幼児にとって山登りは山登りではないってどういうこと?

2017.11.20

日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.37

保育園の年長さん達と筑波山登山へ行ってきました。
子ども達と合流した僕は、「今日は山登りだね!」と話しかけると、
すかさず「山登りじゃないよ。遊ぶんだよ」という返答が帰ってきた。
この深いようで意味不明なような子どもの発言は一体何なのかはその場で考えても仕方がない。
ひとまず山頂目指して出発することにした。

登山口から登り始めてすぐ、後ろから色々な叫び声が聞こえてくる。

「○○ちゃんずるい!抜かさないで〜」
「今タッチしたから氷になるんだよ!!」
後ろでは競争や氷鬼という遊びが始まっている。
目的地に進んではいるものの、はっきり言ってカオスだ。唯一安心できるのは、登り始める前に約束をしたルールを守って、すれ違う人がいるときはささっと道を空けていること。
「こんにチワワ!」
「こんちくわ!」
…と、おふざけがきいた挨拶をして笑いを誘った後、すれ違いの人がいなくなったらすかさず遊びが再開される。

小さな岩場に到着すると、「アスレチックだ!」と言いながら両手両足を駆使して難所を越えていく。
見晴らしが良い場所に到着してすかさず始まるのは、「ヤッホー!」の連呼。
みんなが自分のタイミングで叫ぶものだから、なかなか息が合わないのが面白い。

唯一静かになったのは、お昼の時間。
リュックの中から保護者お手製のおにぎりを取り出すと、F1のピットでの補給のごとく口の中に素早く押し込んでいく。

走って、寄り道をして、そして山道を進むと、展望エリアに到着。
彼らが見つけたのはコイン式の望遠鏡。
面白いのが、お金を入れないと見られないと教えてもらったのに彼らは列を作ってひとまず覗いてみる。
全てが好奇心のままに動いているのだ。

五感、好奇心、体力全てを使い切ったら、ロープウェーで下山をはじめる。
風邪もなく暖かいロープウェー内では、スヤスヤと眠りの世界へ。

ロープウェーから降りた子ども達は、また大騒ぎしながらスタート地点まで走って行く。そしてあっという間に山登りは終了。
振り返ってみると、目的は遊ぶことで結果的に山登りが終わっていたということを実感。
確かに彼らが言うとおり山登りではなく遊びに来たのでした。

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長谷部雅一

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アウトドアプロデューサー。
アウトドアイベントの企画・運営を手がける「Be-Nature School」スタッフ。人と自然をつなぐインタープリターとしても活躍中。
著作に『ネイチャーエデュケーション』1300円+税 みくに出版 他

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