鉄製一体型の鍛造フライパン(鉄フライパン)で有名なドイツのTurk(ターク)社。つなぎ目のない一体型のフライパンを、アウトドアシーンで愛用している人も少なくないはず。その頑丈なつくりは、火力が強い焚き火料理でも使われるほどのタフなクックギアで、Turkと言えばまさにそれ。ほとんどの人がフライパンをイメージすると思いますが、今回取り上げるのは、両手鍋のグリルパンになります。
Turkでは、フライパン型のシリーズを「クラシックフライパン(Turk Classic fryingpan)」、両サイドに持ち手が付いたシリーズを「クラシックグリルパン(Turk Classic grillpan)」と呼びます。どちらも本国ドイツの職人が、ひとつひとつを鍛錬して仕上げているハンドメイド品です。なお、同じTurkでも機械生産されており量産品は「プレスパン」シリーズとして、販売されています。
映画などでも度々目にする、あまりにも有名なクラシックフライパンに対して、クラシックグリルパンは「Turkに両手鍋モデルあったの?」と知らない人がほとんど。それもそのはず、このクラシックグリルパンは日本企画、ドイツ生産の珍しいアイテムなんです。
日本でアイデアが生まれ、ドイツの職人がカタチにしたクラシックグリルパン
1857年に、鍛冶職人であった、アルバート=カール・ターク氏が、ドイツのルール地方にターク社を設立。鉄の塊をカンカンに熱し、幾度となく叩いて成型。鍛造で仕上げたクラシックシリーズは、同社の看板商品として一世紀以上、世界中の愛好家に利用され続けています。「 “frying pan can be used 100 years’(100年使えるフライパン)」は、Turk製品の信頼の証です。
そのTurkが日本からのアイデアをカタチにしたのがクラシックグリルパン。ボディーと持ち手につなぎ目はありますが、鉄フライパンとしての剛性、品質はTurk製品そのもの。「昔からすき焼きを鉄鍋でいただくように、Turkの鍛造フライパンですき焼きを作ったら」という発想から、この製品はうまれました。
それゆえ、すき焼きなど汁気がある料理がまかなえるよう、深型の形状にできているのが特徴です。また、両手で持って運ぶことができるので安定感も抜群。ラウンドフォルムはそのままオーブンに入れることもできます。
クラシックグリルパンのサイズは全部で4種類
日本でアイデアがうまれた、というだけでも親近感がわくこのクラシックグリルパン。現在販売されているサイズは4種類で、パイ作りなのに便利な20cmモデル(¥16,000+税)、グラタンなどの焼き皿として使える24cmモデル(¥20,000+税)、パエリア鍋としても最適な26cmモデル(¥23,000+税)、そしてすき焼きサイズな28cmモデル(¥26,000+税)があります。
すき焼き以外にも、キャンプなどのアウトドアシーンで使うなら28cmモデルが断然おすすめ。分厚いステーキ肉も美味しく焼くことができます。Turkのクラシックシリーズは厚みがあり、その分、重さもありますが、熱伝導率の良さと蓄熱性の高さが肉料理を美味しく仕上げてくれます。もちろん、すき焼きの肉もジュージューと心地よい音をたてて、あっという間に美味しく焼き上がる。
クラシックグリルパンはガスコンロはもちろん、IHでも使用できます。キャンプならツーバーナーもしくは五徳がしっかりしたカセットガスコンロが安定します(撮影ではスノーピークのHOME&CAMP バーナーを使用)。Turkの製品は他の鉄フライパンと比べて重さがあるので、しっかり支えられるバーナーを選びましょう。
Turkでつくる、すき焼きが最高に美味しい!
分厚いステーキ肉をスキレットや鉄フライパンで焼いて「美味しい!」と感じるように、クラシックグリルパンで食べるすき焼きは「最高!」です。Turkの製品が持つポテンシャルの高さは、食材の美味しさを存分に引き出してくれます。キャンプやBBQで焼き肉は定番ですが、すき焼きはあまりやらないかと思います。でも、このクラシックグリルパンを使ってフィールドですき焼きをしたら盛り上がること間違いなし。タープの下でタークの鍋を囲んで、美味しいお肉をたーくさん食べれば自然と笑顔になっちゃうかも。
キャンプですき焼き、Turkのクラシックグリルパンを使ってぜひ実現してみてください。おすすめです!
SPEC:
Turk クラシックグリルパン 28cm
サイズ:W280 x H70 x D350mm(内径:200mm)
素材:鉄
使用可能熱源:直火・IH・オーブン
生産国:ドイツ
本体価格:¥26,000 + 税
Turk Classic grillpan(ターク クラシック グリルパン)
http://www.zakkaworks.com/turk/grillpan.php
日本公式代理店(株)ザッカワークス
※構成、文、写真/早坂英之