https://www.bepal.net No.1アウトドア情報誌「ビーパル」が運営する公式情報メディア。おすすめのキャンプ場、キャンプ道具から、キャンピングカー、焚き火のコツ、野外料理、登山、自転車、サステイナブルな生活、DIY、防災の心得、フェス情報まで、自然と人生を楽しむための情報を毎日お届けします。小学館運営の公式サイトです。 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル Mon, 15 Dec 2025 01:00:00 +0000 https://www.bepal.net/wp-content/themes/bepal/assets/img/common/sitetitle.png 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル https://www.bepal.net <![CDATA[【2025】日本カー・オブ・ザ・イヤーはスバル フォレスター! BE-PAL選考委員が投票した配点は…?]]> https://www.bepal.net/archives/620313 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(BE-PAL選出)の金子浩久が選考過程を振り返り、自ら投票したクルマとその理由をご紹介します。

日本カー・オブ・ザ・イヤー 2025-2026 決定!

BE-PALも実行委員を務めている「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会が12月4日に横浜市のBOSCHホールで開催され、「2025~2026 イヤーカー」にスバル フォレスターが選ばれました。

詳しい選考結果や、票を投じた各選考委員たちの配点とコメントのほか、これまでの各年の結果などが以下のサイトにアップされているので参照してみてください。

日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式サイトはこちら

BE-PAL選考委員の配点は?

僕の配点は以下の通りでした。

1位 フォルクスワーゲン ID.BUZZ

2位 ホンダ プレリュード

3位 ヒョンデ インスター

4位 ダイハツ ムーヴ

5位 BMW 2シリーズグランクーペ

6位 トヨタ クラウンエステート

7位 プジョー3008 Hybrid

8位 スバル フォレスター

9位 日産リーフ

10位 スズキ eビターラ

試乗レビューでは辛口だったID.BUZZをなぜ1位にしたのか?

9月にBE-PAL.NETでアップされた僕のID.BUZZの試乗記では辛口のことも書き、不満点もいくつか指摘しています。

しかし、それでもイヤーカーの1位として投票したのは、ID.BUZZには本質的な“新しさ”と“存在感の強さ”があるからです。

ミニバンという、現在の日本で最もポピュラーなカテゴリーに属しているのに、中身は最新のEV(電気自動車)です。家族や仲間たちを乗せて移動するのに、静かで滑らかに走るEVならば会話も弾み、単なる移動ではない体験となるでしょう。

日本で買える唯一のミニバンEV

現在、日本で購入できるミニバンのEVはこのクルマだけですが、2026年初めからは韓国キアの「PV5」というミニバンのEVが発売されます。モビリティショーに展示されていたので、実車をご覧になった方々もいることでしょう。日本メーカーにも期待したいですね。

 僕はID.BUZZで合計4回、試乗する機会を持ちました。注目度の高さがとても印象的でした。信号で停まれば歩行者から見られるし、隣の車線を走るクルマに乗っている人たちからの視線をいつも感じていました。それらの視線は、みんな優しく和やかなものでした。

メッキ加飾パーツがなく優しい造形

 良く見ると、ID.BUZZは日本のミニバンのようなメッキの加飾パーツを一切使っていません。己を強く見せようとして、周囲を威嚇するかのようなメッキパーツが使われていないから優しく見えます。尖った造形もなく、柔らかい曲線と曲面だけで構成されているボディが見る人々の気持ちを和らげているのでしょう。

 乗っている人たちだけでなく、周囲の人たちの気持ちも和やかにして、移動時間を充実させています。奇を衒っているわけではなく、ミニバンの新しいかたちと役割を果たしていこうとしています。走行性能だけでない価値を体現しています。こういうクルマは珍しく、イヤーカーにふさわしいと考えて1位に据えました。

 クルマにそれほど興味のない人も含め、広く社会の全体に“自動車の最新の姿”を提示することも賞というものの役割のひとつだと考えているのでID.BUZZを1位に投じました。

総合5位だったが輸入車最上位でインポート・カー・オブ・ザ・イヤーに

選考委員59名の投票の合計順位では5位でした。

しかし、輸入車の中で最上位だったので、「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。併せて、部門賞の「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」もID.BUZZが獲得したので、なんと2冠を得たのです。

もうひとつの部門賞である「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」は、ポルシェ 911カレラGTS。また、実行委員特別賞はポルシェ・エクスペリエンスセンターとスーパー耐久未来機構に授与されました。

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BE-PAL Mon, 15 Dec 2025 01:00:00 +0900
<![CDATA[浜辺を駆ける白いミユビシギと並走!冬の砂浜でフォトジェニックなシーンを狙おう]]> https://www.bepal.net/archives/618171

近所での鳥見に飽きたころに見た、夕暮れどきの砂浜を駆けるシギの姿

皆さんはどんなことをきっかけに野鳥観察にハマりましたか? 今までに私が見聞きして多いと感じたのはカワセミとの出会いですね。カワセミは一見目立つ色彩を持つ人気の野鳥ですが、身体は小さく遠目には意外と地味な印象の鳥です。でも、望遠レンズでその姿をクローズアップすると、やはりその彩りとともに頭や尾羽をぴょこぴょこさせる可愛らしい動きや、ホバリングから水中に真っ逆さまに飛び込む豪快な動きなど釘付けになってしまう魅力があります。

多くの人が野鳥に興味を持つきっかけとされるカワセミ。

私も、近所の川でカワセミを目撃したのが野鳥に本格的に興味を持つきっかけでした。もともと生き物好きであり、昔、野鳥を飼っていた父の影響で(かつてはウグイスやメジロ、アオジなどが普通に飼育されていた)、インコや文鳥などの飼い鳥以外の野鳥も身近な存在でした。

カワセミは、そんな「籠の中の野鳥」とは色彩や姿形、動きがまったく異なる野鳥でした。カッコよくて可愛いカワセミにすっかり魅せられ、その後は近くの川へ通い、いつしか同好者とともにカメラをカワセミに向ける日常となりました。

夕暮れの湘南海岸で採餌するミユビシギ。

そんなある日、鎌倉に出かけた夕暮れ時に近くの海岸に立ち寄り、暮れなずむ江ノ島と富士山のシルエットを眺めて帰ろうとすると、砂浜を駆ける鳥の一群が目に入りました。波が洗う浜辺は夕日を受けて琥珀色に輝き、そこをちょこちょこと可憐な鳥たちが駆け抜けて行きます。私はそのシーンにすっかり魅了されてしまったのです。後から知ることになるのですが、そこに居たのはミユビシギやハマシギたちでした。

ミユビシギの英名はSanderling。正い語源は不明だが、砂浜の小鳥を表しているとも言われる。

写真好きのココロに火を点けた野鳥

もともと中学一年の時から写真・カメラに夢中になっていた私は、被写体が野鳥であっても風景の撮影を楽しむように光線の具合や構図を意識してシャッターを切るのが好きでした。ミユビシギが駆ける砂浜やその場その時の雰囲気を切り撮ることは、そんな自分流の写真の楽しみ方にマッチしていました。

フォトジェニックな時間といえば早朝や夕方。印象的な光が写真の表情を豊かにしてくれる。


自分の野鳥撮影の心得として、いわゆる野鳥の「図鑑写真」を押さえるだけでは勿体無い、という想いがあります。なかなか思い通りにならず、ある種の緊張感を持って被写体と対峙する感覚こそが野生の生き物を撮る醍醐味だと思っています。それを再認識させてくれたミユビシギたちに感謝しています。

ミユビシギに会えるのは秋から翌春

まだ朝日が昇る前の時間、「ミユビーズ」の群れが待っていてくれた。

ミユビシギの体長は20㎝ほど。見た目の印象はスズメより少し大きめです。日本では冬鳥に区分され、シベリアやアラスカなどで繁殖した個体の群れが毎年秋から翌春にかけて飛来・滞在するとされています。繁殖期以外、つまり冬の日本で見られるのは白っぽい冬羽の状態です。ちなみに繁殖期の夏季は赤褐色に黒っぽい斑がある夏羽に衣替えします。日本に早めに渡ってきた個体に夏羽が混じっていることもあります。

不意に群れが一斉に飛び立ったかと思うと、数百メートル離れた浜辺に降り立った。

ところで名前の「ミユビ」が示すように、彼らの足指は3本しかありません。鳥の指は「趾」(し)と書きます。多くの鳥の足は人間の親指にあたる第一趾(後趾ともいいます)、そして他の第二趾、第三趾、第四趾の4本から成りますが、ミユビシギには第一趾がありません。チドリ類もそうですが、これは退化してしまったからです。目にも止まらぬ速さで脚を動かすことができる理由は、この「三本指」のおかげなのかもしれませんね。

ミユビシギは第一趾(後趾)が退化している。

採餌のため浜辺を駆ける

https://youtu.be/vTpPcdUXbBQ
夕暮れの波打ち際で採餌をするミユビシギの群れ

1羽1羽はとても小さなミユビシギ。彼らはいつも5羽から20羽ほどの群れで行動しています。自ら砂浜の波打ち際にやって来るのに、波が打ち寄せるとそれを避けるように陸側に逃げて行き、波が引けば再び波打ち際へ、という動きを繰り返しています。その動きは健気で微笑ましく、スマートフォンで動画を撮っている人の姿も時折見かけます。

彼らはただ駆けているのではなく、時々砂の中にくちばしを差し入れて採餌しているのです。繁殖地と越冬地とでは食べ物が異ります。日本で越冬中のミユビシギは、主に甲殻類や貝類を採餌しています。時にはゴカイの仲間を引っ張り出している場面も目撃したことがあります。

特に冬には粒の細かい砂浜に生息するフジノハナガイという僅か1cmほどの大きさの二枚貝の足の部分だけを捕食していることが判っています。この採餌場面はまだ撮影できていないので、今シーズンこそは成功させようと思っています。

10〜20羽の群れで採餌しながら常に移動していくミユビシギ。

会えば会うほどハマる「ミユビーズ」の魅力

珍しく、波打ち際で休憩中の群れ。

私はミユビシギたちのことを、愛情を込めて「ミユビーズ」と勝手に呼んでいます。彼らに会いに行くときは始発電車で出かけます。越冬地の一つである湘南の浜辺は広く、行けば必ず「ミユビーズ」に会える訳ではありません。最寄駅から海岸までは小走りで約5分。居てくれることを祈りながら海岸へ急ぎます。

江ノ島から富士山まで見渡せる海岸のポイントに到着して双眼鏡を覗き、浜辺に群れる白い鳥たちを探します。そこからかなり距離がある場所であったとしても、レンズの向こうにミユビーズを見つけられればとりあえずは安堵です。もちろん会えない日もあります。

動きを不意に止めたかと思うと、のんびり羽繕い。

早朝の砂浜を駆ける「ミユビーズ」の近くに着いたなら、朝の光を意識してとにかくシャッターを切ります。望遠ズームと広角ズームを使い分けながら、そして彼らと併走しながら、気付けば数時間。かつてランニングで少しばかり鍛えた足腰も、砂浜ダッシュでヘナヘナ、という有様です。

レンズ越しに見る群れとしての「ミユビーズ」の可愛らしさ、または一羽一羽をクローズアップした時の健気さと逞しさ。そして彼らが越冬地に選んだ湘南の海の美しさ。会えば会うほど新たな魅力を発見するミユビシギを観に、冬の浜辺を訪れてみませんか。

望遠レンズでなくても情感たっぷりの撮影が楽しめるのが、ミユビシギ撮影の醍醐味。
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BE-PAL Sun, 14 Dec 2025 23:00:00 +0900
<![CDATA[ビジネスも旅も妥協なし!AS2OVのオンオフ兼用バッグが追求した“次世代の移動スタイル”]]> https://www.bepal.net/archives/617661
「BLEISURE(ブレジャー)」とは、BUSINESSとLEISUREを掛け合わせた造語。日々の通勤や出張といったオンシーンから、週末の外遊びやショートトリップまで、一つのバッグで快適に行き来できる“境界のない使い方”を提案するシリーズだ。

オンも外遊びもまかなう、AS2OVの「BLEISURE」シリーズ

「BLEISURE」は、出張の前後に休暇を重ねるワークスタイルを起点に生まれたシリーズだ。

オンの移動から、そのまま旅や外遊びへと抜け出すオフの時間まで、一つのバッグで自然に行き来できる“境界のない使い方”が追求されている。

そのコンセプトを支えているのが、タフな旅にも対応するオリジナルファブリックと先進のギミックである。

2種類のオリジナルファブリックを採用

過酷な環境でも安心して使える耐水性・耐久性・軽量性を実現するため、AS2OVは独自素材を2種開発した。

330×1000D CORDURA 3LAYER

高い防水性と透湿性を両立した3層構造。ブライト糸による上品な光沢感に加え、厚みがありながら柔らかい質感が特徴だ。

600D POLYCARBONATE

摩擦や傷に強いポリカーボネートをラミネートしたファブリック。タフな環境や旅先でも安心して使える仕上がりとなっている。

「バックパック」に搭載された先進のギミック

シリーズアイテムの中でも注目したいのがバックパック。ワークスペースから旅まで、シーンに合わせて形を変える独自の5機能が盛り込まれている。

Movable Gadget Board

PC周りのアクセサリーをスマートに整理できる。
ガジェット収納ボードは取り外してデスクに立てかけられる。

取り外してデスクに立てかけられるガジェット収納ボード。PC周りのアクセサリーをすっきりまとめ、どこでも“即席デスク環境”をつくれる。

Expansion(容量拡張)

BACK PACK L SIZEとBACK PACK M SIZEは容量を増やすことができる。画像は通常の状態。
画像は6L容量を増やした状態。

約6Lの容量アップが可能。出張帰りの荷物や旅先での買い物にも柔軟に対応する。

Security Harness(盗難防止)

バッグのハーネスを固定できる盗難防止機能。

ハーネスを椅子の脚などに固定できるため、カフェでの作業時も安心だ。

Smartphone Pocket(充電対応)

ハーネス部分に装備されたポケット。
内部のモバイルバッテリーからUSB-Cケーブルを通して、収納しながら充電できる。

モバイルバッテリーと接続して、スマートフォンを収納しながら充電できるポケットを装備。

TSID(遺失物特定サービス)

落とし物を追跡できる遺失物特定サービスに対応しているので、万一の紛失時も安心。

個人情報を登録せずに落とし物を追跡できるサービスに対応し、旅先での紛失リスクを軽減してくれる。

シリーズラインナップ

BACK PACK L SIZE (36-42L)  53,900円 (税込)

BACK PACK M SIZE (30-36L) 49,500円 (税込)

DAYPACK (18L) 39,600円 (税込)

TOTE SHOULDER BAG (18-22L) 38,500円 (税込)

TRAVEL SHOULDER (2L)  16,500円 (税込)

CAMERA BAG (8L) 24,750円 (税込)

WEBページ

境界なく動ける、現代の旅人の新定番に

オンもオフも行き来する現代の移動スタイルに寄り添い、街から外遊びまで幅広く活躍する「BLEISURE」シリーズ。独自素材のタフさと、実用的なギミックが日々の荷物運びをぐっと快適にしてくれるだろう。

ビジネスバッグを“使い分ける”のではなく、“使い倒す”。そんな選び方をしたい人にこそ試してほしいシリーズだ。

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BE-PAL Sun, 14 Dec 2025 21:00:00 +0900
<![CDATA[【2026年】初日の出と富士山で縁起の良い新年を!おすすめの絶景スポット13選]]> https://www.bepal.net/archives/474989 【湖畔】初日の出と富士山が見られるスポット [caption id="attachment_481967" align="aligncenter" width="820"]富士山が見えるキャンプ場 参考記事「寒くてもポカポカ!薪ストーブ付きの宿泊棟があるキャンプ場7選」[/caption] 間近で富士山を仰ぎ見ながら初日の出を見たい人には、ふもとにある湖畔がおすすめです。富士山と初日の出が一緒に見られる湖を、3カ所紹介します。

本栖湖

富士五湖の中で一番西側に位置する本栖湖は、湖面に映る『逆さ富士』が見られることで知られているスポットです。 中でも、近くにある竜神池や竜ヶ岳からは、山頂に太陽が輝く『ダイヤモンド富士が』見られることがあり、美しい光景をカメラに収めようとする写真愛好家が多く訪れています。 竜ヶ岳の山頂までは片道2時間ほどで登れますが、初日の出を見る場合は、夜間登山用の装備を準備しておくのがおすすめです。無料駐車場が完備されているほか、富士急行線河口湖駅からバスも出ています。

河口湖

河口湖も、初日の出と富士山を一緒に見たい人が多く訪れる場所です。湖を挟んで富士山が位置しているため、風のない穏やかな日には湖面に映る『逆さ富士』を見られます。 また、湖の周辺には大石公園・産屋ヶ崎・長崎公園など、富士山の絶景スポットが多いのも魅力です。特に、大石公園の駐車場から下りた水辺では、河口湖と富士山が目の前に広がる壮大な景色を楽しめます。 世界遺産構成資産に指定されている冨士御室浅間神社や河口浅間神社もあるので、初日の出を見た後にそのまま初詣をしたい人におすすめです。

精進湖

精進湖は、富士五湖の中で一番小さな湖です。周囲を山に囲まれており、まるで秘境にいるような気分を味わえるでしょう。湖畔の他手合浜(たてごうはま)からは、『子抱き富士』が見えることでも有名です。 子抱き富士とは、手前に連なる大室山などの小さな山々が、まるで富士山の子どものように見える景色のことをいいます。また、条件が良ければ朝霞のかかった富士山や、湖に映る『逆さ富士』なども見られる可能性があるでしょう。 普通車30台・大型車7台を収容できる県営の無料駐車場が完備されているため、車でも訪れられます。

【キャンプ場】初日の出と富士山が見られるスポット

[caption id="attachment_481968" align="aligncenter" width="1500"]富士山が見えるキャンプ場 参考記事「ふもとっぱらキャンプ場の魅力は?『ゆるキャン△』の聖地を徹底解説」[/caption] アウトドア好きの人や、年末年始に家族・カップルでキャンプを楽しみたい人には、富士山近郊のキャンプ場がおすすめです。初日の出と富士山が見られるキャンプ場を、4カ所紹介します。

ふもとっぱら

ふもとっぱらは、富士山を目の前にした草原に、キャンプサイトが広がっているのが特徴です。広大なキャンプサイトのどこにテントを設営しても、初日の出と雄大な富士山の姿を拝めます。 全てのサイトに車両を乗り入れできるほか、キャビンやコテージもあるため、キャンプ初心者にもおすすめです。施設内には、地元の食材を使用したレストラン『金山テラス』や、温泉施設があります。 マウンテンバイクのレンタルも可能で、さまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。公共交通機関を使ったアクセスの場合、最寄りのバス停から30分ほど歩くため、車で行くのが推奨されています。 ふもとっぱら - ふもとの自然を生かした景観・体験・休暇施設

朝霧ジャンボリーオートキャンプ場

朝霧ジャンボリーオートキャンプ場は、日本有数の広さを誇るスポットです。車での乗り入れが可能なフリーサイトのほか、プライベートを確保できるプレミアムサイトもあり、ニーズに応じた楽しみ方ができるでしょう。 どのサイトからでも富士山が見えるので、雄大な景色の中で初日の出を拝めます。さらに、周辺にはゴルフコースや日帰り温泉、動物と遊べる牧場などの施設もあるため、年末年始をたっぷり楽しみたい人におすすめです。 【朝霧ジャンボリーオートキャンプ場】- 日本有数の面積をほこるフリーサイト!!

リトリートキャンプ まほろば

中央自動車道の河口湖インターチェンジから、約20分の場所にあるリトリートキャンプまほろばは、河口湖と富士山を一望できる人気のスポットです。 通常のテントエリアのほか、テントが常設された『Fuji Viewデッキ』や、キッチン・冷暖房付きのドームテントなどがあり、キャンプ初心者でも安心して滞在できます。富士山を見ながら入れるテントサウナやジャグジー付きの水風呂もあり、日頃の疲れを癒やしたい人にもおすすめです。 チェックインの時間は、利用する施設によって異なりますが、予約状況によっては有料でアーリーチェックイン・レイトチェックアウトにも対応しています。 【公式】河口湖のキャンプ場なら「RetreatCamp まほろば」〜 河口湖・富士山・キャンプ場・トレーラーハウス・コテージ・タイニーハウス・パオ

富士ヶ嶺 おいしいキャンプ場

正面に富士山がそびえている富士ヶ嶺おいしいキャンプ場は、季節によって『ダイヤモンド富士』や『パール富士』などが見られるスポットです。 敷地内には、人数に合わせて広さを選べるオートキャンプサイトや、屋根付きの全天候型ウッドデッキサイトなどがあります。キャンプ場の奥にある『おいしい森』の富士見天望台は、夕日に染まる『赤富士』が見えることもある絶景スポットです。 『おいしい農場』では、キャンプ場内の農場で育った野菜を販売しているほか、農業体験ができるワークショップが開催される日もあります。 トップページ - おいしいキャンプ場 -山梨県の富士ヶ嶺にあるキャンプ場- | 富士山が近くに見えるキャンプ場(山梨・河口湖・静岡・朝霧)

【施設】初日の出と富士山が見られるスポット

[caption id="attachment_481970" align="aligncenter" width="1499"]富士山とジェットコースター 参考記事「富士山をFUJIYAMAスカイデッキから堪能したら、ふじやま温泉のサウナが待っている!夏の富士急ハイランド」[/caption] レジャー施設は、初日の出と富士山を見た後に、さまざまなアクティビティを楽しめるのがメリットです。ここでは、おすすめのスポットを3カ所紹介します。

富士急ハイランドFUJIYAMAタワー

富士急ハイランド内にあるFUJIYAMAタワーは、富士山の絶景を楽しめる人気のスポットです。高さ約55mのスカイデッキからは、美しく広がる富士山の稜線や、裾野に広がる樹海などを一望できます。 年末は例年オールナイトで営業しているため、初日の出を見るにはうってつけです。天気が良ければ、初日の出と富士山を一度に拝める可能性があるでしょう。 初日の出を見た後は、富士急ハイラインド内のアトラクションに乗ったり、近隣にあるフジヤマミュージアムまで足を伸ばしてみたりするのもおすすめです。 FUJIYAMAタワー トップページ

~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイ

河口湖畔の富士山パノラマロープウェイの園内にある展望台からも、雄大な富士山を望めます。山頂のロープウエー乗り場と展望広場をつなぐ『絶景パノラマ回廊』からは、河口湖と富士山を見渡すことも可能です。 また、山頂から三ツ峠方面に3分ほど歩いた所には、標高約1,110mの高さにせり出している『絶景やぐら』があります。高い場所が得意な人は、展望台よりさらに高いこのやぐらから、初日の出と富士山を楽しむのもおすすめです。 車で行く場合は、河口湖畔にある県営無料駐車場を利用できます。 ~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイ

伊豆パノラマパーク

静岡県伊豆の国市の葛城山山頂に広がる伊豆パノラマパークも、初日の出と富士山を拝めるスポットとして人気です。パーク内の山頂エリアには、標高約452mの展望台があり、富士山や駿河湾、箱根などをぐるりと一周見渡せます。 山頂までは、ハイキングコースのほかにロープウエーもあるので、子ども連れでも安心です。ロープウエーを降りた先にある『碧テラス』には、水盤のある展望デッキがあり、天気が良ければ水盤に『逆さ富士』が見えるでしょう。 伊豆長岡駅からバスが出ているので、車がない人でも行きやすいスポットです。 伊豆パノラマパーク(碧テラス)| 富士山と駿河湾を望む絶景山頂リゾート

【都内近郊】初日の出と富士山が見られるスポット

[caption id="attachment_481973" align="aligncenter" width="1200"]江の島と自転車 参考記事「江ノ島発の初心者向けサイクリングコースをご紹介!湘南の風を感じる20kmを走ろう」[/caption] 都内近郊にも、初日の出と富士山を見られるスポットはあります。近場で新年を迎えたい人におすすめのスポットを、2カ所紹介します。

江ノ島

江ノ島周辺には、天候が良ければ初日の出と富士山を一緒に見られるスポットがいくつかあります。海から昇る初日の出を見たい人には、片瀬海岸や鵠沼海水浴場がおすすめです。 片瀬海岸東浜では、三浦半島から昇る初日の出が見られます。片瀬海岸西浜や鵠沼海水浴場は、右手側に富士山を拝みつつ、左手側には江ノ島が見られる場所です。 また、江ノ島弁天橋からも、左手側に初日の出、右手側に富士山が見られます。小田急線・江ノ電・湘南モノレールなどが通っていてアクセスが良く、気軽に初日の出を見に行きたい人にも便利です。 藤沢市観光公式ホームページ - 江の島

森戸海岸

森戸海岸は、神奈川県三浦郡葉山町にある遠浅のビーチです。波が穏やかなため、静かな海で初日の出を見たい人におすすめです。 天気が良ければ、菜島の鳥居や葉山灯台越しに富士山の姿が見られます。周辺には森戸神社があるため、そのまま初詣に行くのもよいでしょう。 JR逗子駅からバスで15分ほどなので、公共交通機関を使って行きやすいのがうれしいポイントです。車で行く場合は、長者ヶ崎や佐島方面に向かう海岸線のドライブも楽しめます。 葉山町観光協会

初日の出を見るためのポイント

[caption id="attachment_481974" align="aligncenter" width="640"]建物の2階から初日の出を見る人々 参考記事「ゲストハウスで年越し!「空穂宿」に泊まる」[/caption] 初日の出を見るためには、当日の天候をチェックしておくなど、事前に準備をしておくことが大切です。初日の出と富士山を見るために、知っておくと役立つポイントを二つ紹介します。

太陽が昇る方角や時間を確認する

まずは、太陽が昇る方角や日の出の時刻を確認しておきましょう。太陽が昇る方向は、季節によって少しずつ異なります。 太陽は、冬場は南東から昇るため、富士山で初日の出を見るなら北側(山梨県側)に行くのががおすすめです。富士山の東側にある山中湖からは、日の出を見られないので注意しましょう。 日の出の時刻は、初日の出を見る場所での時刻を調べることがポイントです。ちなみに、2025年1月1日の河口湖での日の出時刻は、6時54分ごろでした。2026年も、同程度の時刻に日の出を迎えると考えられます。

防寒グッズでしっかり寒さ対策をする

初日の出を見に行くときは、防寒対策をしっかりすることが大切です。特に、富士山周辺のスポットは標高が高い所が多く、都市部より気温が低くなるので注意しましょう。 ダウンコートやマフラー、手袋などを着用するのはもちろん、カイロなどの保温グッズを活用するのがおすすめです。足元が冷えるのを防ぐために、厚手の靴下を履いたり、靴の中にカイロを入れておいたりするのも効果があります。 また、路面が凍る可能性もあるので、滑りにくい靴を履くのが賢明です。キャンプをするときは、保温性の高い寝袋を準備しましょう。

まとめ

[caption id="attachment_481966" align="aligncenter" width="981"]温泉から見える富士山と日の出 参考記事「山でキャンプ場でご来光を!アウトドアで迎える初日の出スポットおすすめ4選」[/caption] 初日の出と富士山を同時に楽しめるスポットは、湖畔やキャンプ場、レジャー施設など幅広くあります。家族とゆったり初日の出を見たい、写真映えする光景を撮影したいなど、自分に合った楽しみ方ができる場所を選んでみましょう。 雄大な景色の中で迎える新年は、きっと特別な思い出となるはずです。初日の出と富士山を拝みながら、縁起の良い一年をスタートさせましょう。]]>
BE-PAL Sun, 14 Dec 2025 10:00:00 +0900
<![CDATA[週末縄文人、原始の自然が残るアラスカへ行く]]> https://www.bepal.net/archives/611035
週末になると山へ行き、現代の道具は使わず、自然のものだけでゼロから文明を築く。そんな遊びを相方の縄(じょう)と一緒にしながら、YouTubeで配信しています。

今回は番外編。アラスカへ行ってきたので、その旅の様子をお届けします。

週末縄文人 - YouTube

[author_box id="611074"]

わずか250年前まで、厚い氷の下だった場所

湖のように静かな湾をカヤックで進んでいると、小さな浜を見つけた。人間の気配はまるでない。浜辺に腰を下ろしてしばらく佇んでいると、遠くのほうでザトウクジラが海面から背中を出して、空高く潮を吹き上げた。

白い柱は空中にしばらく漂い、数秒遅れてプシューンという音が届いて消えた。こんなに壮大なことが起こったのに、まわりの世界は何事もなかったかのように、静かにそこにあり続けていた。

この8月、僕は南東アラスカの小さな町、ガステイビスにいた。氷河が残るフィヨルドと、苔むした針葉樹の森が続く、美しい太平洋沿岸の町だ。目的はここに住む友人に会うこと、そして手つかずの大自然を見ることだった。

氷河によって形成された多島海。ガステイビスまでは船か飛行機で行くしかない。

週末縄文人の活動を始めてから、原始の自然を見てみたいと思うようになった。一万年前の縄文人が暮らしていた自然環境を想像しようとしても、日本の山はスギなどの人工林が多く、河川はコンクリートで固められていて、リアルにイメージするのが難しい。だからこそ、少しでも手がかりがほしかった。

そんな話をすると、友人のタイは「ぴったりの場所がある」と言った。タイは世界中を飛び回るフリーの植物学者で、南東アラスカが故郷だ。子どものころから家族でセスナをチャーターし、原野の中で数週間単位のキャンプをしていたらしい。それを冒険と言わず、キャンプと言うあたりが玄人である。そんな彼が案内してくれたのが、冒頭の静かな湾だった。

クジラを見た海辺。

クジラの姿が見えなくなったあとも、僕はそのあまりのスケールの大きさに動けなくなっていた。何もかもがゆっくりに感じた。クジラのもつ時間の流れが、この場に伝染したみたいだった。

今見た景色は、きっと何万年も変わることなく、人知れずここで繰り返されてきたんじゃないだろうか。そんな想像を口にすると、タイは少し困ったように笑った。

「実は、この風景はまだ生まれたばかりなんだ」

その言葉の意味を、僕はすぐにはのみ込めなかった。

タイによると、ガステイビス一帯はわずか250年前まで厚い氷の下だったという。目の前にあるフィヨルドと森は、氷河が猛スピードで後退したあとに生まれたものだった。氷河が溶けた海は栄養が豊富になり、それがプランクトンを育て、クジラを呼んだ。つまり、さっきの光景はたった250年前には何も存在していなかったのだ。

あぜんとする僕に向かって、タイは言った。

「自然の真実がひとつだけあるとすれば、それは移ろい続けることなんだ」

フィヨルドの奥で、今も氷河は後退し続けている。
森に不自然に転がっている岩は、後退する氷河が残した忘れ物。

そのことは、森を見ればわかるという。僕らはカヤックを引っ張って波打ち際から離れたところに置き、野イチゴが群生する夢のような原っぱを歩き始めた。

この原っぱは、氷河に押しつぶされていた大地が隆起してできた場所らしい。驚くことに、つぶれたスポンジがもとに戻るように、今でも新しい地面が海の中から現れ続けているという。

足元にはトクサや野イチゴが大地を覆っていた。これらが土壌を改良し、いずれ森へと遷移していくそうだ。

とても甘くておいしい。この地域の先住民、トリンギット族も好んで食べていた。

人の一生ではとても見きれない、自然の歴史

海岸から離れるにつれ、あたりはうっそうとした森へと変わっていく。トレッキングルートはないため、クマが作った獣道を、ドキドキしながら通らせてもらう。

いつしか、あたりはツガやトウヒ、ヒノキが混生する原生林になっていた。木々は枝先まで地衣類に覆いつくされ、地面には歩くのが大変なくらい、たくさんの倒木が横たわっている。古い墓場のようにも見えて、少し寂しくなった。

しかし、クライマックスを迎えたこの森も、決して止まってはいないという。タイが指さした倒木をよく見ると、光が当たっている表面から小さな苗木が何本も伸びていた。

倒木が、苗木に水分と養分を供給し、地面に生える雑草との競合から守っているそうだ。「ナース・ログ」、養育する丸太というらしい。死は終わりではなく、次の命へ移ろう過程の一部だった。

ここから何十年、何百年とかけて、この中の一本が大きく成長していくのだろう。クジラの一生よりもさらにスケールの大きい時間に、体の力が抜けてしまった。

あのクジラがいた景色を、僕は一枚の静止した絵画のように見ていた。けれど今は、それが途方もなく長い映画の、ほんの一瞬のカットに思えてきた。

その映画は僕の短い一生ではとても見きれない、自然の歴史そのものであり、この先も止まることなく移ろっていく。タイの言葉の意味が、ようやく体の奥から理解できた気がした。

何十年か前の嵐で倒れた木が、そのまま横たわっていた。
倒木から生えるトウヒかツガの幼木。

川もまた、その掟の中にあった。タイの実家の近くを流れるサーモンリバーは、河口付近でしょっちゅう筋を変えるらしい。春の雪解けのころには、まるで別の川になるそうだ。タイの母親はこの川沿いを散歩するのが日課で、「毎日見ても形が変わるから飽きないの」と笑っていた。

夏から秋にかけて、大量のサーモンが川を遡上する。

実際に河原を歩いてみると、その広さに驚いた。川が生きて動くと、河原はこんなにも広くなるのかと思った。視界はどこまでも開けていて、100メートルほど離れた流木の上に、ワタリガラスが止まっているのが見えた。

ふと、自分が1万年前の河原を歩く縄文人になった気がした。川沿いを辿って、隣の集落まで旅に出る。途中、河原には石器にできそうな石や、大小さまざまな流木が転がっている。そうか、河原ってこんなに流木があるものなんだ。これだけあれば薪に困ることはないな。もしかしたら、流木で器だって作れるかもしれない。

日本に持って帰りたかったけど重くて断念したナイスな流木。

縄文時代の自然と、アラスカの自然はもちろん違う。でもその本質は同じで、縄文時代も破壊と再生を繰り返し、移ろい続けていたはずだ。人々はそれに柔軟に対応しながら、流木や広い河原など、変化の副産物をしたたかに利用していたに違いない。だからこそ、彼らは1万年以上ものあいだ、自然と共に暮らし続けることができたのだと思う。

氷河が崩壊したあとに、森が生まれ、クジラたちがやってきた。それを美しいとか、豊かと呼ぶのは人間の身勝手かもしれないが、南東アラスカで見たあの景色はたしかに僕の心を震わせた。自然の変化を防ぐのではなく、受け入れて、対応する知恵を磨く。その先にどんな世界があるのか、ちょっと見てみたくなった。

※構成、文、撮影/週末縄文人・文(もん)

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