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江戸のクラフトマンシップ&アートとパタゴニアの精神がベストマッチ

都内で8店舗目となるパタゴニアの新店舗は、売り場面積が100坪と都内では大型店の位置付け。渋谷、梅田に続く「ブランドエクスペリエンスストア」という重要な位置付けになっている。

なぜ京橋に店舗を構えたのか。
約400年前の江戸時代、京橋は古代から幹線道路として使われていた東海道(いまの中央通り)が通っており、南北からさまざまな人や物が行き交っていた。その中で職人が多く集まり、材木、大工、桶、鍛冶といった職人が住むようになった。彼らのクラフトマンシップは江戸の発展に大きく貢献し、庶民の生活を支えていた。
じつは、パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードは鍛冶屋出身。1本1本ハンドメイドで作るピトンで数多くのロッククライマーを支えた。そういったクラフトマンシップの共通点もあり、京橋の出店は偶然のようで必然だったそうだ。
また、江戸時代には浮世絵が普及し、当時の世間をポジティブに描いていた。同店は、江戸のクラフトマンシップやアートの姿勢に敬意を表し、店舗の随所にその要素を散りばめている。

1階はレディスとキッズを中心としたウェアを展開。高い天井と都会的な内装で、洗練された印象が残る。また、キッズコーナーには子供が遊べるフリースペースもあり、親子連れでも有意義に過ごせる工夫もポイントだ。






2階はメンズで、トレイルランニング・ウェアが充実。同地域は皇居に近い立地ということもあり、ランナーが非常に多いのがその理由。また、丸の内ストアで長年培ってきたグループランは、京橋ストアでも引き続き定期的に開催する予定だ。
また、2階の屋外にはテーブルチェアが並べられており、ランナーの交流や休憩所としても役立てられる。




東日本初の「Worn Wear」コーナーも必見

そして、1階のレジ近くには「Worn Wear」コーナーを設けており、ひとつの製品を長く使い続け、消費を抑えることを目指す取り組みの一環として、修理・買取・中古販売を行なっている。
「海外のお客様や、気候が異なる地域からいらっしゃる方のために、夏でも冬向けのアイテムを、冬でも夏むけアイテムを販売しています。季節外れのウェアがないかと、意外と問い合わせが多いんです。お越しになった際はぜひチェックしていただきたいです」とスタッフは話す。
江戸のクラフトマンシップとアートに敬意を表し、それと融合させた新たな店舗づくりを目指した東京・京橋店。東京駅やその周辺に来た際にはぜひ立ち寄っていただきたいです。
店舗紹介
パタゴニア 東京・京橋
東京都中央区京橋2-4-12 京橋キノテラス
TEL:03-3214-2101
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎月第3水曜日
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