ソロキャンプに最高な「椅子」について考えてみる | チェア 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2019.10.04

    ソロキャンプに最高な「椅子」について考えてみる

    私が書きました!
    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
    長谷部雅一
    1977年4月5日生まれ。有限会社ビーネイチャー取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

    ソロキャンプにおいて、椅子(アウトドアチェア)はもっとも使用時間が長いアイテムだ。ファミリーキャンプやフェスなど他人と一緒に過ごすキャンプでは意外と立ったり座ったりすることが多いが、ソロキャンプにおいては料理から焚火へ移行し、酒を片手にうたた寝まで、へたをすれば朝までそのまま過ごしてしまうことさえある、その根幹を支えてくれるのが椅子なのだ。どうせ買うなら自分に最適なものを選びたいはず。今回は、ソロキャンプに最適な椅子を模索していきたい。

    椅子は自分のスタイルで選ぶべし!

    巷ではよく「○○○のチェアが一番売れてる!」とか、「○○○のチェアは高級だけど最強!」と様々なチェアが紹介されているけど、必ずしもそれが万人のソロキャンパーに最適ではない。値段や、メーカーにとらわれることなく自分が好きなキャンプのスタイルを想像してチェアを選べば、それこそが最強のマイ・ソロキャンプチェアになるはず。ここでは最高のチェアを選ぶための考え方を少しみなさんと共有しようと思う。

    その1:椅子の高さ=暮らし方

    椅子の高さはそのまま自分がキャンプ中に生活する高さと比例する。高さがある椅子と地面に近い高さの椅子を比較して、「高さ」から椅子を考えてみよう。

    同じ様なタイプの椅子でも高さが微妙に違うので、自分の身長なども加味して選ぼう

    ①日常生活で使っている椅子に近い高さ

    立ったり座ったりが楽で、誰もがリラックスしやすい特徴がある。キッチンでの料理、トイレへの移動、何かちょっと物を取るなどといった行動がスムーズなので無駄がない。まさに日常生活に近いキャンプができる。

    ②地面に近い高さの椅子

    逆に椅子の高さが地面に近くなればなるほど立ったり座ったりが面倒になるものの、自然度が高くなる。地面に近いだけなのに感じられる自然との一体感は何にも代えがたい。その代わり椅子を起点に全てが手に届く位置にその他のギアを配置しないと過ごしにくいことこの上ないので注意が必要だ。

    どの高さを選択するかは自由だが、その高さによってタープやテーブル、焚き火台などの高さなども決まってくる。どんな高さが自分に向いているかをまずは考えてみよう。

    その2:椅子の角度

    この角度の違いは実際に座ってみないとわからないことが多い

    椅子の角度も実はとっても重要だ。角度が直角に近ければ食事に最適だし、角度が90度を超えればリラックスするのに最適になる。角度調節無段階のチェアもあるが、ほとんどの椅子は角度がすでに決まっている。自分は椅子に座ってどんな時間を多く過ごすのかをしっかりとイメージしてお店で実際に座ってみて角度を決めていきたい。

    無段階調節の理想型?左右のベルクロの引き具合で自由に変えられる

    その3:組み立て・収納のしやすさ

    収納には慣れが必要な物もたくさんあるのでお店で試してみるのが一番!

    どんなに自分に最適な椅子を見つけても、組み立てや収納に手こずるような商品だと結局使うのが面倒になったり雨天時の撤収にうんざり度が上がってしまう。コンパクトで軽量な物は組み立て、収納が複雑化するし、簡単に使えるものは重くて大きい場合もある。自分の中に潜んでいる「面倒くさがり屋」と相談をして、どのタイプなら気軽に使えるかを考えてみよう。

    その4:収納サイズ

    収納サイズと形状で車載やバックパックへの収納方法も変わる

    高さと角度などが決まればもう椅子選びは完璧だが、できれば運搬、収納の事も考えておきたい。これはバックパックに全てを積み込むスタイルか、オートキャンプスタイルかでも大きく変わるが、さらには自宅に帰ってからの置き場所も想定したいところ。せっかく自由な時間を過ごして帰宅したものの、家の有限なるスペースを大幅に使って帰宅後家族の冷たい目線に心も身体もソロ状態になるのだけは避けたいところだ…。

    今回紹介した4つの点に気をつければ、あとはどんなブランドのどんな椅子を選ぼうが自由なのがソロキャンプの良さだ。グループで使うために他人の椅子の高さに合わせる必要も、「俺の椅子すごいだろう!」戦争に参戦する必要もない。もちろん、ハンモックテントをそのまま椅子にしたり、地べたにそのまま座ってもいい。自分だけが満足できて、長く使え所有欲が満たされる椅子を装備してソロキャンプを楽しんで欲しい。

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