0.2㎜の革厚にこだわる心意気
木製の箱には、さまざまな形と厚みをもった小さなパーツが。これを木型に貼り付け、注文した人の足の形を細かく再現していく。
しかし驚くのは、靴作りにかかる手間と時間だ。
「この前、『エグリー』や『S-8』用の革の在庫がなくなっちゃってね。イタリアに探し にいったよ。飛行機嫌いなのにな。だけど2.8㎜厚の革はあっても3㎜厚が見つからなくて困った。革は柔らかいと型が崩れ、硬いと履き心地が悪いからね。それでもなんとか100枚調達したんだ。メールのやりとりではわからない革の味も直接触って確かめられて本当によかったよ」と、店主で靴職人の森本勇夫さん。
理想のブーツへの、わずか0.2㎜へのこだわり。だからこそゴローは評価されるのだ。