キャンプやBBQでひとつあると便利なのがベンチ。チェアとしての利用はもちろんのこと、荷物置きとしても重宝します。
ですが、アウトドアベンチのほとんどが収納時にパタンと折りたたむタイプで、これだとクルマでの積載はもちろん、自宅での収納にもスペースを取ります。「使うのには便利そうだけど、クルマにも自宅にも収納場所はない」というのはよく聞く話。そんなベンチの弱点を克服したアイテムが、ヘリノックス(Helinox)の「ベンチワン(Bench One)」です。
ヘリノックス ベンチワンのココがスゴい
軽量コンパクトなアウトドアチェアで人気のヘリノックス。ヘリノックスはテントポールメーカー、DAC社のアウトドアブランドで、軽くて丈夫なポール(フレーム)システムで人気を博しています。DACのテントポールは世界中の名だたるアウトドアメーカーに採用されていることからも、その信頼性の高さがうかがえます。
そのDACの技術を惜しみなく投入したヘリノックス製品は、軽さと強度に定評があり、多くのアウトドアズマンに支持されています。その代表格がチェアですが、コットやベンチも人気急上昇中です。
重量わずか1.98kg!
チェアと同じフレームシステムを採用したヘリノックス ベンチワンは、コンパクトに収納できるのが最大の特徴。多くのアウトドアベンチが折りたたむだけのシンプルな構造ですが、このヘリノックス ベンチワンは、フレーム部(脚部)と座面部(生地部)を取り外して収納することができます。これにより、重量1.98kg、収納時のサイズ幅45×奥行き16×高さ16cmと、軽量かつコンパクトな製品化を実現しました。
テンションの張り具合が絶妙!
使用時のサイズは幅111×奥行き40×高さ40cm。耐荷重は静止時で145kgまで対応しています。生地の強度もさることながら、テンションの張りをもたらすフレームシステムが強度な仕様を実現。大柄な人でも安心して座ることができます。
ロックシステムが優秀!
座面部の張りを支えるこのフレームシステム、ヘリノックスのコットと同じロックシステムを用いています。生地内に支柱となるフレームを入れて、脚部の先端(U字になる箇所)をセット。黒いレバーを握ってロックする仕掛けです。
レバーはてこの原理が働くため、大きな力を必要とせずにロックすることができます。慣れれば女性でも簡単に組み立てられます。外すときはレバーの両サイドにあるシルバーの留め具を指でつまむようにしてロックを解除。最初こそ、力の加減などで固く感じることもありますが、コツさえ掴めば簡単に取り回しできるようになります。
フレームポールのなかにはショックコードが入っており、パッと広げるだけで固定されます。ポールは「DAC」の刻印入り。鮮やかなカラーリングも目を引きます。
ヘリノックスのチェアやコットを一度でも使ってみたことがある人であれば、座り心地の良さ、組み立てやすさ、持ち運びやすさが分かるはず。ベンチワンもユーザーの期待を裏切らない出来です。なにより、軽くてコンパクトになるのがうれしい。バックパックに入れて持ち歩くこともできます。
金額は他のアウトドアベンチと比べて割高ですが、機能性や軽さ、持ち運びやすさを考えたら納得できるはず。ひとつあれと便利です。
SPEC:
重量:1.98kg(スタッフバッグ込みの重量:2.1kg)
カラー:ブラック
サイズ:幅111×奥行き40×高さ40cm(収納サイズ:幅45×奥行き16×高さ16cm)
耐荷重:145kg※静荷重
ベンチワン:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1822186
構成・写真/早坂英之