実は、筆者もお酒は人並みに好んでいましたが、3年前までちろりの存在を知りませんでした。
とあるきっかけでちろりの存在を知り、普段飲んでいる日本酒の味がどのように変化するのか味わってみたくなり、すぐさま入手。
それから3年、ちろりは今でも使い続けているお気に入りの酒道具です。
今回は、キャンプにもおすすめの、錫製品を製造するメーカー「能作」のちろりの魅力を存分にご紹介します!
使い続けるほど味がでる、能作のちろり
ちろりとは、湯煎にかけて使用する金属製の酒道具です。
コップのようなシルエットで取っ手が付いているため、注ぎやすく安定感があります。
徳利とは違う雰囲気を醸しつつ高級感もあり、日本酒好きのあいだでは憧れの存在、でもあるようです。
さまざまなメーカーからちろりは登場していますが、筆者が愛用しているのは能作のちろり。
能作は、富山・高岡で400年続く鋳造技術を活用し、錫(すず)100%の製品を製造しています。
今回ご紹介するちろりの他にも、タンブラーや徳利など、さまざまな錫製品を作り出している歴史あるメーカーです。
筆者が能作のちろりを選んだのも、長い歴史と美しい見た目に惹かれたのが理由。
使うほど少しずつ使用感が増していく姿も味があり、深みのある見た目になっていきます。
気になるお酒の味わいですが、能作のちろりを使って日本酒を熱燗やぬる燗にすることで、雑味が抜けてまろやかな口当たりに。
大げさに聞こえるかもしれませんが、リーズナブルな日本酒も一皮むけてまろやかで飲みやすい味わいに変化させてくれます。
もしかすると日本酒が苦手な方もちろりを使用することで、少しは飲みやすくなるかもしれませんよ。
能作のちろりの特徴
ここからは、能作のちろりの魅力を4つご紹介します。
錫を100%使用
能作のちろりは錆びにくく柔らかい金属である錫100%でつくられています。
錫は古くから親しまれてきた金属で、「錫の器に入れた水は腐らない」とまでいわれてきた素材。
錫にお酒を入れると、雑味が抜けてスッキリとしたまろやかな味わいになることも有名で、酒器にも使われてきました。
お酒との相性が抜群の錫を惜しげもなく使用したちろりは、日本酒好きなら一度は味わっておきたいものですよね。
熱伝導率がいい
能作のちろりは熱伝導率がいいため、沸騰したお湯に湯煎するとすぐに熱燗ができあがります。
寒い冬キャンプでもお湯さえあればすぐに熱燗が作れるので、お酒で体を温めたいときにも最適です。
高級感のあるデザイン
錫100%でできた能作のちろりは、光沢のあるシルバーカラーで高級感のあるデザインです。
重さを量ってみたところ620gあり、ずっしりとした重み。
見た目はシンプルながらも小さいおちょこに注ぎやすい口で、細かい部分までこだわりを感じられます。
取っ手が熱くならない
能作のちろりは取っ手部分が手にフィットするように絶妙な角度でつくられています。
取っ手部分は籐が巻かれており、燗にしたときでも素手で持ち上げることが可能です。
耐熱グローブやミトンをはめることなく、気軽に燗を楽しめます。
ちろりは焼酎も美味しくする
ちろりは日本酒だけでなく、焼酎もよりまろやかに美味しくしてくれます。
そのまま焼酎を燗にするのもいいですが、あらかじめ水で割ってから温めるのもおすすめです。
とくにキャンプでは焼酎の前割りを作っておくと、荷物も少なく済むので一石二鳥。
荷物を減らしながら、簡単に美味しいお酒が味わえる快適な時間を過ごせます。
ちろりを取り扱う際の注意点
燗を楽しむのに最適な錫製のちろりですが、実は熱で変形しやすいため食洗器や乾燥機の使用はできません。
筆者は食器乾燥機は使用していなかったのですが、使用しているときに熱い状態でどこかにぶつけてしまったのか、縁が少し歪んでしまいました。
ちろりを使用したあとは食器用の中性洗剤で優しく洗い、ペットボトルスタンドなどに立てかけて安全な状態で乾燥させるのが形を維持するポイントです。
ちろりでお酒の味をワンランクアップ!
ちろりは日本酒だけでなく、クセの強い焼酎のお湯割りも味をまろやかにしてくれます。
高級感のあるデザインはもちろん、使いやすい点も長く使い続けている理由です。
お酒の味も雰囲気もワンランクアップさせてくれるちろりで、癒しの晩酌を楽しんでみてはいかがでしょうか。
能作|ちろりL
サイズ:H152×W133×D79mm
満水容量:440㏄
箱サイズ:H85×W132×D161mm
箱入重量:720g
素材:錫100%
箱仕様:化粧箱