PFCフリーを達成した最新環境素材「ゴアテックスePE」採用のおすすめアウター2選 | アウトドアウェア 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.09.21

    PFCフリーを達成した最新環境素材「ゴアテックスePE」採用のおすすめアウター2選

    ついに登場した新型「ゴアテックスePE」。メンブレン素材をポリエチレンに変更し、PFCフリーを達成した未来型の環境素材だ! 全天候型アウトドアライターのホーボージュンが、最新素材のアウターを解説!

    ブランドの最高峰モデルに導入!

    patagonia

    パタゴニア/スーパーフリー・アルパイン・ジャケット

    高所登山やクライミングにおいて最大のパフォーマンスを発揮するテクニカルジャケット。素材にゴア社と共同開発した最先端の「ゴアテックスePE・3レイヤー素材」を世界に先駆けて採用し、優れた防水性と透湿性を確保することに成功。完全PFCフリーのウェアとして環境性能と高い機能性を両立させた。

    ¥79,200 
    問い合わせ先:パタゴニア日本支社カスタマーサービス 0800-8887-447

    SPEC

    ●表地=40D100%リサイクルナイロン
    ●メンブレン=GORE-TEX ePEメンブレン
    ●裏地=Cニット・バッカー・テクノロジー
    ●サイズ=XS~XL

    ついに実戦投入された新型ゴアテックスePE

    環境中に永久的に残存し、生物の生態や遺伝子に悪影響を及ぼすといわれるPFC(残留性のフッ素化合物)。現在アウトドアの世界ではこのPFCを使わない「PFCフリー化」が最重要課題になっている。
     
    そんな中、大きな話題となっているのが新型ゴアテックスだ。これは防水テクノロジーの要となるメンブレンを、これまでのフッ素系素材(ePTFE)から、ポリエチレン系素材(ePE)に変更した新しいシリーズ。1969年にゴアテックスが発明されて以来、全世界で圧倒的な支持を得てきた「完全防水なのに水蒸気は放出する」という特性はそのままに、完全PFCフリーを成し遂げたのだ。
     
    この歴史的転換に大きく寄与したのがパタゴニアだ。両社は約10年前からさまざまな形で協働を続け、’22年秋にはePEメンブレンを採用した史上初のスノーウェアを発売。さらに合同テストを続け、今年ついに軽量で強靱な3レイヤー生地を完成させたのである。
     
    この生地を採用したモデルがコレ。パタゴニア製品の中でも最もテクニカルなモデルで、これによってゴアテックスは名実ともに新時代を迎えたといえる。

    ここがスゴい!

    フードに中綿を入れヒートロスを軽減

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    極寒の高所登山で体からの熱の放出を防ぐため、フードの前頭部に中綿を入れて密閉性と保温力を向上させている。

    手首のガスケットで防風と保温性を向上

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    手首の内側に小型ガスケットを備え、防風性と保温性を向上させている。簡易的なものだが使いやすく効果はとても高い。

    Cニットバッカーの3レイヤー生地

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    裏地にはしなやかで着心地のよいCニット(丸編み)をラミネート。軽量で活動しやすく、クライミングの動きにも対応。

    未来を拓くキッズモデルを先行!

    THE NORTH FACE

    ザ・ノース・フェイス/ゴアテックス インサレーションジャケット

    スノーアクティビティーはもちろん、日常の防寒着としても活躍する中綿入りジャケット。表地に「ゴアテックスePE・2レイヤー」を、中綿には濡れに強く保温性に優れたプリマロフトを採用している。子供の成長に対応できる独自のサイズ調整機能を搭載するほか、100~150まで6サイズを用意している。

    ¥41,800
    問い合わせ先:ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560

    SPEC

    ●表地=50Dリサイクルナイロン
    ●メンブレン=GORE-TEX ePEメンブレン
    ●中綿=プリマロフト・ブラックライズ
    ●裏地=リサイクル・TNFエンボス・タフタ
    ●サイズ=100、110、120、130、140、150

    将来を担う子どものために未来型素材をいち早く採用

    いっぽうザ・ノース・フェイスも早い段階からゴアテックスePEの導入に熱心だった。これは一般的にはほとんど知られていないのだが、同社は’22年春夏シーズンからさっそくライフスタイルウェアで新型ゴアテックスの展開を開始している。
     
    僕は当時からその動向を取材していたが、面白いのはまっさきに採用されたのがキッズウェアだったことだ。

    「未来の地球のために生まれた新型ゴアテックスなのだから、未来を担う子供たちのウェアに真っ先に採用しよう」。そんな熱意とメッセージを感じた。
     
    もちろんザ・ノース・フェイスの最新作なのでキッズモデルであっても手抜きはない。中綿には濡れても保温力低下のないプリマロフト中綿を配し、パウダースカートで雪や冷気の侵入をシャットアウトしている。
     
    そして面白いのが「EXPグロウシステム」というサイズ調整機構で、袖の長さが3段階に変更できる。これにより子供の成長に応じて最適なフィット感を作ることができるのだ。
     
    いまや環境性能はウェア作りの重要な指標。サステイナブルなウェアもこれからどんどん増えていくことだろう。

    ここがスゴい!

    濡れても保温力の高いプリマロフトを封入

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    中綿には優れたはっ水性能を持ち、水濡れに強い「プリマロフト・ブラックインサレーション・ライズ」を採用している。

    パウダースカートで雪をシャットアウト

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    本格的なパウダースカートを備え、雪や寒風の侵入をガッツリ防いでくれる。だから深い雪の中でも思う存分遊べるのだ。

    成長に応じて袖の長さが変えられる

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    胸ポケットの中のコードを引くと袖の長さが3センチごと3段階に調整できる。これは子育て世代には嬉しいアイデア!

    私が解説しました! ホーボージュン

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    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。

    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2023年10月号より)

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