2021年はウミウシ年?!見るだけで楽しいカラフルなウミウシたち

2021.03.22

私が書きました!
海の生物ライター
真木久美子
海の生物のたちの生活を伝える海の生物ライター。西伊豆大瀬崎のダイビングショップ「大瀬館マリンサービス」の現スタッフ、ダイビングインストラクター。顕微鏡ではなく、実際に潜って自分の眼で見るプランクトンの観察、撮影がライフワーク。ブログ「まいにち大瀬崎」。

2021年は丑年ですね。「海のウシ」といえばやっぱりウミウシ。ウミウシはお魚ほど動きが速くないので初心者ダイバーでも観察しやすく、色も形もバリエーションがあり、ダイバーの中でも大人気の生き物です。国内でも千以上の種が確認されているウミウシ。その中から選りすぐりのカラフルで可愛いウミウシをご紹介します!

ビビットな色合いのウミウシ。セトリュウグウウミウシ 熊本県牛深

海の中のポケモン?!

黄色い体と丸っこいフォルムが「ピカチュウ」の愛称でダイバーに大人気のウデフリツノザヤウミウシ。海の中にもポケモンがいるみたいです。そしてよく似た形でオレンジ色のクチナシツノザヤウミウシはかなりのレア物。

ダイバーの間では「ピカチュウ」の愛称で呼ばれている。ウデフリツノザヤウミウシ 静岡県大瀬崎

ピカチュウが大人っぽい色あいになった。クチナシツノザヤウミウシ 静岡県大瀬崎

ウミウシの食べ物

広い海の中でどうやってウミウシ探すのか? そのコツは、ウミウシの食べ物を知っておくこと。海藻を食べる種なら海藻を探せば会えるというわけです。アカボシウミウシは白地にオレンジ色のドット柄のかわいい色あいのウミウシですが、この子の餌はなんとウミウシ! ウミウシを食べるウミウシや、ウミウシの卵を食べるウミウシもいるのです。

アカボシウミウシがアオウミウシにかじりついている。アカボシウミウシとアオウミウシ 静岡県大瀬崎

カラフルなウミウシたち

形も色も様々なウミウシたち、とりわけ色については感心するようなポップでキュートな色合いのものがたくさんいます。アカメイロウミウシは、カスタードクリームと生クリームでデコレーションしたケーキに、イチゴソースがかかっているような可愛らしさですね。

体のふちのひだが波打って、ケーキのデコレーションクリームのよう。アカメイロウミウシ 静岡県大瀬崎

紫の体にオレンジ色のミノがジェリービーンズみたいで楽しい、キュートなルージュミノウミウシ。ミノ状の突起の中にはエサとして食べた刺胞が取り込まれていて、このウミウシをたべた捕食者は刺胞毒も食べることになります。カラフルな色合いは「自分はおいしくないですよ」という警告色でもあるのです。

カラフルな「ミノ」には食べた刺胞が取り込まれている。ルージュミノウミウシ 鹿児島県坊津

貝を持ったウミウシたち

ウミウシは貝殻が退化してしまったものが多いですが、中にはまだ貝殻を持っているものもいます。「貝持ちウミウシ」でダイバーに人気なのは、コンシボリやベニシボリ。どちらも小ぶりな貝殻を背負っており、軟体部の色合いも神秘的で会えるとかなり嬉しい部類です。小さな目がより目似気味に見えるのも可愛らしいですね。

貝殻も可愛らしく軟体部の色も美しい。コンシボリ 伊豆大島王の浜

寄り目ぎみなのもカワイイ。ベニシボリ 静岡県大瀬崎

今回は色も形もさまざまなカラフルなウミウシたちをご紹介しました! お気に入りのウミウシは見つかったでしょうか? 次回はウミウシたちの個性的な暮らしぶりについて、ご紹介しますね。

写真  :水中カメラマン 堀口和重
日本の海を中心に海洋生物やそれに携わる被写体を1年通して撮影。撮影した写真は新聞やダイビング雑誌などのメディアに掲載、セミナーなどのカメライベントなども開催。水中の生き物の面白い姿や、面白い生態を知ってもらいたいと、海と人の関わりをテーマに撮影している。

撮影協力:大瀬館マリンサービス/大島ダイビング連絡協議会/熊本ダイビングサービスよかよか/ダイビングショップ SB(順不同)

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