
- Text
堅牢でありながら軽快さをも実現したリール

セルテートの大きな特徴は、質実剛健であることです。頑丈なボディによる不安を感じさせない剛性と、誰でも扱いやすい軽快で快適な操作性を両立しています。
今回は、リールの剛性と軽快感を両立する構造や、汎用スピニングリールのラインナップのなかでも比較的重量のあるモデルであるセルテートが、エギングに最適である理由をお伝えします。
一線を画す剛性のアルミ製モノコックボディ

通常リールのボディ構造は、内部にギアやシャフトといったパーツを配置し、ボディ本体とボディカバーを数か所のスクリューで固定する、いわば2点のボディパーツで構成されているのが一般的です。
セルテートに採用されているモノコックボディは、ハンドルと同軸にある高精度プレートのねじ込みをボディカバーの代わりとすることで、スクリューによる固定方法を廃したりボディを1点もののパーツにしてしまうことで大幅な剛性向上を実現しています。
加えてセルテートはボディの材料にアルミを用いることで、ダイワのリールラインナップの中でも最高レベルの剛性を持ち合わせています。さらにスクリューが無くなったことでボディにスペースが生まれ、ギアの大径化による内部構造の耐久性向上をも実現しています。
軽快感をもたらすエアドライブデザイン

ボディの剛性と相反する要素である軽快感を実現するのが、ダイワの次世代スピニングリール設計構想エアドライブデザインです。
エアドライブデザインによる設計の見直しは、ハンドルの回転と合わせて可動するローターやスプールといったパーツの軽量化に始まり、リール内部のシャフトの摩擦低減処置に至るまであらゆる箇所に施されています。
ローターやスプールの軽量化により巻き出しの瞬間の軽さや回転慣性の低減を実現し、ハンドルに入力された回転力をロスなく巻き上げ力に繋げることができます。
ボディ剛性を優先しつつも徹底的に軽量化したことにより、実際の使用における軽快感を高めて重量を感じさせない快適な使用感となっています。
セルテートはコスパに優れる?

ダイワのリールのラインナップの中では上位機種に位置し、価格も決してリーズナブルとは言えないセルテートですが、非常にコスパに優れています。
その理由はズバリ、圧倒的なボディ剛性にあります。釣りのジャンルにもよりますが、大きな負荷の掛かる釣りに樹脂製ボディを採用したリールを使用し続けると、ボディ本体がわずかに歪んだりすることで巻き心地にガタが生じたり、場合によってはハンドルが回らなくなって使用不可となることもあります。
ボディ剛性の高いセルテートは一度購入してしまえばいつまでも使い続けることができ、1台のセルテートを10年以上現役で使い続けている釣り人もたくさんいます。
エギングにセルテートがおすすめである理由

秋に最盛期を迎えるのが、アオリイカを狙うエギングです。エギと呼ばれるルアーを、ロッドをシャクる(上下に動かす)ことで跳ね上げて、広い範囲のアオリイカにアピールする釣り方が主流となっていて、シャクり動作のしやすさからタックル(釣り道具)の軽さは正義とされています。
軽さよりも剛性に重きを置いたセルテートは、エギングにもおすすめ。理由は2つあります。
軽快さを取るか剛性を取るか
同価格帯のリールにおいて、軽量さと剛性の高さは相反し、どちらを取るか天秤にかけることとなります。しかし、カタログスペックの重量と実際の使用による重量感はまったく異なるのが釣りの面白いところで、特にリールは最も手元に近いタックルであることから、長さのあるロッドに比べて重量感をあまり感じないものなのです。
エギングではタックルの繊細さや軽さに対して、シャクり動作によって掛かる負荷が比較的大きく、ボディが歪むといった不具合が起きがちですが、金属製ボディのリールであれば心置きなくシャクることができます。
軽快な巻き心地
金属製ボディで剛性の高いリールは他にもありますが、そんななかでもセルテートがエギングにおすすめである理由のひとつは、巻き心地の軽快感にあります。
同じく日本を代表する釣り具メーカーであるシマノのリールの特徴としては、しっとりと滑らかな巻き心地である点が挙げられます。それに対してダイワのエアドライブデザインのリールはレスポンスの良い軽快な巻き心地となっていて、シャクり動作に合わせてリールを巻く・止めるを絶え間なく繰り返すエギングにピッタリなのです。
巻き心地の軽快さはタックル全体の軽量感をもたらし、剛性の高いリールで気になる重量感をさらに軽減させてくれることでしょう。
末永く大事にタックルを使おう!
今回紹介したセルテートは、ダイワのリールラインナップの中でも上位機種にあたります。初心者であれば購入をためらってしまう価格かもしれませんが、一度購入すれば末永く使いつづけられる頑丈さと不満のない使用感を得られることでしょう!