山で暮らす、子どもと山を感じる。

2019.01.11 (閲覧数) 631

私たちが暮らしている村は、市街地から断崖絶壁の山道を車で40分ほど走った、山奥深くにあります。
スーパーもコンビニも何もなく、冬は3mを超す雪が降るけれど、そのおかげで水がキレイで豊か、家の周りを散歩すれば食べられる野草に山菜に木の実が採れて、毎日山がキレイで感動できる。村人たちは「こんな何もないところにどうしてわざわざ都会から来て住むのか?」と不思議がるけれど、こんないいところはないわ、と思いながら暮らしています。
山で生まれてずっと山で育った息子は、いまや「肉の中ではクマ肉が一番好き」と言う謎の4歳児に。
子どもも毎日山を見ていて、その鋭い感性で捉えています。
春、日毎に山の木々が芽吹き、緑のぼんぼりがぽっぽっと灯るように増えるとき。数日おきに入る温泉の露天風呂で山を見て一言、「違う山になった!」。春の山の芽吹きのスピードは、本当にすさまじいのです。毎日変わっていく山をちゃんと見ているんだなあ、と感心。
秋の紅葉の季節には、「葉っぱが赤くなるの、なんて言うんだっけ?」と「紅葉」という言葉を覚え、「こうようがキレイだねー」と毎日のように言っていました。都会育ちの母(私)は山に来るまで、「紅葉」というものの美しさを理解していなかったのですが、秋は本当に山がキラキラと輝いているようです。天気が良い日、真っ赤な木々と常緑樹の緑、青い空のコントラストは泣きたくなるくらいキレイ。
そして、今は冬。
息子はとにかく雪が好き。雪が積もると嬉しくて嬉しくて、雪の中を転げまわり、雪にまみれ、全身で雪を感じているようです。彼にとっては冬=雪らしく、しばらく雪が降らずにいたあと積雪すると、「また冬になったね!」と言います。裏山の斜面を登って何度も何度もソリで滑り、保育園から帰ってくるとまずストライダーで雪に突っ込む…そんな彼を見ていると、雪に興味のなかった私も、雪が降るとちょっと嬉しくなったりして。
山の冬は厳しいけれど美しい季節です。雪が止んで晴れた朝の白い山と青い空も、雪が降り続くモノトーンの世界も。毎日絶景の中で生きているような気分で暮らしています。

mm.kugaiさん

北陸地方の山奥深く、豪雪地帯の小さな村で息子と二人暮らし中。毎日の暮らしが山や自然と隣り合わせです。

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