【パルパーク・ プロジェクト】北九州市山田緑地 恒例『森の焚き人』 養成講座(第4回)開催!
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    イベント

    2023.02.02

    【パルパーク・ プロジェクト】北九州市山田緑地 恒例『森の焚き人』 養成講座(第4回)開催!

    今回、先生役を務めるのは1~3期生。「話は簡潔に」など長谷部さんが伝え方をアドバイスした。

    公園からニッポンを変えよう! パルパーク・プロジェクト第36回 特報

    「子どもたちにたくましく生きる力を!」。パルパーク第1号の山田緑地で、焚き火ワークショップをサポートする“森の焚き人”養成講座が今年も開催された。4回目となる今年のテーマは“進化”だ! !

    講師
    アウトドアプロデューサー
    長谷部雅一さん
    1977年、埼玉県生まれ。ブッシュクラフト(自然の中で生きる知恵・技術)の達人。『ブッシュクラフト読本』(メイツ出版)をはじめ著書多数。

    パルパークをになう焚き人たちが進化!

    山田緑地に焚き火場ができて4回目の冬がやってきた。そして今冬も、焚き火の季節到来を告げる山田緑地の恒例行事、『“森の焚き人”養成講座』が開催された。

    森の焚き人とは、焚き火イベントで子どもたちに焚き火のやり方や楽しさを伝えるサポートスタッフのこと。パルパークを持続的に運営するために欠くことのできないパル(仲間)である。

    10代から70代まで、学生、消防士、夫婦での参加組などさまざまな個性が森の焚き人に。

    1日目:野外技術・伝えるスキルを学ぶ

    「見覚えのある顔がたくさんいらっしゃいますね」

    1日目の朝、毎年講師を務める長谷部さんが森の焚き人たちをうれしそうに出迎えた。じつは、今回新たに志願してきた4期生だけでなく、1~3期生にも声をかけていたのだ。

    「今回のテーマは養成講座の進化です。森が新たな木を育む――焚き人の理想形も同じでしょう。ですから4期生に焚き火の技術を教えるのは、僕ではありません。1~3期生の皆さんにやってもらいます」

    ナイフの扱い方と、それを使っての焚き付け作り。麻ひもをほぐして火口作り。ファイヤースターターを使った点火。細い枝から太い枝へと火を育てる手順。などなど、すでに技術を習得している1~3期生が先生となって4期生を養成していった。

    もうひとつの進化は、メニューにロープワークを加えたことだ。

    「子どもたちにパルパークをまるごと遊びつくしてほしい。そのためには、焚き人は焚き火だけでなくオールラウンドなスキルを身につけておく必要があります」

    もやい結び、バタフライノット、本結び、巻き結びを学び、応用編としてタープを張り終えるころには、太陽が山の端に沈み始めていた。

    「もやい結び難しい…」。新たにメニューに加わったロープワークに悪戦苦闘する。

    ロープワークの締めとして、学んだ結びを使って樹間にロープを張ってタープを設営。

    「ここに住もうかな」。タープ完成で大満足の笑顔。…が、翌日子どもたちにちゃんと教えられるか少し心配。

    2日目:子どもたちに楽しさを伝える

    2日目は4期生が子どもたちに焚き火やロープワークを教える日だ。

    「できた!」 火がつくたび、もやい結びができるたびに、子どもたち、4期生、それをサポートする1~3期生が同時に歓声を上げる。新たな木を育んだ森は、ひとまわり大きな森となった。

    「ナイフも楽しい!」。初めてのナイフにびびり気味の子どもたち。森の焚き人がマンツーマンで寄り添う。

    4期生が前日マスターした焚き火の技術を子どもたちに教える。子どもたち全員が成功!「けむたいけど楽しい」

    一番不安だったもやい結びレクチャーも無事クリア。「子どものほうが覚えるの早いみたい」「意外と簡単だね」

    「焚き火最高!」。山田緑地ではこの冬も森の焚き人とともに焚き火イベントを開催する。

    都市公園等コンクールで山田緑地パルパークプロジェクトが「日本公園緑地協会会長賞」を受賞!

    都市公園等コンクールとは、都市公園の設計、工法、管理運営などで、優秀な作品を表彰するというもの。その第38回(令和4年度)において、山田緑地パルパークプロジェクトが、「市とアウトドア誌が連携して、新たな価値を創出した」として日本公園緑地協会会長賞を受賞した。

    「“公園をもっと自由に! 自然を遊びながら学べる場所に!”という新たな価値をこれからも発信していきます」(北九州市みどり・公園整備課 稲木禎徳さん)

    表彰状を掲げる北九州市の稲木さん(左)と編集長沢木。5年間の取り組みが評価された。

    ※構成・文/鍋田吉郎 撮影/江藤大作

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