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    2021.05.10

    ウォーターシューズのおすすめ!TUSA「 ショートブーツ DB0201」を使ってみた

    暖かいどころか暑いくらいの陽気になってきましたね。いよいよ、本格的な海や川のレジャーシーズンが到来です!

    今回は、水辺のアクティビティを楽しむ前に知っておきたい、ウォーターシューズ(マリンシューズ )の選び方について、昨年、コロナ禍での副業としてシラス漁船に乗っていた筆者がご紹介します。

    ウォーターシューズとマリンシューズの違いって?

    ウォーターシューズやマリンシューズ、アクアシューズなど製品により呼び方は様々ですが、いずれも水の中にじゃぶじゃぶ入っていける水陸両用靴の事を指しています。一体どれが最もメジャーな呼称なのか、Googleで完全一致検索をしてみました(2021年4月調べ)。

    • ウォーターシューズ 約51,700,000件
    • マリンシューズ 約1,820,000件
    • アクアシューズ 約1,500,000件

    このように「ウォーターシューズ」が他を圧倒する結果となりました。そのため、当記事でもウォーターシューズと表記することにします。

    そもそも漁師ってウォーターシューズを使うの?

    寒い時期はカッパに長靴を履いているものの、夏はそうもいかない。

    さて、「漁師」と聞いて想像するのは、胴長のようなカッパに長靴を履いた姿ではないでしょうか。相模湾のシラス漁師も、いつもはそのような服装で漁に出ています。しかし、とてもではありませんが真夏にゴムカッパは着ていられません。

    そこで、梅雨が明けると、速乾性Tシャツ+化繊の短パン、足元はウォーターシューズという、海辺でBBQを楽しむお兄さん達とそう変わらないような出立ちに衣替えするのです。

    滑る船上で足元を支えるウォーターシューズ

    揺れる、濡れる、滑る。漁師の仕事は靴にとってもハードです。

     

    船の床には、木材のスノコをはじめFRP、アルミなど、様々な滑りやすい素材が使われています。海水で常に濡れているのはもちろん、煙突から噴き出たエンジンオイルや魚の油でヌルヌルしており、そこらへんのサンダルでは太刀打ちできないような環境です。

    そのような船上で安全に素早く作業するため、漁師が足元を支える履物に気を配るのも当然といったところでしょう。先輩のアドバイスを元に、私が相棒として選んだのは「TUSA(ツサ) ショートブーツ DB0201」。

    TUSAは株式会社タバタが運営する、マスクやシュノーケル、レギュレーターなどの用品を扱うダイビング機器ブランド。「DB0201」も船上で使用される事を想定して作られたブーツだけに、漁師の仕事との相性はピッタリです。そしてもちろん、漁師だけでなく「水遊び」にも最適のウォーターシューズなのです!

    ウォーターシューズを磯遊びで使ってみた

    「DB0201」をお勧めする理由、それは船上での滑りにくさからだけではありません。砂浜や岩場、アスファルトなど、様々なシーンで万能的に使える利便性こそが真骨頂。

    ウォーターシューズを使う場面の代表であるタイドプールでの磯遊びを通じて、「フィット感」「水の抜けと乾きやすさ」「グリップ力」についてレポートします。

    フィット感

    ウェットスーツと同じ素材でできており、足にやさしくフィットします。


    「DB0201」のアッパーはウェットスーツなどにも使われるクロロプレン製[※]。靴紐がないスリッポンタイプですが、素材そのものが伸縮性に富むため足入れ感は抜群です。

    「E」「EE」「EEE」などと示される足囲(そくい)の表記は確認できませんでしたが、比較的、幅に余裕を持たせた作りになっているようで、THE・日本人足の筆者でも靴擦れに悩むことはありませんでした。

    そのため、海岸までのアプローチにアスファルトを歩くようなシーンでも、基本的に靴下は不要です。

    伸縮性と柔軟性に富み耐候性が高いクロロプレン(発泡合成ゴム)は、ウェットスーツをはじめとするアウトドア製品に多用されています。有名な「ネオプレン(ネオプレーン)」はデュポン社が世界で初めて開発したクロロプレンの商品名であり、ホッチキスやウォークマンのように、現在では商標がクロロプレンそのものの代名詞になっています。

    水の抜けと乾きやすさ

    ゴムの靴底に水が溜まって抜けないのが、ウォーターシューズの仕様です。

     

    「DB0201」のソールは、サイドの“へり”まで覆う少し大きめのタイプです。それが歩行時の安定感を生み、加水分解による靴底の剥がれを予防する一方、ウォーターシューズの中に侵入した海水の「排水性」とはトレードオフの関係にあるのかもしれません。

    ゴム製のソールがバケツのような役割を果たすため、履いたままだといつまで経っても水が抜けず、歩くたびに「ぴちゃん ぴちゃん」と可愛らしい音を鳴らします(わざと長靴に水を入れて遊んでいた子供の時を思い出します)。

    もちろん、ひっくり返して干せば翌日には使用可能ですし、そもそもウェットスーツと同じ素材で作られたウォーターシューズは濡れたまま使うのが前提。これをデメリットだなんて言うのは“お門違い”というやつでしょう。

    ただし、水が染み込まないサンダルと違い、ウォーターシューズは海水で濡れたまま放置するとものすごい臭気を発生します。帰宅後はすぐに水洗い&乾燥をお忘れなく!

    グリップ力

    TUSAオリジナルソールが、様々な場面で安定したグリップ力を発揮!


    ウォーターシューズに限らず、靴選びの大きなポイントはソール(靴底)のグリップ力です。例えば登山靴のソールだと、泥がつまらないようにパターン(溝)が深く、岩場でも滑りにくいコンパウンドを使った「ビブラム」などの製品が有名です。

    一方、「DB0201」のソールはどのような物なのでしょうか。TUSAのウェブサイトによると、『ソールはTUSAオリジナルパターン。岩場を歩いても足の裏が痛くなりにくい厚手タイプです。』と表記されています。

    補足として、筆者が実際に岩場や砂浜を歩いた感想を箇条書きにしてみましょう。

    • 乾いた岩と濡れた岩とでグリップ力の差が小さく、岩伝いに歩き回っても不安は感じない。
    • つま先で小さなスタンスに立ち込んでも、ソール全体の適度な硬さによって足裏が疲れづらい。
    • 厚手のラバーソールのおかげで、フジツボやカキ殻、ガラス片などの尖ったものを踏んだときにも安心感がある。
    • 海苔のような藻類がくっついた岩場でも、足を着地面と並行に置く「フラットフッティング」でフリクション(摩擦力)を活かせる。
    • 丈がくるぶしまであるミドルカットタイプのため、ショートカットのウォーターシューズに比べて砂や小石が入りづらい。

    このように、「DB0201」は磯遊びの様々な場面で安心感をもたらしてくれました。

    水辺のギアはブランドの信頼感で選ぼう!

     マリンレジャーの事故防止のためにも、間違いない道具を選んで安全第一に!

     

    TUSAのウォーターシューズは、漁師というプロの現場でも、水遊びのフィールドでも大活躍してくれることがわかりました。磯遊びにサンダルを使用される方も多いと思いますが、専用のウォーターシューズを用意することで、より安全に快適にマリンレジャーを楽しめるはずです。

    前述の通り、TUSAは株式会社タバタが運営する本格ダイビング機器ブランドですが、タバタ社ではReefTourer(リーフツアラー)というカジュアル向けのラインアップも用意しています。こちらのウォーターシューズ(ReefTourerでは「マリンシューズ」と呼称)は、ホームセンターなどで目にする機会があるかもしれません。

    いずれにしても、長年、海のアクティビティについて研究してきたメーカーが手がけた製品です。「餅は餅屋」と言いますが、試し履きが難しいウォーターシューズこそ、ブランドイメージで選んでみてはいかがでしょうか?

    私が書きました!
    ライター・登山ガイド
    川上哲朗
    日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ、旅程管理主任者。旅行会社で主にネパールトレッキングの企画・販売を担当。
    コロナ禍において山のライター、シラス漁師、鮮魚店の売り子、ポニーのお世話などの副業を始め、あらためて自分の好きなことを仕事にする喜びを感じている。1985年生まれの子育て世代。ペットは深海生物のオオグソクムシ 。

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