たちにできることは、鉄を使ったたのしいものを生み出すこと。手前味噌ですが、道内でも比較的設備が整っていて、高い技術力もあります。アウトドア好きな人も多かったので、キャンプギアをつくるアイデアが出ました。

    2018年のはじめから構想して、試作は30回くらい。2018年の秋に開催された展示会で、焚き火台の「グルグルファイヤー」をお披露目しました。

    社員全員がプロジェクトの一員で、アイデアはみんなから募りますが、メインは6名。全員、有志で関わっているそう。

     ――反応はいかがでしたか?

    実は、アウトドアとは全く関係のない、道内の金属加工や機械設備の展示会に出品したのですが、物珍しさも手伝ってか、人だかりができて!発売すると、お客さまからは「今までにないデザイン」「デザインが美しい」と、デザイン面をフォーカスしていただくことが多かったです。

    最もこだわったのは、どの焚き火台よりも、炎の形が美しく見えること。一般的なものは、薪をくべるとき、横向きに積み重ねていくと思います。僕たちの焚火台は、縦に薪をくべる。そうすることで炎が高く上がり、天に向かって立ち昇る、迫力ある炎を堪能することができます。

    ――デザイン以外の特徴でいえば、やはり素材が“鉄”メインであること。

    そうですね。正直「重い」というお声もいただきますが、その分どっしりとした安定感や頑丈さがあります。また、サビを心配される方もいらっしゃいますが、海外からサビを軽減する袋を仕入れて、全ての製品におつけすることで、お悩みを少しでも解消できればと思っています。

    専用の機械で緻密に切り出されたパーツ。

     組み立てに工具がいらないのも特徴です。コンパクトに持ち運ぶためにも、パーツは全てバラバラに。使うたびに組み立てる手間と時間はかかりますが、慣れれば3分くらいで焚き火台が組み上がります。プラモデル感覚でかちゃかちゃと組み立てる行為もたのしんでいただければうれしいですね。

    「グルグルファイヤー」のパーツ。バラバラで収納されている。

    持ち運ぶときは、専用の収納袋(別売)へ。見た目もすっきり、持ち運びもしやすい。

    組み立てたパーツの様子。 

     あとは、一つの製品に、複数のギミックも持たせています。「グルグルファイヤー」なら、焚火台、ツノのようなデザイン部分に鍋やケトルを吊るせる、蓋が薪置きになる……といった具合です。

    ――こうしたデザインやギミックなどは、社員の方々からもアイデアが出てくるのですか?

    はい。メインのデザイナーがいて、中心となるメンバーはいますが、基本的には社内のみんなが関わっています。気になることややってみたいことがあれば、いつでも意見をもらうようにしています。

    そして、それを具現化してくれるのは工場の職人さんたちです。社内のみんなが互いに尊敬し合い、感謝の気持ちをもち合いながら、商品化は進めています。

    人気アイテムの一つ「KAYARI(カヤリ)」は、昔ながらの豚型の蚊遣りがモデル。蚊からキャンプサイトを守る鋭い目は、社員からのアイデア。

     ――社員の皆さんの士気も高まりそうですね。

    今では社員全員に、たのしんでもらえていると思います。そもそも自分たちの技術力を発信したいという思いの一方で、社員に自社に誇りを持ってほしい。日々の業務だけでなく、常に成長していくために、やらされている感覚ではなくやるんだと前向きに関わってほしいという考えもありました。「トリパス・プロダクツ」を立ち上げたことで、会社のみんなが同じ方向を向けた感覚はあります。

    ――では最後に、今後の展望も聞かせてください。

    せっかく世の中に出すなら納得のいくもの、独自のものをつくっていきたいと考えています。2021年の夏までにまた新商品もいくつか出す予定。SNSやウェブサイトで発信していきますので、チェックしていただけるとありがたいです。

    トリパス・プロダクツ RECOMMEND ITEM

    GURU GURU FIRE(グルグルファイヤー)
    ソロキャンプから、2〜3人、ファミリーなどグループ向けまで、それぞれのシーンに向けた3サイズ展開の焚火台。Sサイズ、Mサイズには調理用鉄板のオプションがあるなど、これ一つから様々な遊びが広がります。XS¥16,280(税込)、S¥20,680(税込)、M¥26,180(税込)

    KAYARI(カヤリ)
    日本で昔からなじみ深い、豚型の蚊遣りをメタルで! サビに強い高耐食性メッキ鋼板を使用した、タフなアイテムです。背中につり下げ用のホール付き。¥6,380(税込)

     

    TRIPATH PRODUCTS(トリパス・プロダクツ)
    https://tripathproducts-shop.jp/

    私が書きました!
    編集ライター
    ニイミユカ
    兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に、衣食など生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆しています。instagram @yuknote

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