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究極の自転車用ヘルメット「カブト/FM-X」をレビュー。山から街までオールラウンドに使える!

2022.04.14

オージーケーカブトの新製品「FM-X」

「KABUTO(カブト)」から2022年3月に登場した「FM-X」を紹介する。

「カブト」から登場したマルチパーパスな新型ヘルメット

スポーツ自転車の人気とともに、サイクリストが身につけるアイテムもさまざまな進化を果たしている。寒暖差に対応できるウェアや、長時間でも疲れないパッド入りショーツ、高級感あふれるシューズやサングラスなど、機能とデザインを兼ね揃えたものが多い。

頭部への衝撃を防ぐヘルメットも例外ではない。安全性はもちろんのこと、被り心地、デザイン、配色など、さまざまなバリエーションを持つモデルが発売されている。今回は、国内ブランドとして不動の地位を確立する「KABUTO(カブト)」から新発売となった「FM-X(エフエム・エックス)」を紹介する。

「サイクルモードライド大阪2022」で見つけたスタイリッシュな新モデル

カラーはマットオリーブを選んだ

カラーは6種類から選択が可能。山の景色にもマッチする「マットオリーブ」を選んだ。

私が、この新製品を見つけたのは2022年3月に開催された「サイクルモードライド大阪2022」でのこと。会場となった万博記念公園には、数々の新製品が展示されていた。なかでもヘルメットは、実際の被り心地を確認できるとあってブースは来場者で賑っていた。私自身も例外ではなく、山道ライドから街中でのサイクリングにマッチするヘルメットを探し展示会場をウロウロとしていた。

20年以上スポーツ自転車と付き合ってきて被ったヘルメットの数もそれなりの量になった。経験上、新しい防具を選ぶ際に気をつけているのは「保護される箇所と機能性」「頭の形状とのマッチング」「TPOに合わせたデザインとカラーリング」の3点。今回迎え入れた「カブト/FM-X」は、いずれも私が考えるイメージに近いものであった。

保護性能と機能性のバランスが取れたモデル

ヘルメットの後部

後頭部はマウンテンバイクでのライドを想定して、かなり広く保護される設計となっている。

まず「保護される箇所と機能性」について。安全面を最優先とすれば首から上を全面保護するフルフェイスでも間違いではない。しかし機能性を考慮すれば、蒸れたり、動きづらかったり、なにより街中での近寄りがたさが著しい。山から街中をメインとするのであれば、半キャップタイプを選択したいところ。ただしマウンテンバイクのような縦の動きを伴う競技では、うしろに転倒してしまうケースもあるため、後頭部を広範囲で守ってくれるものが良いだろう。

「FM-X」は、半キャップながら通常のロードバイク用ヘルメットに比べて後頭部の面積が広い。また空気の通り道も大きいので、暑い季節も涼しく過ごせそうだ。設計製造上の安全性に関しても、「カブト」では浸漬、恒温槽、落下など、さまざまな試験を経て製品を発売しているそうだ。これらの内容をウェブサイトなどでしっかりと確認できるのは消費者として安心だ。

日本の多くの人の頭に合わせた設計で、ぴったりフィット

ヘルメットの内側には、パッドやアジャスターが見える

内側に取りつけるパッドは大小合わせて4個。吸水性も高く、ヘタっても交換できるようパッド単体でも発売されている。

続いて、気をつけているのが「頭の形状とのマッチング」だ。頭の大きさや形状は人それぞれのため一概にはいえないが、日本の多くの人は、上から見た形状が円形に近く、側頭部が張り出していることが多いとされている。私自身がその典型例で、海外ブランドのヘルメットだと大抵の場合、側頭部に圧迫感があり、合いそうなものを試着して購入しても、グッと歯を食いしばったときに違和感を覚えることが少なくなかった。

「FM-X」をはじめ「カブト」は、国内のブランドということで、日本の多くの人の頭にフィットする形状の商品をラインナップする。実際展示会で試着したときは、ハッとするほど頭の形にあっていて、いままで自分が窮屈さを我慢していたことに気づかされた。残念ながら「FM-X」はM/Lのワンサイズとなるが、ダイアル式のアジャスターで固定感を調整でき、さらにはアジャスター自体の角度を4段階に変更できるので、試着の際は、好みのフィット感に調整して試していただきたい。

最新のトレンドをおさえたデザイン

ヘルメットの前面に用意されたサングラスホルダー

バイザー上には、便利なサングラスホルダーが用意されている。さらに、前面の下側(額のあたり)のフチは、ゴーグルを装着してもフィットするように窪んだデザインとなっている。

最後に、デザインとカラーリングに関しては、少しマニアックな所見を述べておきたい。スポーツ自転車の主流ともいえるロードバイクに使用されるヘルメットは、軽量かつ流線型のデザインが好まれる傾向にある。形状は年々洗練されてきているが、エアロな形状は街中や山のイメージとは少し離れているように感じる。「レース志向が強すぎる」といえば伝わるだろうか。一方マウンテンバイク向けのものは、日除けと泥除け用にバイザーがつき、空気穴が多面体で、ナチュラルな色目がトレンドとなっている。このような流れを組むモデルは、各メーカーからいくつも発売されているが、いずれも高額なものが多い。

実際に被ってみた図

日本の多くの人の頭の形状のデータを取り、それに合わせて設計されているため、フィット感はとても良かった。

一方、「FM-X」は6色展開で、山の風景にマッチするものを選択できる。デザインもいまどきながら、値段は7,000円台とかなりリーズナブルな設定。この値段帯は比較的入門用でデザインもシンプルな(つまり、ありきたりな)ものが多いなか、この製品は細部までかなり凝ったデザインが与えられている。

自転車用のヘルメットは一般的に3年が買い替えの目安とされている。それは、紫外線や雨などの自然環境はもちろん、汗や皮脂などにさらされ、材質劣化が進行してしまうためである。ゆえに、手に取りやすい値段帯はありがたい。気になる方は、ぜひ一度店頭でサイズ感を試していただきたい。

KABUTO/FM-X(カブト/エフエムエックス)

  • カラー:マットオリーブ、マットブラック、マットグレー、マットコヨーテ、マットイエローグリーン、マットアッシュブルー
  • サイズ:M/L(280g)
  • 頭周のめやす:57~59cm
  • 価格:7,920円
  • ウェブサイト:https://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/cycling/fm-x/fm-x.html
私が書きました!
CX/BMXアスリート
腰山雅大
自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/
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