日本精機は新潟大学との共同解析をもとに、そのリスクを可視化し、音と光で知らせる一酸化炭素濃度測定器「COLamp(シーオーランプ)」を発売した。テントでも室内でも危険の兆しを素早く掴める、大切なアウトドアギアだ。
日本精機と新潟大学工学部が、一酸化炭素の流れを共同解析
日本精機と新潟大学との共同解析では、実際の屋外一酸化炭素(CO)中毒事故をもとに、気流の動きを徹底的に再現した。
対象は2017年11月、テント横のタープ下でバーベキュー中にテント奥へCOが滞留し、子ども2人が頭痛を訴えて数分で意識を失った事例である。

解析の結果、屋外で発生した一酸化炭素が風の流れに乗ってテント内へ侵入し、天井付近だけでなく頭部の高さにも滞留することが判明した。目に見えず無臭のCOは「屋外なら安全」という思い込みを簡単に裏切るのだという。

こうしたリスクに対処するには、誰にでも危険を直感的に伝え、即座に注意喚起できる装置が不可欠である。
新潟大学工学部・有波研究室 有波裕貴助教は、以下のようにコメントしている。
「今回のように、閉鎖された空間ではないタープ下でのバーベキューのような状況でも、周囲に予期せぬCOの滞留が生じ、人体に有害となる濃度が形成される可能性が考えられます。危険性のあるCO濃度を早期に検知し、事故のリスクを発見、回避することは、安心安全な生活や趣味の活動を行う上で、大切なことであると考えています」
音と光で先回りする、日本製COチェッカー
今回新たに発売されたCOLampは、空気中のCO濃度を計測し、その濃度に応じて音・光で危険を知らせることで、一酸化中毒事故の未然防止に役立つ。
簡単で直感的に操作することができる上、光の点滅速度やブザー音の間隔変化で危険の度合いをわかりやすく知らせてくれる。
センサーも含めすべて日本製。従来品と比べて小型化・薄型化しているほか、吊り下げ・平置きにも対応。テントサイトや冬の室内暖房時はもちろん、災害時の車中泊などでも“見えない”“無臭”のリスクに先回りして注意を促してくれる。

価格:16,500円(税込)
サイズ(mm):58×104×18.1 ※取付け部除く
重量(g):70 ※電池を除く
使用電源:単4形アルカリ乾電池2本
電池寿命:約170時間
一酸化炭素検知時の動作:正常(0-49ppm);動作なし、換気推奨(50-199ppm);赤く点滅・警告音、危険(200ppm-);点滅・警告音の間隔がさらに短く
想定使用場面:キャンプ・釣り・車中泊などアウトドアや狭い空間の安全対策、ガス機器・石油ストーブ使用時の一酸化炭素中毒未然防止、発電機や車両の排気ガスによる一酸化炭素発生時のリスク管理、災害時の避難生活や停電時に備える防災用品として、消火活動後の残火処理や再発火監視など、消防・防災現場に
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冬の安心を、光と音で
見えない・無臭の一酸化炭素リスクは、屋内でもテントサイトでも起こり得る。COLampは、その“兆し”を光と音で素早く知らせ、換気や火気停止といった判断を後押しする、大切なアウトドアギアだ。
小型・薄型で扱いは簡単、持ち出しも設置も迷わない。冬の外遊びも日常の暖房時間も、まずは安全を携えて楽しみたい。







