
クルマがあるハッピーなライフスタイルを提案する『ビークルスタイル』。遊び道具を積んで出かけるためのクルマとギアがその中心にあった。
自動車好き、アウトドア好きが集結した新時代の自動車ショー
初開催となる『VEHICLE STYLE(ビークルスタイル)』とは、いったいどんなイベントなのか?自動車産業、自動車ファン、アウトドア遊び好きがひしめく都市=愛知県での開催とあり、期待にワクワク。2022年4月16日(土)、17日(日)の2日間、愛知県常滑市の愛知県国際展示場(AICHI SKY EXPO)で開催された同イベントに出かけてみた。
ビークルスタイルのテーマは、「FUN DRIVE FUN LIFE」。
日本最大のアウトドアイベント『FIELDSTYLE(フィールドスタイル)』から派生した新しいイベントだ。とにかく個性的なクルマがあるはあるは。あまり説明ばかりしていても仕方がないので、気になったブースやクルマをドーンと紹介しよう!

1970年~1980年代にアメリカで生産されていた「CHINOOK」のキャンピングカー。こんな珍しいクルマを眺められるとは!
会場に入るや、レトロなRVや大型キャンピングカー、いかついカスタムが施されたファンキーなクルマまでがぞろぞろ。市販の車両はもちろん、ルーフテント、カー用品、キャンピングギアなどの展示も行なわれていた。
絶大なインパクトと積載力を見事に融合した2モデル

ハイゼットトラックをベースに、積載力と使いやすさを格段に向上させた「ハードカーゴジャパン」の展示車。

「GIWORKS」のブースに展示されていたジープ・ルビコン。ルーフテントのさらに上に大型の遊び道具を積載できるワザあり仕様。
屋外会場を歩いてみた
屋外会場には、なかなかお目にかかれないカスタムされた大型トラックや、めちゃめちゃスタイリッシュなフードトラック、4WDの性能を体感できるメーカーイベントまで、ありとあらゆるクルマが集結していた。愛車のカスタムの参考になるアイデアもあれば、ただただ茫然と眺めてしまうような圧巻のカスタムカーなど、会場を歩くだけで、ハッピーな気分になれた。

屋外に展示されていた「ケンワース」の大型トラック。日本では、なかなかお目にかかれないクルマもやって来た。

こちらは、ムーンアイズのカスタムが施されたボルボの大型トラック。なんかかっこいいぞ。
大手自動車メーカーは、4WDの走破性を実演
カスタムメーカーやキャンピングカーなどのビルダーが目立つショーだが、屋外で展開するトヨタ、ミツビシのブースでは、4WDの走破性を同乗して体感できるイベントが実施されていた。

憧れのトヨタ/ハイラックスやランドクルーザーに同乗して、急な斜度のラダーを走り抜ける。本物の四輪駆動の走破性を体感できる。

もはやテーマパークのアトラクション並みの迫力。4WDってスゴイなぁ。こちらはミツビシ/デリカD:5。
『ソウルフードジャム』の会場も覗いてみた

屋外会場では、東海地区ではお馴染みのフードフェス『ソウルフードジャム』も同時開催。スタイリッシュで、しかも美味いフードやドリンクを提供するキッチンカーが35台も並んだ。

『ソウルフードジャム』には、毎回、ビックリするようなスタイルのフードトラックが参加する。
毎回、何を食べるか悩んでしまうソウルフードジャム。会場を一周して、新しいテナントを発見。そこで食べてみることにした。

かわいらしいトレーラータイプのキッチンカーは、愛知、静岡を中心に出店している「HI-BRICK」。

大正解でした。オリジナルの甘めのソースがとてもおいしかったHI-BRICKのハンバーガー。これが1000円しないとは。
お腹もいっぱいになったので、さらに屋外会場を散策。すると…
「オーナーズミーティング」なるクルマ好き大集結のエリアを発見

こちらは、ランクルオーナーさんのゾーン。ほかにFJクルーザーやアメ車のコーナーもあり。
個人所有のカスタムカーは、メーカーのブースのそれとは違う迫力がある。実際に使い、思い入れ、作り上げた愛車の数々。東海エリアのクルマ好きの皆様のポテンシャルを目の当たりに。
ふたたび室内エリアを歩いてみた
圧倒的な台数のカスタムカーを眺めて、テンションは上がりっぱなし。少し冷静さを取り戻すために、室内会場へと戻ってみた。

移動式サウナ。愛知県春日井市のオーダー家具のメーカーさんが製作。
「サウナ流行ってるな~」と思いつつ、ブースに並べられた木製のサウナ小屋を眺めてみると、それはトレーラーの上に載せられていた。そう、移動式のサウナなのだ。
こちらを製作したのは、「アーティストリー」という家具メーカー。樽の形をしているので「バレルサウナ」と呼ぶそうだ。中に入るとレッドシダーのいい香りが漂う。ヒーターはフィンランドから輸入したもの。価格は、本体が約300万円、トレーラー装着が約100万円。オーダーから2か月ほどで完成するそうだ。
さらに別ブースにもお湯まわりのグッズが

『HUNT JAPN』のブースに展示されていたアウトドア用のバス湯沸かし器。
「アウトドアバス」と名付けられた屋外用湯沸かし器を展示するブース。薪ストーブの上に、この製品を置き、下から熱することで湯を沸かし、桶に掛け流すアイデア品。
キャンプスタイルの多様化の象徴か?
ヴィンテージカーもぞろぞろ
会場を歩くとヴィンテージカーがたくさん。値札がついて販売されているものもあれば、オプション品の装着用だったり、ブースのディスプレイだったり。古き良き時代のデザインに、目が癒される。

1964年式のトヨペット/コロナは、165万円で売っていた。シートは西陣織とか。
さらに気になったブースを紹介

トレーラーにセットされたルーフテント。その横にはSUPを、背面にはMTBも積載している。

こちらはフィッシング用にカスタムされたハイエースバン。即、バンライフを楽しめそうなモデルも多数展示されていた。

圧巻のキャンピングトレーラー。ピックアップトラックの荷台に専用の装置を取り付け連結するため、トレーラーヒッチで引くよりも安定性が増すそうだ。

モーターサイクルのブースもあり。ハーレーのブースには、2021年に発売された同社初のオフロードモデルが展示されていた。このテントは非売品とのこと。
遊びグルマから、働くクルマまで。クルマの楽しさ、クルマがあるからできるライフスタイルの可能性をたっぷりと体感できるショーだった。未来のクルマや、現実からかけ離れた技術の紹介ではなく、今すぐ使えて役に立つヒントが中心のこのショー。時代にあった新しいスタイルの自動車ショーのあり方が示された。
次回、ビークルスタイルの開催は未定だが、2022年9月には、同イベントのファンミーティングが開催されるという。気になる方は、自慢の愛車に乗って出かけてみよう。
イベント情報
ビークルスタイル https://vehicle-style.jp/
(取材・構成/yamabon)