
先端の編地設計と独自素材で、保温・通気・吸汗速乾の配分を緻密に調整した「アクティブサーマル」。行動中の冷えとオーバーヒートを抑える4タイプをそろえ、登り・稜線・休憩といった山行の要所に合致した実用ラインだ。
新作追加で選択肢が広がった!4タイプを紹介
「アクティブサーマル」は、“動き続ける時にこそ効く保温”がコンセプト。
登山、縦走、雪山アプローチまで、行動量や行程に合わせて最適な一枚を選べるラインだ。ミドルにもアウターにも置きやすく、体温コントロールを主眼に設計されている。
今季は新作が加わり、選択肢が拡張。スルーウォーム ハイブリッドジャケット、ドライグリッド ハーフジップ、アルファ ライト ベストなどを新投入。各モデルの持ち味を際立たせつつ、ベスト追加でレイヤリングの自由度も上がった。
狙いは一つ、快適な行動。秋冬の山行で、登り・稜線・休憩それぞれの“温度帯の穴”を埋めてくれる。
環境(標高・風)と行動量に合わせてタイプを選べば、オーバーヒートも“冷え”も回避しやすい。
ここからは、4タイプの使いどころと“今回の新作”をチェックしよう。

1、DRY GRID 汗を逃がして肌はいつもドライに

肌面に水を含みにくいポリプロピレンのグリッド、表面に吸水拡散性の高いポリエステルを組み合わせた「ハイブリッド構造」。汗を素早く外へ逃がし、肌側はドライ感をキープする。
運動量が上がるシーンではベースレイヤーとして最適。肌寒い時季は薄手フリース的なミドルにも使え、幅広いコンディションで頼れる。
今回、新たにハーフジップタイプが追加された。

2、THROUGH WARM|軽さと“抜け”で支える行動保温

独自のメッシュ構造で編み立てた薄手の起毛素材「スルーウォーム」を採用。保温性と通気性という相反する要素を両立し、汗をため込みにくい。驚くほど軽く、行動中もストレスにならないのが持ち味だ。
冬のハイテンポなアクティビティでは行動保温着(アクティブインサレーション)として最適。登りの発汗期〜風の当たる稜線まで、体温の山谷に対応しやすい。
今回はハイブリッドジャケットが新たに加わった。

3、WAFFLE WOOL 進化系メリノで“ぬくもり”と通気を両立

極細メリノウールに耐久・速乾性に優れた化繊をブレンド。ワッフル組織をコンピューター編みで仕上げ、体に沿うフィットと保温×通気のバランスを高めた。
脇下や背中は編み密度を変えるゾーニングで通気と伸縮を微調整。ロングトレイルや朝夕の冷えに強く、ミドルの定番として扱いやすい。

4、 ALPHA LIGHT 濡れに強く“着続けられる”中綿サーマル

適度な保温と高い汗処理性能をもつ「Polartec Alpha」の中綿を、通気性のよいニットでサンド。行動中も熱がこもりにくく、寒いときは温かく、汗をかいたら蒸れを逃がすアクティブインサレーションだ。
レイヤリングは柔軟で、ベースの上に単体でも、他のミドルと組み合わせてもOK。寒暖差の大きい秋冬の登山でも“脱がずに着続けやすい”のが持ち味。
今回はジャケットが新たに追加された。

4つのサーマルから、最適な一枚を
「アクティブサーマル」は、山行のペースや気温差に合わせて選べるのが強み。
登りはDRY GRID、風の稜線はTHROUGH WARM、朝夕の冷えにはWAFFLE WOOL、停滞や寒風にはALPHA LIGHT。
新作の追加でレイヤリングの幅も広がった。まずはサイズ感と重ね方を試して、一番しっくりくる一枚を見つけてほしい。