【注意1秒、腹一杯。ご馳走が追いかけてくるトルコ】 銃声とシュプレヒコールの嵐は、クーデター! | BE-PAL

【注意1秒、腹一杯。ご馳走が追いかけてくるトルコ】 銃声とシュプレヒコールの嵐は、クーデター!

2018.09.04

軽キャンピングカーで、地球半周中の放浪夫婦です。
稚内からサハリン島へ渡り、シベリアからモンゴルへ。中央アジアからイラン、コーカサスと突き抜けトルコへ入りました。目指すは南アフリカの喜望峰。ガイドブック未掲載のパワースポットを探し出し、人知れぬ絶景・奇景を見つけては、「マイ秘境」と呼んで喜んでいます。

トルコ横断33日間、2,600km

黒海に面した国境からトルコに入りました。輝く湖を背にして南へ下り、ヴァン湖から西へ。イスタンブールでボスポラス海峡を渡り、ヨーロッパへ抜けます。総距離2,600km。33日間のドライブです。

親日とは聞いていたけれど……

トルコ人は親日家と聞いていましたが、これほどまでとは思いませんでした。日本人だと名乗れば、お茶が配られ、アイスクリームは奢られ、果物やお菓子を土産に持たされ、レストランではお代を受け取らず。血相を変えて走って来る人に誘拐でもされるかと身構えたら、両手いっぱいのビスケット。急停車したバイクのおじさんは、「俺ん家に寄って、飯を食ってけ」。
ラマダン(イスラム教の断食)だというのに、ボクらだけ注意1秒腹一杯。油断も隙もないくらい親切なのです。

45度超えの猛暑に、エアコンが壊れた!

7月のトルコは強烈に暑い! 軽キャンピングカーのエアコンは速攻で壊れました。ドライブ中の車内は45度。サウナ状態。窓を開ければ、熱風が痛い。茶屋を見つけては、ひと休み。死ぬほど熱いのに、さらに熱いお茶を飲むマゾ的幸せ。

網戸も扇風機も役に立たない熱帯夜

名も知れぬ村の一軒しかない果物屋に、「お店の横で寝ていいですかねー」。最高の笑顔をいただきました。
みかんを買って食べ、窓に網戸を張り、扇風機を付けっ放しにしましたが、夜中の12時をまわっても熱帯夜。寝苦しいなんてものじゃない。
風よ吹け! 多少、嵐でも構わんから。

一泊380円のキャンプ場は、プール付き

Mt. Nemrutの山奥のキャンプ場は、プール付きで一泊380円(20リラ)。安っ! 広い芝生に、ピクニックテーブルと涼しげな木陰。しかし夜は生き地獄。エンジンが冷えないので、フライパンの上で寝ているようなものです。眠れずに庭を徘徊したら、モグラもまた、暇そうに散歩してました。

すぐに沸騰するトルコ風お茶ストーブ

トルコ人のアウトドアの必需品は、焚き火ストーブです。隣でキャンピングするお母さんから、お茶のお誘い。庭で小枝を拾い、煙突風のストーブに突っ込んで、着火。あっという間に、薬缶の水が沸騰。レトロチックですが、見た目よりはるかにパワフルです。日本に持ち帰りたい一品。

砂漠を走るキャンピングカー

カッパドキアに近い田舎のキャンプ場で出会ったのは、ドイツ人カップル。トラックを改造したキャンピングカーは、派手なオレンジ色。トイレ、シャワー、キッチン完備。巨大なタイヤと重量で、砂漠も走れます。

マイ秘境は、塩工場。

塩湖といえば南米のボリビアが有名ですが、実はトルコにもあります。そのひとつはトゥズ湖。管理する塩会社を訪ねたところ、ゲートは閉じられていました。「ラマダン明けのバイラン祝日なので、会社は休みです」
守衛さん、そこをなんとかなりませんかねー?
「休みだから入れるわけにはいかないけれど、お茶でも飲んで行きなさい」
守衛室でお茶とお菓子をいただいていたら、「秘密だけどね」と会社の車で塩湖までお忍びドライブ。クビを覚悟のご接待。守衛さん、感謝です。最高級のマイ秘境に認定しました

塩湖は、ブロックに区切られています。水のない区域はガッチガッチに固まった結晶の地面。裸足で歩くと、拷問か!ってくらい痛いです。罰ゲームなら、トルコの塩湖へ。

出入り自由の塩湖の海原

次に見つけた塩湖は、柵がないので出入り自由。鏡のように輝く湖に、縦横無尽に広がるあぜ道。ひとっこひとりいない塩湖を独り占めできるのは嬉しいのですが、いつか誰かに叱られるのではないかと心配です。

ちなみに自慢すると、スクーターでボリビアの塩湖を走り抜けたことがあります。ときには目をつぶったりして、ひとりチキンレースで。

靴下を置いて帰ると、ご利益があるかも

3つ目の塩湖は、幹線道路沿い。観光バスが立ち寄ります。やたらと靴下が落ちていたので、靴下を脱いで帰るのはおまじないかもしれません。縁結びか厄除けか、子宝か家内安全か……。効能は不明ですが、おそらくパワースポットでしょう。

宴会でもビールはない

地面が崩落した巨大な穴を発見しました。その横でバーベキュー中のご家族も発見。「いま肉が焼けるから、食べて行きなさい」
ありがたきお言葉。では、遠慮なく。
この暑さで食らう焼きたての肉ですが、ムスリムなので一滴もビールはありません。

轟く銃声と恐ろしげな三重奏は、クーデター

首都イスタンブールで、無料民泊の「カウチサーフィン」に泊まった夜。ムスリムの娘さんとビールを飲んでいたら、突然、轟く銃声Bang Bang Bang! シュプレヒコールの波、鳴り止まぬ車のクラクションとモスクのアザーン。恐ろしげな三重奏は、クーデターの勃発でした。SNSが通じなくなり、娘さんに外出禁止を命じられ、震えて寝ます。明日が来ますように……。

戦車が立ちはだかる橋

クーデターの翌日、ボスポラス海峡を渡る橋に戦車。30kmに渡る大渋滞とクラクション。その日からしばらく、クーデター鎮圧キャンペーンなのか、公共交通機関無料サービス。ブティックはバーゲン。街はいたるところ、巨大な国旗に溢れていました。

昨夜の惨劇を語る、カフェに打ち込まれた弾丸。

幸せを噛みしめて

地元民から、新しい観光スポットを教わりました。ローカルカメラマンが見つけた絶景スポットは、マーケットの屋根の上。アジア側のイスタンブールと海峡を見渡せます。とりあえず平和です。

【トルコ・ドライブ情報】
ビザ:不要(90日間)
車両保険:170リラ(3ヶ月間で6,096円)
SIMカード:ひと月間3GBで、65リラ(2,330円)
アウトドア情報:夏は暑い。お茶が美味い
道路状況:幹線道路は舗装
最新国境情報:Web site「The Silk Road Travel Guide」https://caravanistan.com/border-crossings/
警察官:賄賂請求なし

次回はヨーロッパ編。片道3泊4日のフェリーに乗って、アイスランドへ。具のないスープが一杯1,500円という恐ろしい島で、飽きるほどオーロラを浴びました。

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