ホーボージュンがガチ厳選!2022年の要注目アウトドアウェア8選 | アウトドアウェア 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.05.18

    ホーボージュンがガチ厳選!2022年の要注目アウトドアウェア8選

    ホーボージュン

    アウトドアメディアきっての“目利き”ホーボージュンさんが、注目すべきアウトドアウェアの新アイテムをご紹介。今シーズン注目のトレンドは「未来派マテリアル」と「環境配慮型の山ウェア」です!

    ウェア界を塗り替える「未来派マテリアル」が登場

    ウェアの世界は、新素材やガーメントの開発をきっかけに大きなブレイクスルーが訪れる。最近では透湿防水素材「フューチャーライト」やゴアテックスの新規格「インフィニウム」が過去の常識を塗り替えてきた。

    2022年にそんな存在になりそうなのが新型ツルギライトに採用される「タズマ」である。日本のティートンブロスと東レが3年の年月をかけて開発した透湿防水素材で「エレクトロスピニング」という製法で作られる積層タイプのメンブレンだ。

    最大の特徴は完全防水でありながらも“一定の通気”があること。これによって衣服内のムレを効率的に霧散させる。通気性と防水性の両立は至難の業だが、国内企業同士のコラボという密な関係性が成し遂げた。

    またザ・ノース・フェイスは水を使わない「超臨界染色」を実用化し、カットソーに採用。まさに未来を切り拓く技術だ。

    いっぽう厳冬期ウェアにもすごいモデルが登場する。国産ブランド「ノイン」のダウンジャケットで、内面バッフルが垂れ下がるように重なり、一切のコールドスポットがない。僕はすでに厳寒地でのテストをしているが、このまま極地旅行に行けるほど暖かい。発売が楽しみだ。

    "Täsmä"が切り拓く新たなフェーズ

    ティートンブロス/ツルギライトジャケット 
    ¥39,600

    アウトドアウェア

    スラントジッパーが印象的なアノラック。新素材タズマを採用することで通気性を確保しウェア内をドライに保つ。汗冷えや低体温症のリスクを軽減。

    問い合わせ先:ティートンブロス www.teton-bros.com

    アウトドアウェアの裏地とロゴマーク

    裏面には10D(デニール)のニットバッカーを貼ることで着心地も非常に柔らかく仕上がっている。

    このまま北極に行けるんじゃない?

    ノイン/ダウンジャケットP-MG1
    ¥121,000

    オレンジ色のダウンジャケット

    830FP(フィルパワー)の最高峰ダウンを235gも充填。内側のバッフルチューブが茅葺きのように垂れ下がることでコールドスポットを排除するノイン独自の構造だ。

    問い合わせ先:フジサキテックス 03(3626)4133

    ダウンジャケットの胸部ワッペン

    左胸と右上腕に好きなワッペンを貼り付けられるベルクロスペースあり。

    水をまったく使わない"超臨界染色"を実用化!

    ザ・ノース・フェイス/ア ドロップ スクエア ロゴ ティー 
    ¥6,600

    Tシャツ

    最新の「超臨界染色技術」を採用したアイテム。1着あたり約25Lの水を削減するだけでなく、染色に用いた二酸化炭素は排出せずに再利用できる。

    問い合わせ先:ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 03(3481)7266、0120-307-560

    機能がデザインした究極の形なのだ

    ノローナ/フォルケティン・ゴアテックス パックライト・ジャケット 
    ¥44,000

    アウトドアウェア

    20Dのゴアテックス・パックライトプラスを使用した超軽量シェルで重量わずか258g。小さくたためるのでどこにでも持っていけるのだ。

    問い合わせ先:フルマークス www.full-marks.com

    新素材ハドロン導入で衝撃の255gを達成!

    アークテリクス/ベータLT ジャケット・ハドロン 
    ¥66,000

    アウトドアウェア

    山の大定番「ベータ」に軽量バージョンが登場。ゴアテックス生地に新型ポリマーで強化グリッドを入れることで超軽量&高強度を達成した。

    問い合わせ先:アークテリクスコールセンター 03(6631)0833

    性能重視の山岳ウェアも「環境配慮」が当たり前に

    地球環境、資源、エネルギー問題はアウトドアでは避けて通れない問題だ。メーカー各社も「いかに環境負荷が少ないウェア作りをするか」「エコロジカルでエシカルな服を作るか」に腐心している。そんななかぜひ注目してほしいのがパタゴニアが採用するリサイクルナイロン。なんと南米の海から回収された使用済みの“漁網”なのだ……。

    海洋プラスチックゴミの中でも特にやっかいなのが漁網だ。不法投棄されたり、台風で流出した漁網は長年のあいだ海中を漂い続け、ウミガメや回遊魚などの海洋生物を苦しめ続ける。

    そんな悲惨な漁網汚染を止めるべく同社が出資支援したベンチャー企業がブレオ社で、ブレオ社は南米各地の共同体と協力して廃棄漁網を集め、洗浄、分類して原料レベルからリサイクルナイロンを生産している。その素材は『ネットプラス』と呼ばれ、バージンナイロンに劣らない性能が担保されている。

    パタゴニアは昨年は帽子などにこのネットプラスを採用したが、今年は新作の「グラナイトクレスト」などのアルパイン向け高性能モデルにも採用している。読者のみんなにもぜひとも触って(そして着てみて)ほしいマテリアルなのである。

    デニムジャケットを着用したホーボージュン

    着用しているのは、パタゴニア/ヘンプデニム チョアコート(上着)とパタゴニア/リジェネラティブオーガニック・パイロットコットン スタンドアップパンツ。

    注目キーワード1【ヘンプデニム】

    産業用ヘンプは栽培時の環境負荷が少ないだけでなく柔らかくて耐摩耗性に優れ、これをコットンと混紡することで頑丈で長持ちするデニム生地が作れる。

    パタゴニア/ヘンプデニム チョアコート
    ¥24,200

    労働者用のワークウェアで、耐久性に優れる産業用ヘンプを20%混紡したオリジナルデニムを使い、頑丈なダブル&トリプルニードルステッチで縫い上げている。(著者私物)

    注目キーワード2【リジェネラティブオーガニック】

    不耕起や省耕起栽培を採用し、健全な土壌を再生する「リジェネラティブ・オーガニック農法」で作られたコットンで、現在インドなどの550以上の農場で試験的パイロット栽培が始まった。

    パタゴニア/リジェネラティブオーガニック・パイロットコットン スタンドアップパンツ 
    ¥14,850

    同社の創業初期にタフなワークパンツとして大人気を誇った「スタンドアップパンツ」をリジェネラティブ綿で復刻したモデル。(著者私物)

     

    サンダル

    注目キーワード3【アップサイクル】

    産業廃棄物や不用マテリアルに新たな価値を付加して需要を生み出す循環システムのこと。サステナブルな社会実現のために注目されている。

    キーン/ハウザーハーベストサンダル 
    ¥12,650

    キーンのアップサイクルプロジェクト「ハーベストコレクション」の製品。製造時に余剰になったカーシートや植物ベースのウレタンソールを採用。

    問い合わせ先:キーン・ジャパン 03(6416)4808

    ※構成/ホーボージュン 撮影/山本 智 (BE-PAL 2022年2月号より)

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