初めての雪中ファミリーキャンプを成功させるコツ

2021.02.04

私が書きました!
アウトドア/山岳ライター
寺井真理
関東で編集の仕事をしながら登山に情熱を燃やし、脱サラして愛知にUターン。沢登りからアイスクライミング、山スキーなどを一通り楽しみ、アウトドア誌や環境教育などの企画・執筆。2015年に誕生した長女と3年間で子連れ登山50回以上。2019年に長男出産。実体験に基づくリアルな話題を提供します!

真冬に子どもとキャンプに行きました

ご覧の通りの雪上です。わが家は子どもが生まれてから少しずつ家族キャンプの経験を積んできたところで、子連れでは初めての本格的な冬キャン体験でした。

寒気の底は過ぎても、低温が続いて雪が残る2月から3月上旬は雪中ファミリーキャンプに挑戦しやすい時期。後述する成功ポイントを参考に、家族みんなで雪を楽しみに行きませんか?

快適さと困難さのバランスゲーム!子連れ雪中キャンプ

雪中キャンプは、雪原に半ば埋もれたようにテントが並び、夜は星がきらめき、薪ストーブの煙が風に流されて――という幻想的風景に身を置くことが至高のものかもしれません。しかし乳幼児連れには難しい……。

そこでわが家は、「ひとまず雪の中でキャンプしてみる」を目標に計画。

一言でいうと快適性を求めることを許したわけです。「じゃあバンガロー泊でいいじゃん?」というツッコミを押しとどめ、「せっかくオールシーズン対応の天幕を買ったんだから、やるならテントで!」という話になり、1歳&5歳児を巻き込んで真冬の雪中キャンプに繰り出しました。

空気も雪も冷たい。何かと思うようにいかないことに、子どもが「帰りたい」と言わないか心配しました。ところが車から降りるなり雪に興奮して遊び、はしゃいでいました。そのあいだに大人たちはテントをたて、食事の準備をしたり片づけたり。

子どもは雪遊びが大大大好き、という発見。もふもふの腰まで埋まる雪をスコップで掘り、通路をつくるだけでも、非日常の遊びが生まれる!

同じ雪遊びでもスキー場には一定のルールがありますが、キャンプ場の少なくともテント周りは自由。そして砂場で砂を投げたり頭から被ったりしたら「ちょっと!」と叫びたくなりますが、雪ならどんだけ浴びてもらっても、埋もれてもらっても、神経質にならずにいられました(笑)。

初めての雪中ファミリーキャンプを成功させよう

その1 お湯あり・電源ありの冬対応キャンプ場を選ぶべし

子連れの場合はなるべく条件のよい環境から始めるのが吉。キャンプ場選びは、冬への対応力があるところを選びましょう。通年営業のキャンプ場でもたまたま雪が積もったら雪中キャンプとなりますが、対応力が弱いと周辺道路や場内の除雪が行き届かないことなどあります。

私たちが選んだのは、岐阜県郡上市のN.A.O.明野高原キャンプ場。いわゆる高規格なキャンプ場です。周囲はスキーリゾートがあって雪が豊富な一方、東海北陸自動車道の高鷲ICから10分とかからない抜群のアクセスの良さ。そのときはスタッドレスタイヤのFF車で安心して到着できました。(場内には坂道もあるため、チェーンの常備をおすすめします)

このキャンプ場は、サイトに電源あり、洗い場でお湯ありはもちろんのこと、トイレ棟がストーブで暖かくて感動。ぽつりぽつりと外灯があるのでトイレまでライトなしでも歩けました。また、予約あるテントサイトはあらかじめ除雪し、テントを張りやすいように雪面をならしておいてくれるのです。さすがウィンターシーズン対応のキャンプ場!

積雪期はフル稼働しているという迫力満点の大型除雪機!

その2 冬対応テントで暖かく過ごすべし

家族キャンプでは、なるべくなら暖かく過ごせた方がよいです。フルクローズにでき、フライシートが地面に届くタイプのテントなら、風や外気の出入りをコントロールして暖かく過ごせます。ほかにも換気口(ベンチレーション)や、インナーテントに電源コードを取り込むための引き込み口が用意されているものが便利です。

キャタピラー2ルームシェルターⅡ(タラスブルバ)。電源コードの引き込み口や、フライシートにスカートあり。閉め切ってしまうと、夏には感じなかった内部の暗さが気になった。

体験した日は最高気温3度ほど、夜間-3~5度ほど。手持ちのキャタピラー2ルームシェルターⅡはすべての面がドアになっているので、各人が好きなファスナーを開けて出入りするとフライシートのスカートは意味を成さなかった(笑)。これは「寒さを楽しむスタイル」向きだな……という印象。インナールーム以外は雪上になるので、このテントなら日中は割り切ってドアパネルを開けちゃうくらいがよさそうです。

ワンポールテントは、設営のしやすさ、内部空間の広さ、雪を払いやすい面などから、くつろぎ重視の方にとくにおすすめです。

こちらは五角形のベル型ワンポールテント、グロッケ12T/C(オガワ)。

グロッケの中。電気毛布とシュラフを利用した「なんちゃってこたつ」は大きな内部空間の成せるワザ。白いテントは冬場も明るいところがいい。

その3 就寝時は電気毛布を使うべし

とくに冷え込む夜間の就寝時は、電気毛布を使います。電気毛布、本当に暖かいです。子どもと寝るには封筒型シュラフが適していますが、複数人が入れるファミリー用の封筒型シュラフと大きなサイズの電気毛布は、相性◎でした。

モンベルのファミリーバッグシリーズを2つ用意し、ファスナーでつないで母子3人くっついて寝るととても暖かだった。寝袋の下には電気毛布を敷いている。

使ったのは、ダウンファミリーバッグ#1とファミリーバッグ#1(どちらもモンベル)。ダウンの方がより寒さに強く、コンパクトです。

このファミリーバッグシリーズは、ファスナーを開放すると1枚のかけ布団や敷き布団としても使えます。2つ用意してファスナーで組み合わせれば、複数人が入れる幅150cmの大きな封筒型寝袋になり、母+5歳+1歳は余裕のサイズでした。

その4 子どもの雪対応ウェア&ブーツは惜しまず準備するべし

雪を目の前にした子どもたちのパワーはすごかったです。

・雪を集める、掘る、雪洞をつくる、中に入る
・雪面に転がる
・雪だるまをつくる
・雪でケーキをつくり草木で飾る
・雪合戦、雪野球、そり滑りをする
・ランタンやろうそくで雪灯篭づくりをする

やる気満々の子どもたちにしっかり遊んでもらい、大人も子どももご機嫌で過ごせるよう、雪で濡れない、雪が入りにくい、暖かいウェアやブーツを用意するのがおすすめです。具体的に必要なものや、モンベルのキッズアイテムの紹介をこちらの記事に書きました。

https://www.bepal.net/natural_life/kids/137934

N.A.O.明野高原キャンプ場に設けられたそりコース。そりも自由に使わせてもらえた。雪をかぶったアスレチック遊具も子どものテンションアップに貢献!

その5 天気予報や積雪状況をチェックするべし

天候のおすすめは、冬型の気圧配置となって山間部に新雪が積もったあとの晴れた日。ホワイト&ブルーの雪景色を堪能できますよ。ドカッと降った翌日すぐは除雪の不安がややありますが、二日以上たっていればまずアクセス等の問題は解消されます。

平野部に住んでいると、山の冬の様子を想像したり、リアルタイムに把握したりすることは難しいもの。メディアの天気予報や、キャンプ場の発信する情報などをチェックし、直前の積雪状況を確認してから出かけるようにしましょう!

2月になると春めく日が増えて寒さが緩んできますが、たとえばN.A.O.明野高原キャンプ場の標高はおよそ800m。こうした山あいの標高の高いところの雪が解けてなくなるには、まだ時間がかかります。2月や3月上旬は、雪中キャンプに無理なく挑戦できますよ。

N.A.O.明野高原キャンプ場 施設概要

冬期は電源付きサイトのみ。例年、正月に「雪中キャンプイベントin N.A.O.」というビギナーを歓迎するイベントを開催している。餅つき大会やキャンプファイヤーに追加料金なしで参加できる。バンガロー泊も可能(冬期は棟のみ)。

住所:岐阜県郡上市高鷲町鮎立5434
TEL:0575-72-6758
OPEN:通年
利用料金:オートサイト車1台につき4,2005,800円(テント・タープ各1張り、電源付き)、除雪協力費800円×人数(中学生以上)
121日~331日の料金

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