ソロキャンパーの味方!全天候型「ハンモックシェルター」 | ベッド・コット・ハンモック 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • ベッド・コット・ハンモック

    2020.04.01

    ソロキャンパーの味方!全天候型「ハンモックシェルター」

    私が書きました!
    ライター、編集者
    高木義人
    札幌と福島を行き来する”IT方面”の会社員兼ライター、編集者。趣味は旧版地形図を眺めながら自転車で田舎道や山道を徘徊すること、キャンプ、酒類全般、おき火づくり。そして呑み鉄。https://www.panologue.com

    Sierra Madre Research”Nubé”

    ハンモックで寝る…極楽の体験!

    ハンモックといえば「木陰で昼寝」というイメージが強いかもしれないが、開放感と引き換えに雨や風、虫には無防備である。しかしハンモックシェルターなら、より厳しい天候でも「ゆりかごのような寝心地」を体験できる。それはテントでは味わえない、一度体験したら病みつきになる極楽の世界である。

    Sierra Madre Research”Stratos”。風の強い湖畔のキャンプ場でも快適な一夜を過ごすことができる

    ハンモックシェルターはハンモックとレインフライ、虫除けネットを組み合わせたモジュラー構造を特徴とする。レインフライが雨と風を防ぎ、虫除けネットには風の影響を弱める機能もある。いわばハンモックの周囲を二重に包んで守っているわけだ。

    Stratosの虫除けネットはハンモック全体を覆うタイプ(レインフライを外した状態)。ネットの底にあるのは吊り下げ式の荷物棚

    レインフライがタープ状になっていると横からの風雨を防ぐことしかできないが、周囲360度を覆う形状であれば風向きを気にせずに設営できる。張り綱を伝って雨滴が内部に侵入しないよう、入口を閉じることができるスリーブが用意されるものもある。

    ハンモックと虫除けネットが一体化したコンパクトなモデル、Sierra Madre Research “Ninox”。レインフライにテンションポールが取り付けることができ、通気性と開放感が高い

    さまざまなオプションでより快適に

    寝袋の保温効果はダウンや化繊が空気を含んで膨らむことによって得られている。しかし実際の使用時には体の下側のインシュレーションが体重で押しつぶされるため、保温効果が期待できない状態となる。テントやハンモックは”寝床”が布一枚という構造ゆえ、そのまま寝袋を敷くと体温が地面や大気中に奪われてしまうわけだ。特にハンモックの場合、湾曲した布地の上に保温用のマットを敷きにくく、ズレやすくもある。さらに風が吹くと容赦なく体温が奪われるという欠点がある。そのため、強風や低温下でも快適な一夜を過ごせるように数々のオプションが用意されている。

    オプションその1:風除けのシールド

    虫除けネットの下部を覆い保温効果を向上させる風除けのシールド。このシールドがあれば風を防ぐだけでなく、横殴りの雨でもハンモックの下側を濡らさずに済む。また”荷物棚”に置いた装備が外部から見えにくくなる効果もある。

    Strarosの虫除けネットに風除けのシールドを装着した状態。布1枚で覆うだけだが強風下でも体の下側が冷えにくくなる

    オプションその2:保温用のライナー

    保温用のライナー(アンダーキルト)はハンモックの下側にブランケットを装着するイメージだ。またハンモックの生地の一部を二重にし、保温用のマットを挿入・固定できるモデルもある。

    Ninoxの本体に保温用のダウン・ライナー(Sierra Madre Research “Inferno Under Quilt”)を装着した例。気象条件にもよるが、ライナーを使用すればフリースやダウンのブランケットだけでも充分に暖かい

    ハンモックだけで開放感を味わうもよし

    写真では同色のためわかりにくいが、大きさの異なる2つのハンモックを重ねて張ると(上に小さめ、下に大きめ)間に空気の層ができ、昼寝の際も体が冷えにくい

    ハンモックシェルターはレインフライのおかげでソロテント同様のプライバシーや快適性を確保できる反面、ハンモックが本来備えている開放感が犠牲になってしまう。しかしモジュラー構造を最大限に活かすことでこの悩みも解消できる。キャンプサイトに到着したらまずハンモックだけで「木陰で昼寝」の開放感を満喫し、状況に応じて虫除けネットやレインフライ、各種オプションを段階的に装着するわけだ。

    高い機能性を持ち、浮遊感あふれる独特の寝心地を味わえるハンモックシェルター、その心地よさをぜひ体験してほしい。

    日本で入手できる主なハンモックシェルター

    ENO
    https://www.sun-west.co.jp/eno

    HENNESSY HAMMOCK
    https://www.aandfstore.com/store/brand/0/100049

    KAMMOK
    https://www.bigwing.co.jp/brand/kammok.html

    THERMAREST
    https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/hammocks.asp

    ※写真に登場しているモデルはアメリカSierra Madre Research社製(webショップでの販売のみ、日本への発送可)
    https://sierramadreresearch.com

    NEW ARTICLES

    『 ベッド・コット・ハンモック 』新着編集部記事

    ハンモックで昼寝するならどれがいい?軽量&コンパクトなおすすめモデル10選

    2024.04.10

    自立式ハンモックおすすめ4選!室内でも使える人気モデルも

    2024.03.31

    Helinox(ヘリノックス)/コットワン コンバーチブル

    2024.03.18

    Byer of Maine(バイヤーオブマリーン)/メインヘリテージウッドコット

    2024.03.18

    簡単設営のハンモック発見!木にベルトを巻くだけの「LOGOS イージーセットハンモック」

    2024.03.09

    肌寒い時期がベストシーズン! 日帰りソロ遊び“ハンモッキング”を快適に楽しむ方法を紹介

    2023.10.30

    ギシギシ音から解放!コット難民に「GIMMICKのコット」をおすすめしたい理由

    2023.09.03

    キャンプは寝心地が9割!コットのおすすめ4モデル

    2023.08.15