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    2020.05.06

    最強のハンモック!カモックの新作「マンティス ウルトラライト」が超快適だった

    カモックの新作ハンモックが発売

    収納袋にさりげなくプリントされた商品名とロゴ。

    最近ハンモック泊に魅力を感じ始めてきた筆者。テントと比べて設営・撤収時間が短いうえに、荷物の量が少なく、なおかつ揺れながら寝られる高い快適性を持っているためだ。

    寝床として高い完成度のハンモックブランドといえば、ヘネシーハンモックが挙げられる。バグネット(蚊帳)付きハンモックとフライシートを一体にしたオールインワンギアは、今なお多くのULスタイルキャンパーを虜にしている。

    一方で、アメリカのハンモックブランド・KAMMOK(カモック)からも待望のオールインワンタイプが発売! 実際に購入したので、使い勝手や魅力を紹介する。

    従来のモデルより設営がもっと簡単に

    カモック「マンティス ウルトラライト」¥39,800+税

    今回紹介するマンティス ウルトラライトは、バグネット付きハンモックとレインフライがセットになったアイテム。全長304.8cmとロング設計になっており、総重量は約992gと1kgを下回る軽量化を実現した。

    コンパクトなサイズでバッグに入れても邪魔になりにくい。

    実際に持ってみても、圧倒的にコンパクトなのがわかる。

    収納サイズは直径約15.2×高さ28cmで、ヘネシーハンモックのウルトラライトバックパッカー A-SYM ZIPとほぼ同じ。違いは、口にロールトップ構造を採用して、中に水が入らないようになっているところ。

    ペグポケットが付いた工夫も新しい!

    収納袋の側面には、6本のペグが収まる専用ポケットを配置。今までのようにペグケースを取り出してその中からペグを出す手間が省けるのは嬉しい。ポケットは計3つで、2本を束ねて入れる。

    収納袋の中は、フライとハンモックを分けて収納する2気室構造。撥水性のある生地を使っており、フライが濡れてもハンモックに水が付きにくい。

    付属品は右からハンモック、レインフライ、ペグ6本、ストラップ2本。

    ハンモックの両端にそれぞれカラビナが付いている。

    同アイテムには、バイソン10 ウルトラライト(ハンモックストラップ)が付属。SpiraLine(スパイライン)という超高分子量ポリエチレンを使用したもので、耐荷重はなんと約136kg! 単体だと¥5,900+税のお値段がするので、それも付いてくるのは嬉しい。

    ※木の保護のため、実際は養生材をつけてやるようにしましょう

    ストラップにはカラビナを引っかける20のホールがあり、木の間隔やハンモックの張りに合わせて柔軟に変えられる設計。設営に慣れていない人は、片方をストラップ先端に近いホールに引っかけておき、もう片方を引っかけて最終的な微調整をしてみるとうまく設営できる。

    フライを使わずハンモック単体でも使用可。

    最初にハンモックを設営してみた。生地はLevitas(レヴィタス)の20デニールダイヤモンドリップストップナイロンを採用し、従来使用していたGravitas(グラビタス)の40デニールダイヤモンドリップストップナイロンの半分の薄さになり、ツルッとした肌触りに仕上げている。そこにDWR(耐久性撥水)加工を施しているので、たとえば雨が降りストラップを伝って水が流れても、内側に染み込みにくいようになっている。

    カモックには今まで蚊帳(同ブランドはこれをキャノピーと呼んでいる)付きのハンモックがなかったため、今季からこのジャンルに本格参入することになる。キャノピーの素材はDragonet ポリエステルメッシュを採用。実はこの生地、ハンモック全体を覆うドラゴンフライ インセクトネットという別売りのバグネットをハンモックに常時装着。さらに利便性が増しているのだ!

    あると助かる薄型のレインフライ

    ヘキサタイプのレインフライ。

    ハンモックを設営したら、次にレインフライを設営。ヘキサタイプの形をとり、ヘネシーハンモックのウイングタイプと比べて、ひさしの部分が広くなっているため、日差しよけと雨よけに活躍しそうだ。

    フライを木にくくりつけるとき、ガイロープ先端にはフックが付いており、これを引っかければ完成するので簡単。初心者でも安心して付けられる。

    ガイロープがある部分には独自構造の自在があり、締めたり緩めたりする作業は楽チン。

    生地はPatagium(パタジウム)の15デニールダイヤモンドリップストップナイロンを採用し、ハンモックの記事よりさらに薄い。こちらも撥水加工が施されているので、雨が降っても問題なし。

    フライの角にはそれぞれ縫製仕様のハト目を配置。

    興味深いのは、フライの角に付いているハト目。通常は金属ではめているものが多いが、こちらは縫製して作られている。こちらのほうが強度があるのか、金属が取れて裂けやすくことを考慮したのか、気になるところ。

    キャノピーポールは筆者がテントで使っているものを使用。

    このハト目にキャノピーポールを入れてフライを跳ね上げると、ハンモック内での生活やよりしやすくなる。調理をしたり景色と合わせて読書をしたり、用途がさらに触れそうだ!

    なお、カモックでもテレスコーピング・タープポールというオリジナルのポールを販売。6000シリーズ航空機グレードというアルミ素材を使った約652gの軽量ギアなので、ULスタイルには良さそうだ。 

    ハンモックのディテールにも注目

    ハンモックの両端にはポケットを配置。

    スマホや腕時計などの収納などに便利。キンドルといった小型タブレットも問題なさそう。

    筆者がマンティス ウルトラライトを気に入ったのは、ただオールインワンだからではない。細かいところにもこだわりがあるため。その一つが、頭をセットする側の両側にポケットを配置していること。

    他のハンモックは、収納袋がポケット代わりになり、下にぶら下がっているものが多かったが、ハンモックの中に付いているものはあまりない。

    ポケットがある位置からゴム紐付きのガイロープが伸びている。

    また、ポケットの隣にはゴム紐付きのガイロープが付いており、ポケットにものを入れやすくしているだけでなく、ハンモックがある程度左右に揺れやすくしている。ガイロープでガッチリと固めてしまうと、ハンモックの良さである揺れが薄れてしまうため。その辺りの細かい配慮がおもしろい!

    ハンモック内にはリッジラインも搭載。

    また、ハンモック内で快適に過ごせるようにリッジラインが搭載されている。ここにランタンやポーチ、フックなどをつけてモノを吊り下げれば、いろんな道具を収納できる。別売りでリッジという小物入れもあるので、それと合わせるとさらに使い勝手が上がる。

    撤収時間はわずか40秒!

    収納袋の底はハンモックの片方のカラビナが配置。

    ストラップに付けた状態のハンモックの一端。

    設営より撤収が簡単なのもマンティス ウルトラライトの特徴。収納袋はハンモックと一体になったデザインで、設営時はこのカラビナをストラップに付けて、中からハンモックを取り出しながら伸ばして反対側のストラップにカラビナをつけると、地面につかずに設営することができる(これは後々気づいた魅力)。

    撤収時は、収納袋がない反対側のカラビナを外し、巻きながら収納袋へ入れていくとスムーズに入れられる。

    入れるときは寝袋を収納する要領と同じ。

    ハンモックを収納袋の中に入れるコツは、きれいに折りたたもうとせず、グーパンチの手でギュウギュウと押し込んでいくこと。ダウンの寝袋を収納するようなイメージが近い。注意点は、爪でバグネットを引っかかないようにすること。

    この収納方法で時間を測ってみたところ、なんと40秒で完了! あとはフライシートとウトラップ、ペグを収納すれば終了だ。

    価格面で悩む人がいそう 

    バグネット付きのハンモックにフライシートが付き、さらに機能が満載なマンティス ウルトラライト。ただ、価格は¥39,800+税で、ヘネシーハンモック ウルトラライトバックパッカー A-SYM ZIP¥35,000+税と比べるとやや高い。同じ価格帯だと、たとえばテンマクデザインのサーカスTC DXサンドやゼインアーツのギギ1が挙げられる。この辺りをどう見るか、悩む人もいるかもしれない。

    おしゃれで快適なハンモック泊を求める人には買い!

    フライにプリントされたブランドロゴ。

    筆者はまだハンモック泊に慣れていないため、バグネット付きのハンモックとレインフライがセットになったマンティス ウルトラライトは買って良かったアイテムだと感じた。次回のキャンプに挑戦してみたい。

    製品情報

    カモック「マンティス ウルトラライト」

    価格:¥39,800+税
    サイズ(約):展開時/304.8×142.2cm、収納時/15.2×28cm
    重量(約):992g
    耐荷重(約):136kg

    カモックの公式ホームページはこちら
    https://www.bigwing.co.jp/brand/kammok.html

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