今も手に入るけれど、技術や素材の進化と共にちょっぴり影を潜めています…。
そんな、キャンプ歴が長い方には懐かしく、そして新しいキャンプ層の方には新鮮に感じるレトロなギアを紹介します。
今だからこそ使う楽しみがあるかもしれませんよ!
今回紹介するのは、ラジオ(短波・AM・FM受信型)です。
- Text
世界中で日本を、日本から世界中のことを耳から感じられるギア

今やスマートフォンで地球上のどこでも動画や音楽、ラジオ人とのコミュニケーションなど、何でもできるようになりました。でもひと昔前まで、ラジオは、旅や山の中で孤独な時間を過ごすとき、仲間と会話を楽しむときのBGM、歩くときのモチベーションを上げたいときなどに使える数少ないツールのひとつでした。
特に短波ラジオは、世界中のどんな場所でも日本の情報が聞けて、日本のどんな場所でも意図せずどこか知らない国の音楽がキャッチできる特別な特徴をもったギアです。
僕も、パタゴニア地方の荒れ狂う暴風雨の中テントで過ごしているとき、ウイスキーと短波ラジオから流れる日本の情報が心に安心感を与えてくれたのを今も覚えています。
チューニングをすれば世界中の電波が集まる小箱
軽量化、小型化を考えるならば、スマートフォンでできることはスマホで済ませた方が効率がいい。でも、僕はたまにラジオを連れていきます。その魅力がわかると、もしかしたらデジタルデトックスができて、それでいて少し違うキャンプの愉しみ方ができるかもしれません。
そんな魅力を少し紹介させて頂きます。
1:全てが無料コンテンツ。自分の趣味嗜好を越えた楽しみがある

ラジオは、電池を入れれば通信料やサブスクのような月額もかかりません。トークならAM、音楽ならFM、世界を耳で感じるなら短波といったように、気分でジャンルを楽しむことができます。
なにより面白いのは、自分が求めている何かではなく、趣味趣向と違うものが耳に入ってくることです。ジャケットが気に入ってレコードを買い、聞いたらファンになってしまう。本屋さんでなんとなく手に取ったら思ったよりも面白くてのめり込んでしまうような、そんなたのしみ方があります。
2:回して電波をキャッチする行為

ラジオにはデジタル方式とアナログ方式があります。デジタル方式は自動でチャンネルを探してくれたり、登録周波数は自動で合わせてくれたりします。それに対してアナログ方式は、周波数を合わせるためのダイヤルを回して空を飛び交う周波数をキャッチします。
このアナログ方式が面白いんです。AM、FM、短波の中からひとつを選んだ後、手で少しずつダイヤルを回していくと突然周波数が合って音声が聞こえ始めます。周波数がぴったり合ってクリアな音が聞こえた瞬間は、ちょっぴり嬉しい気持ちになります。
特に短波は周波数によって聞こえる言語が変わるため、ゆっくり周波数を合わせながら今の気分に合わせて好きな国に脳内旅行できるのが今のモバイル機器にはない楽しみかもしれません。もちろん、「面倒くさい!」と言えばそこまでですが、キャンプを楽しむ方にはきっとこの動作は楽しいと思っていただけると思います。
3:ロングライフ設計

電池を一度入れれば長い時間使用できるのも大きな特徴です。製品によっては100時間以上聴けるものもあるため、現代危機と比べたら圧倒的に充電場所や残り使用時間なども気にしなくて大丈夫!
電池自体も世界中どこでも入手できる単三または単四電池タイプがほとんどなので、何も気にせず、どこにでも連れて行くことができます。
思い通りになりすぎない、ちょうど良い関係

ほしいときにほしい情報や音楽、動画を入手できる便利な昨今、ちょっと思い通りにならないくらいが楽しいことってありませんか?ラジオはアンテナの角度や長さ、チャンネルの合わせ方に工夫が必要なツールです。キャンプもまさにそうですね!
好きなラジオ番組がある方をのぞき、100%自分が今求めている空気感の番組ではない事がほとんど。その代わり好きが増えるチャンスがたくさんあります。そのバランスが、自然の中で過ごしている時のギアとしてちょうど良いと僕は思っています。
災害時にももちろん活躍する携帯ラジオ。価格帯もそこまで高くないので、ぜひ短波、AM 、FMが聴けるタイプを入手して楽しんでください。








