お知らせ写真&記事投稿コンテスト開催中!最優秀作品にギフト券1万円! 

小豆島を東西に一直線 シェアサイクルで高低差と遊ぶ

2019.05.02

提供:一般社団法人ハローアイランド

標高0mから816.7mの高低差、海、山、季節の移り変わり……など、さまざまな表情を見せる小豆島。そんな島の地図をふと見ると、私が滞在したゲストハウス「Sen Guesthouse」の最寄りのうちのひとつである「草壁港」と島内最大の港「土庄港」は、東西にほぼ一直線につながっていることを発見しました。

——もしや、この一直線を自転車で走ったら気持ち良いのでは?

そんな思いつきをきっかけに、島を東西に移動するサイクリングをしてきました。

まる1日かけて小豆島を横断

最近、まちなかで頻繁に見かけるようになった、特定のエリア内でステーション間を行き来する、広域乗り捨て型のシェアサイクルサービスを見かけるようになりました。小豆島では、2017年から「HELLO CYCLING」のステーションが設置され、利用できるようになっています。

島内に設置されているステーションは、45箇所以上。利用料金は15分の使用ごとに100円で、会員情報をICで読み取れる「HELLO CARD(ハローカード)」を購入すれば、24時間1,500円のレンタルもできます(金額は時期によって変わる可能性もあります)。主要観光地へ行くときはもちろん、目的地の近くにステーションがない場合でも一晩借りられて便利です。

提供:一般社団法人ハローアイランド

操作は簡単。スマホに専用アプリをダウンロードし、ユーザー情報と決済情報を登録したら、近くにあるレンタルステーションを検索します。自転車の予約を入れ、発行された解除キーを自転車に入力すれば、出発の準備は完了です。

電動アシストもついていて、坂道が多い小豆島でも安心できます。移動しながらでも、ゆうゆうと景色を楽しめるはず。

まず、「小豆島役場西館」のステーションで自転車をレンタル。島で一番大きい土庄港を目指します!

上の地図のうち、出発点は一番東。赤い線がたどった道で、黄色い三角が利用したステーション。青い三角は、立ち寄ったところです。

瀬戸内海の眺めが上り坂のあとのご褒美

ステーションを出発したら、まずはひたすら西へ。出発時刻は、9時すぎ。太陽も十分に昇り、日差しがとっても気持ちの良い朝です。

道は舗装されていて、車通りも人通りもそんなに多くありません。道の左側に広がる海の、音や波が楽しくて、日常の煩わしいことはすべてどこかに置いてきた気分になります。

草壁港を過ぎて少しすると、右手に山へ入っていく道を発見。ちょっと寄り道してみます。

道沿いには、島の特産であるオリーブ農園がありました。

オリーブの木々を横目に見ながら先へ先へと進んでいくと、瀬戸内海を見渡せる高台に到着。

ここからは一気に坂を下っていきます。少しだけ冷たい空気が耳元で鳴ってとても爽快です。下り坂を楽しんでいたら、コンクリート造りの建物が見えてきました。

道の駅「小豆島オリーブ公園」

この建物は、「オリーブ記念館」。ちょうど建物の裏手にステーションがあるので、ひとまずここで自転車を返却します。

オリーブ記念館は、「小豆島オリーブ公園」と呼ばれる道の駅の敷地にあります。

小豆島オリーブ公園には、記念館の他に、レストランやカフェ、売店、芝生の公園、ギリシャ風車など、多くの建造物が建っています。買い物をするも良し、芝生に寝転んでなにもしないのも良し、人それぞれに楽しめる広大な施設なのです。

まずは、オリーブ記念館に入ってみます。

記念館には「オリーブまるごと情報ギャラリー」というコーナーが設置されています。ここで紹介しているのは、小豆島のオリーブの歴史。1908年に栽培が始まったきっかけとなったオリーブの原木の一部が展示されているほか、オリーブ産業が島内でどのように発展していったのか、伺い知ることができます。

島の特産品は、オリーブだけではありません。醤油やそうめんなど、日本伝統的な食材も特産品のひとつとして数えられています。

記念館内の売店では、オリーブを練り込んだそうめんやエクストラバージンオイル、150年の歴史を誇る醤油蔵「ヤマロク醤油」の醤油など、多彩な商品を販売しています。公園内のオリーブの葉を自分で摘んで、しおりを作ることもできます。

実はこの小豆島オリーブ公園、2014年に公開された実写版の映画「魔女の宅急便」の撮影地にもなっています。訪れたときは、映画にちなみ、魔法のほうきもレンタルしていました。気になる人は、是非公園内での記念撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。

池田の「タコのまくら」

小豆島オリーブ公園で昼食をとって、海岸へでて砂で遊び……と過ごしていたら、あっというまに13時半になってしまいました。

十分ゆっくりできたので、今度は海岸近くの「オリーブナビ」で自転車を借ります。

オリーブナビから西へ5kmほど進むと、「池田」という地域に到着します。

この池田では、かつて、夜間に白熱電球で菊を照らす栽培法の「電照菊」が盛んに行われていました。夏が過ぎても“日照時間はまだ長い”と菊に勘違いをさせ、開花の時期をコントロールするこの方法は、この地域の秋の風物詩で、夜の闇にぼうっと浮かび上がる電灯がとてもきれいだったのだとか。

けれども、沖縄や九州の販売数の勢いに押されて次々と廃業。いまでは、菊を照らす輝きもほとんど見られなくなってしまったようです。

さて、この大通りから海の方向へ細い道を進んだ先には「タコのまくら」というカフェがあります。改装した古民家の前には、海の風景が広がります。

ここのオーナーは、小豆島出身の山ちゃん(柿崎貴道さん)。大学への進学をきっかけに島を出て、奥多摩や小笠原で生きものの研究をしていました。

「この島へ帰ってきたのは、15年ほど前。それから12年ほどカヌーのガイドをやっていました。ガイドをやっていた頃は『人と自然をつなげたい』と思っていたのですが、そのうち『人と人をつなぎたい』『島のおいしいものを食べてもらいたい』と思うようになって、カフェをはじめました」

古民家を改装したお店は、火曜日から木曜日にかけての週3日が休業日。休業日には、カヌーでの海上散策を楽しんだり、畑を楽しんだりしているそうです。

お店では、食事やケーキなどの甘味、飲み物を幅広く提供しています。使っている食材は、島でできた野菜や醤油など。体に優しいものを、という気遣いのもとにつくられています。

このときにいただいたのは、チャイ(540円)。「畑で採れたのでおすそわけです」といただいたキウィと、心地よい窓ごしの日差しに、心がじんわり温まります。

店内の本を読んだり、チャイを飲むうちにエネルギーも溜まってきました。

ここまでで、目的地の土庄港までの道のりの半分ほど。もう少しとどまりたい気持ちを抑えます。

外に出ると、もう日も暮れかかってオレンジ色の日差しになっていました。再び自転車にまたがって、再出発です。

港に向かってひたすら漕ぐ

小豆島は、いわば海にポッカリと浮いた山のような地形。海の際まで山肌が降りてきているので、海岸線を進んでいても、高低差を体験しなければなりません。

今回の道のりは、3つの坂道に遭遇しましたが、最後の坂が一番キツい坂でした。電動アシストがあっても漕ぎ続けられず、途中からは断念して自転車を押していきます。

坂道の途中に神社を発見するも、あまりのキツさに立ち寄る気力もありません。坂の様子を写真に収める余裕もありませんでした。ただひたすら「土庄港にはいつ着くのか」と思いながら進みます。

やっとのことで坂を通りすぎると、ようやく市街地に。通りすがりの標識に書いてあった「エンジェルロード」には、せっかくなので行ってみることにしました。

エンジェルロードとは、小豆島の南西にある「余島」までつながる砂浜の道のことです。1日1〜2回の干潮時にのみ現れます。

けれども、着いてみると残念、すでに潮は満ちていて、道を歩くことはできませんでした。

写真だけ撮影して、土庄港を目指すこと15分ほど。ようやく、目的地に到着。

日も暮れ始めて、時刻は16時20分です。

自転車を返して、SenGuesthouseの最寄りバス停「堀越」へ行くバスの最終便に乗り込みます。16時25分発だったので、危うく逃すところでした……。

ゲストハウスに着く頃には本当に暗くなっていました。1日中自転車に乗って、足もお尻の筋肉のパンパンです。それでも走った達成感と満足感はいっぱい。

軽い思いつきで始めたサイクリングでしたが、実際に走ってみると、起伏に富んだ道のりでした。

今年2019年の夏には、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2019」が小豆島でも開催されます。小豆島訪問を機に、島内の散策をしてみてはいかがでしょうか。

 

問い合わせ先一覧

シェアサイクル
一般社団法人ハローアイランド
メール:helloislandssgrs@gmail.com
電話:03-5830-7547

道の駅 小豆島オリーブ公園
〒761-4434
香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
営業時間 8:30-17:00(年中無休)
TEL: 0879-82-2200
E-Mail: info@olive-pk.jp

タコのまくら
〒761-4301
香川県小豆郡小豆島町池田1336
営業時間:月、金、土、日 11:30~17:00
TEL:0879-62-9511
https://www.facebook.com/takomaku/

~

構成:松本麻美

この記事をシェアしよう!

関連記事

『 日本のアウトドア旅 』新着ユーザー投稿記事

『 日本のアウトドア旅 』新着ユーザー投稿写真

『 日本のアウトドア旅 』新着編集部記事

おすすめ記事