車中泊を安全に楽しむためにコンロはどう選ぶか?人気YouTuber『winpy-jijii』が教えます! | 炭火コンロ・BBQグリル 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.03.14

    車中泊を安全に楽しむためにコンロはどう選ぶか?人気YouTuber『winpy-jijii』が教えます!

    私が紹介しました!
    YouTuber
    winpy-jijii
    1950年大阪生まれ。定年退職後に奥様と出かけたアウトドアや旅の思い出を残そうとYouTubeに動画を投稿。やがてアウトドアで役立つ情報などを公開するうちに、「ニベア缶の磨き方」というテーマの動画がブレーク。一躍人気YouTuberに。チャンネル登録数20万以上。現在も週に1本のペースで、キャンプ、料理、愛車の改造、100均グッズのアイデアなどをテーマにした動画を公開している。著書『Life is Camp winpy-jijiiのキャンプスタイル』(玄光社)。YouTube『winpy-jijii』

    愛車N-VANとwinpy-jijiiさん。ポータブル電源を駆使して、家電製品を上手に取り入れた車中泊を楽しんでいる。

    いつかは車中泊しながら日本一周の旅へ

    車中泊をしながら日本一周をするために、2020年1月にホンダのN-VANを購入したwinpy-jijiiさん。荷物の収納スぺースを確保しながら、フラットなフロアを作り出せるベッドキットを組み込んだり、荷台にもなるテーブルを作ったり。DIYのワザを駆使して移動する”城”を作りあげた。そんなwinpy-jijiiさんは、普段どうやって車中泊をしているのか、質問してみた。

    よく車中泊する場所は?

    「車中泊する場所として利用するのは、道の駅か高速道路のサービスエリアが多いですわ。とくにサービスエリアには清潔なトイレがあって、場所によっては水道からお湯まで出ます。それに24時間営業のコンビニやシャワーまで浴びられる場所もあったりね。仮眠するためにわざわざ高速に乗ったこともありますよ(笑)。コツとしては、大型車が駐車している場所から離れた駐車スペースを選ぶこと。静かな場所を探せば快適に仮眠できますわ。また、そのような施設で仮眠するときには、火気を使わず料理もしません。施設のレストランを利用するようにしています」

    続いてwinpy-jijiiさんは、どんなときに車中泊をしているのか聞いてみた。

    「キャンプでもそうですが、車中泊もそれ自体が目的ってことはないんです。何かをするための手段として車中泊することが多いんです。例えば山登りのときに、朝5時に出発するシャトルバスに乗るために、駐車場で前泊したりね。朝、クルマで走っていって、そこから登山ちゅうのは、もうええ歳やからえらいんでな」

    N-VANに積み込まれたたくさんのコンロを発見!果たしてこれは?

    まるでコンロ祭り。winpy-jijiiさん愛用のコンロがずらり並んでいる。

    この日、winpy-jijiiさんはたくさんのコンロを積んでいた。聞けば「車中泊で使うコンロはどれがええんや?」というYouTubeの収録をするためとか。せっかくなので、選び方を教えていただいた。

    車中泊にふさわしいコンロ、不向きなコンロとは?

    「いろんなコンロやらバーナーを並べてみたけど、これが全部、車中泊に適しているという意味じゃないんですわ。この中から、ジジイが薦めるコンロを紹介していきますねん。効率よく湯を沸かしたり調理ができて、コンパクトにしまえるのがどれかを紹介しましょう」

    winpy-jijiiさんが、最初に取り出したのが3タイプのコンロだ。

    「はじめに断っておきますが、この3つの性能が劣るとか、問題があるって意味ではないんです。車中泊に向かないというだけですわ。理由は燃料にあります。アルコールやホワイトガソリンなど液体燃料を使うコンロは薦めません。それは万が一、車内でコンロを倒してしまったりして燃料がこぼれ引火したときに、火が消せなくなるからです。Esbitについては、固形燃料ですが臭いがきついので、車内で使うには不向きだと思います」

    アルコールなど液体を使うコンロ、Esbitのように燃料の臭いが強いコンロは車中泊には向かない。これらの道具は、おもに登山で使っているそうだ。

    車内でちょっと動いたときに、誤ってテーブルを蹴飛ばしコンロが倒れることもあるで、winpy-jijiiさんは「車中泊で液体燃料は絶対に避けるべき」という。

    「このほかガスタイプのコンロでも、高さがあるものや、五徳が小さくて安定しないものは、倒しやすいので避けるべきです。ガスコンロなら、火床が低い位置にあり倒れにくく、五徳が大きくてクッカーを置いても安定するものを薦めます。

    winpy-jijiiさんのお気に入りは?

    「五徳部分の形状から、風にも強いので車外にテーブルを展開したときにもよく使っています」

    車中泊で使うガスコンロのなかで、最近のお気に入りはイワタニの『カセットフー タフまるjr.』。

    いかにも頑丈そうなケースが、車内に積み込むときにとても便利という。

    「これは本体がコンパクトなわりに、五徳が大きくて安定するのはもちろん、丈夫なキャリングケースが便利なんですわ。アウトドアで遊ぶときには、荷物が多くなるわけで、このケースに入れておけば、ほかの道具と積み重ねることもできるし、タテでも横向きでもかまわずしまえるから、空きスペースにうまいこと収納できます。外にテーブルを展開して、海を見ながらコーヒーを飲むようなときに使ってます」

    五徳が大きく、安定感が高いことから高評価。「PRIMUS」のロゴは、winpy-jijiiさん得意の小細工です。

     コストはかかるが安全性では”電気コンロ”と”IHクッキングヒーター”が一番

    キャンプ場に泊まり車内で調理をするときには、安全面から電熱ヒーターやIHクッキングヒーターを使うそうだ。

    「電熱線タイプの電気コンロとIHクッキングヒーターは、火を使わないので安全面では一番。ただし、専用のポータブル電源が必要になります。問題はポータブル電源の値段が高いこと。電源の容量次第ですが、調理だけなら2日程度は普通に使えます。3日、4日となる場合には、走行中に充電したり、別途ソーラーパネルを買って、それで充電する必要があります」

    winpy-jijiiさん愛用の『SURE』の電気コンロ。左右のパネル部分に小細工が加えられている。ほかにIHコンロも使っている。

    IHクッキングヒーターについては、キャンプ用のアルミクッカーが使えないので、普段のキャンプとは道具立ても変わってくるため、そこにも注意が必要という。

    「このほか、万が一のことを考えて、消火器と一酸化炭素チェッカーは必ず用意しましょう。車中泊は、あらゆる危険を想定して安全に楽しみましょうね」

    winpy-jijiiさんが車内に常備している消火器と一酸化炭素チェッカー。

    BE-PAL4月号でも紹介しています 

    winpy-jijiiさんの車中泊スタイルは、2021年3月9日発売のBE-PAL4月号『キャンピングカーVS車中泊』特集でも紹介!ぜひチェックしてください。

    撮影協力/マイアミ浜オートキャンプ場 http://maiami.info/
    構成/山本修二

    YouTubeもお見逃しなく

    winpy-jijiiさんが、車中泊で使いやすいコンロを紹介するムービーは「winpy-jijiiのアウトドアチャンネル」で公開中!あわせてご覧ください。

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