https://www.bepal.net No.1アウトドア情報誌「ビーパル」が運営する公式情報メディア。おすすめのキャンプ場、キャンプ道具から、キャンピングカー、焚き火のコツ、野外料理、登山、自転車、サステイナブルな生活、DIY、防災の心得、フェス情報まで、自然と人生を楽しむための情報を毎日お届けします。小学館運営の公式サイトです。 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル Wed, 01 Apr 2026 10:00:00 +0000 https://www.bepal.net/wp-content/themes/bepal/assets/img/common/sitetitle.png 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル https://www.bepal.net <![CDATA[開催決定! キャンプイベント「BE-PAL OUTDOOR 博覧会 2026」重要な3つのお知らせ]]> https://www.bepal.net/archives/655784 気になるイベント開催日や参加方法、昨年とは異なる新情報など、3つの重要なお知らせです。

今年の春も「スノーピーク 鹿沼キャンプフィールド&スパ」で開催!

イベント会場は人気が高いスノーピークのキャンプ場

昨年から始まったBE-PALイベントの新定番 「BE-PAL OUTDOR博覧会」を今年も開催します! 会場は、栃木県鹿沼市にあり、日帰り温泉施設が併設されたキャンプ場「スノーピーク 鹿沼キャンプフィールド&スパ」。

親子で楽しめるワークショップや、アウトドア料理の試食、ミュージシャンのライブなどのほか、参加者で得点を競い合う「ビパ!リンピック」も実施予定です。見て、聴いて、作って、動いて、五感を刺激するアウトドアプログラムが満載! しかも、キャンプ場の宿泊料金以外は参加費無料(一部を除く)です。宿泊して楽しむだけでなく、予約なしで当日ふらりと日帰りで来て楽しむこともできます。

親子で楽しめるワークショップやイベントが盛りだくさん。

1、開催日は2026年5月30日(土)・31日(日)の2日間

今年は5月30日(土)と31日(日)の2日間(31日は午前のみ)。キャンプ場に宿泊して2日間楽しむのもよし! あるいは日帰りで温泉入浴ついでにふらっと寄って少しイベントをのぞいてみるのもOK! イベントまであと2か月弱です。参加したい方は、ぜひ予定を空けてお待ちください! 

2、宿泊の抽選受付は2026年4月10日(金)~4月26日(日)まで

BE-PALのイベントに参加したいけど、いつも予約スタートするとすぐに完売になるので参加できない……。そんなみなさんの声に応え、今回のイベントのキャンプ場宿泊は、先着順ではなく抽選制です。4月10日~4月26日にお申し込みいただき、抽選結果は4月末までに当選者のみにお知らせします。

詳細は、追ってBE-PAL.NETでご案内いたしますので、予約の開始日時と締切をぜひ覚えておいてください。

3、宿泊の抽選にお申し込みの場合は、小学館IDに登録が必要です

宿泊の抽選お申し込みは、小学館が運営するチケッティングシステムSUTTOで受け付けます。ご利用いただく際に、小学館IDへの登録が必要となります。まだ小学館IDをお持ちでない方は、事前に会員登録の準備をしてお待ちください。宿泊抽選の詳細は、申し込み開始日の4月10日が近づきましたらBE-PAL.NETでご案内いたします。

また、小学館IDにご登録の際、ぜひBE-PALの無料メールマガジンにも登録してみてください。メールマガジン登録者は、「BE-PALクルー」会員となりさまざまな特典があります。得点や登録方法につきましては、下のリンク先記事で解説しています。
「BE-PALクルー」の特典や会員登録の方法はこちら!

BE-PALスタッフ一同、みなさんのご参加をお待ちしています。

※出演者やワークショップ情報も随時BE-PAL.NETでお知らせしていきます。お見逃しなく!

長野修平さんの焚き火料理を味わいながら、料理のコツが聞ける!
大人も子供もみんなライバル! 豪華景品付きの紙ヒコーキ大会。

日時と開催地はこちら!

開催日時:2026年5月30日(土)~31日(日)

開催地:スノーピーク 鹿沼キャンプフィールド&スパ(栃木県鹿沼市上南摩町字沢口1901)

コンテンツ例

  • 音楽ライブ
  • アウトドア料理教室
  • クラフトワークショップ
  • 星空テント
  • 食虫植物展示
  • 野鳥観察
    and more!

※内容は過去の例で、変更になることがあります。

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BE-PAL Wed, 01 Apr 2026 10:00:00 +0900
<![CDATA[極地旅行家・角幡唯介はなぜ北極圏で犬橇を始めたのか? そして、やってみてわかった犬橇の危険性]]> https://www.bepal.net/archives/657708
写真/竹沢うるま

 毎年冬になると、世界最北の村グリーンランド・シオラパルクを拠点に北極圏を漂泊する極地旅行家の角幡唯介氏。当初は犬1頭と橇を引いて歩くスタイルだったが、あるときから犬橇での旅に変えたという。その理由とは?
(この記事は角幡唯介著『どうせ死ぬなら北極で』(小学館)の内容を抜粋したものです)

2018年以前にやっていたのは犬を連れた人力橇スタイル

 これまで重たい橇を引き、自分の足で歩いて何十日も北極を旅してきた。しかし、今年(編集部注・2019年のこと。以下同)から故あって行動のスタイルを抜本的に見直し犬橇をはじめることにした。

 今年から犬橇をはじめると聞き、首をひねる読者もいるかもしれない。
 私の本の読者なら知っているかもしれないが、これまでの旅でも私はウヤミリックという名の犬を連れて一緒に橇を引いていた。北極探検とは無縁な一般の方は、犬に橇を引かせている時点で犬橇とみなす人が多いようで、よくプロフィール欄に〈今年の冬は犬橇で冬の北極を探検〉みたいな紹介をしてくれる編集者も少なくなかった。

 しかし、犬一頭に手伝わせていたとはいえ、おもに橇を引いているのは私であるのだから、これまでの旅の方式は犬橇ではなく人力橇である。だから私の旅を犬橇と紹介する編集者にもかならず訂正を依頼してきた。
 だがこの冬からはじめている犬橇は正真正銘の犬橇である。つまりたくさんの犬に大きな橇を引かせて人間サマはその上に乗り、後ろから鞭むち、かけ声等で指示を出すという植村直己が乗っていたアレだ。

人力橇で感じた限界と犬橇が秘めた可能性

 人力橇から犬橇に転向したのにはいくつか理由があるが、一番は人力橇というやり方にこれ以上の発展性を感じなくなったことが大きい。

 いままで人力にこだわったのは、犬橇より人力のほうがトータルでみてスケールの大きな旅をできるのではないかと考えていたからだ。
 たしかに機動力は犬橇のほうが圧倒的に高い。積み荷が軽く、かつ海氷上であれば一日五十キロ以上移動することが可能で、そこだけ見たら人力橇の二倍から三倍は進めるだろう。

 だが、犬橇にはどうしても餌の問題がつきまとう。犬は一頭につき一日一キロのドッグフードを消費する。つまり人間と同じぐらい食う(そして人間よりもはるかに大量の糞をする)。そんなに大量の食料をすべて橇にのせるのは無理なので、一カ月から二カ月の長旅を実現するにはどうしても狩りをして現地調達しなければならない。もちろん狩りといってもウサギなどの小物では焼け石に水で、アザラシやジャコウウシのような大物を何頭も獲らなければならず、それを考えると昔のイヌイットのような狩猟能力がないと長旅は現実的ではないような気がしていた。

 人力橇は犬橇にくらべるとたしかにスピードは出ないが、二カ月分の食料を橇に積めるので、気象条件や海氷の状態にめぐまれ一日平均二十キロで進むことができれば一千キロの旅が可能となる。狩りで食料を現地調達するにしても、人間一人に犬が一頭加わったぐらいなら、ウサギ狩りだけでも十分に対応できた。

 実際、私は二シーズン前の極夜探検のときは八十日、去年の春の放浪旅行でも七十五日間にわたり狩りをまじえながら旅をつづけたが、犬橇ではこれほど長期間の旅をするのはかなりハードルが高い。

 でもその人力橇による長期放浪旅行にも限界をおぼえはじめてきた。去年の旅では七十五日間でジャコウウシを二頭、ウサギを十羽ほど仕留め、九百キロ近く歩き、その間、のべにして標高差四千メートルほどのアップダウンをこなし、これまでの冬の旅では到底とどかなかった、はるか北の彼方まで足をはこぶことができた。
 去年は積雪が多く、コンディションはよくなかったが、それでもこれだけの旅ができた。年齢的にも人力でこれ以上のスケールの極地旅行は自分にはもうできないだろう。そんなふうに悟ってしまったわけだ。

 はっきりいって人力橇は行為自体としては面白味にかける。人間界から隔絶した真のウィルダネスで自分の命をつなぐという意味では魅力があるが、それはフィールドの魅力であって行為の魅力ではない。正直なところ人力橇は疲れるだけで、体力と根性がためされるだけだ。歩くだけなので技術的深みがあるわけでもなく、年を経るごとに新しい発見が得られるわけでもない。ひたすらシジフォスのように延々とつまらない労苦に耐えなければならず、途中で狩りでもして獲物を獲り、生命をつなぐ喜びがなければやってられない。よく「角幡さんってマゾですか?」と訊かれることがあるが、私はマゾではない。その証拠に私はかつて一度も人力橇それ自体を楽しいと感じたことはないのである。

 十頭もの犬を飼わなければならない犬橇は、技術面だけでなく、資金的な面でも高いハードルを感じてきた。だが、人力橇にこれまで以上の発展を感じなくなったことから、とりあえず何がなんでも五年は続けるという覚悟で思い切って方針転換することにした。

 犬橇をはじめると冬の半年近くは現地に滞在しなければならず、もう冬山には登れないだろうし、その間、かわいい盛りの娘の成長を見届けることもできない。十頭以上の犬を飼うわけだから経済的にも苦しくなり、生活の不安も増すだろう。妻に「来年から犬橇をはじめることにしたから」と告げたとき、「本当に?」とおどろきを隠しきれない様子だったのはそのせいだ。

やってみて気づいた犬橇の危険さ

 さて、犬橇をはじめてつくづく実感するのは、犬橇とは何と危険な行為なのだろうかということである。
 犬というとどうしても愛玩犬としての愛くるしくてかわいいイメージがあるので、その延長線上で考えてしまい、犬橇もまたかわいい犬たちとともに雪原を疾駆する、どこかほっこりとした旅という印象をもちがちである。
 犬が走るというと、われわれの頭にはまず公園の芝生の上でフリスビーを追いかけるゴールデンレトリバーが思いうかぶ。幸せな家族の象徴としての犬だ。その犬が橇を引くのが犬橇なのだから、芝生のレトリバーがグリーンランド犬にかわり、舞台が芝生から雪上に移り、頭数が十頭に増えただけだと考えがちである。
 芝生のレトリバーが脳に刷り込まれているのだから、犬橇と危険が結びつかないのも無理はない。事実、カナダで犬橇レースに血道をあげる本多有香の『犬と、走る』を読んでも犬橇の危険は微塵も感じなかったし、植村直己の一連の北極探検物を読んでも、犬橇の危険性より北極の危険性のほうがつよい印象をうける。

 しかしいまの私なら断言できるが、植村直己が北極で何度も危機を迎えたのは、北極という自然環境に原因があるのではなく犬橇行為に危険があったからだ。
 感覚として犬橇は人力橇の二倍から三倍、いや五倍は危険かもしれない。

北極での旅の危険性とは?

 一般的に北極での旅には次のような危険がともなう。
 一番危険なのは海氷の割れ目に気づかず、海に落ちてしまうことだ。これは本当に危ない。とくに春の融氷期になると積雪の下で海氷が割れていることがあり、見た目にはわからないので踏み抜いて落水することがある。落水すると大抵、潮の力で氷の下におしやられてしまい氷上にもどれなくなる。私も極夜のカナダ徒歩旅行で新雪の積もった海の上を、そうとはまったく気づかないまま十メートルほど渡りきったことがある。そして、その直後に自分の歩いたところがじつは海水の上に雪が積もっただけの場所だったと知り、ぞっとした。

 同じような種類の危険に氷河におけるヒドゥンクレバスの落下があげられる。ヒドゥンクレバスとは積雪により見えなくなったクレバスのことで、氷河では気づかないままその上を歩いてしまい踏み抜いて死亡という事故がしばしば起きる。簡単にいえば自然が作った落とし穴だ。グリーンランドは氷河をルートにとることが多く、注意が必要だ。私も去年はじめてクレバスを踏み抜き、そしてじつはつい一昨日も村の近くの氷河でも同じことをやって、危うく落ちかけるところだった。いずれも腰のあたりで停止したが、ヒヤリとする瞬間ではある。
 クレバスの踏み抜きは感じとしては雪山における雪庇の踏み抜きに近い。このあたりは雪庇じゃなくて地面だろうと油断して登っているとズボッと足が抜けて心臓が止まりそうになる、そんな経験をもつ登山者も少なくないかと思う。

 それ以外にシロクマにテントを襲われるとか、強烈なブリザードによる衰弱や凍傷といった危険があるわけだが、これらはいずれも人力橇、犬橇にかかわらず発生する、いわば北極という地に特有の危険である。
 しかし私がいう犬橇の危険とはこれらとは別物だ。つまり犬橇だけにともなう特有のリスクのことである。

犬橇が抱えるリスクは犬そのものの危険性

 犬橇の何が危険なのか。ひと言でいえば犬が危険なわけだが、だからといって犬に噛まれるのが危ないとか、犬が飢えて旅の途中で食料を荒らされるのが怖いというわけではない。いや、後者はかなりの注意を要するリスクであるが(植村直己も旅の途中で自分の犬に食料を荒らされている)、今回、私がいいたいのはもっとダイレクトに命にかかわる危険だ。いったい犬の何が怖いかというと、犬が混乱に陥り制御不能となって走り出してしまうことである。走り出した瞬間に橇に乗れないと、自分はその場に置いていかれてしまう。混乱した犬はほぼ止まることはないため、ご主人様である私をのこしてどこまでも、壊れた暴走列車のように地平線の彼方に消えて見えなくなるまで走りつづけてしまう。
 つまり犬の暴走リスクだ。

命にかかわる犬の暴走

 犬が一番暴走しやすいのは氷河や定着氷、乱氷帯などの雪のないカリカリとした氷の上である。つるつるとよく滑り、橇の摩擦もほとんどないためか、犬たちも自分で止まることができなくなるようだ。状況としては一頭の犬が何らかの理由で突然、走り出したときがもっとも危険である。
 たとえばカリカリの氷を嫌って一頭が急に別の方向に走り出すとか、あるいは犬の喧嘩を止めようと私が怒るとそれを怖がり別の犬が急に走り出す、といった状況である。

 一頭が駆け出すと、その犬に他の犬がついていき、一瞬で暴走がはじまるので、私も瞬間的に橇に飛び乗らないとその場に置いていかれてしまう。慣れないうちは犬の引綱に自分の脚が絡まって自分が橇に轢かれそうになったこともあった。

 ロープが堅雪や氷にひっかかって外すときも危険だ。外した瞬間に犬たちがいっせいに駆け出し、置いていかれてしまう。私はまだ経験がないが、シロクマが出現したときも非常に危ないらしい。犬橇を走らせていると途中で引綱がからまるので、十キロぐらい走ったら一度停めて、犬の休憩ついでに引綱をほどくのだが、ほどいているあいだにシロクマがあらわれると悲惨なことになる。何しろグリーンランドの犬はシロクマを見ると追いかける習性があり、そのままもどってこなくなってしまうからだ。二、三頭失うだけならまだしも、旅先ですべての犬がいなくなれば絶体絶命の危機におちいることになる。

犬橇に乗っているときもっとも不安な状況

 何より危険なのは氷河での下りだろう。氷河の下降は橇のランナーに鎖やロープでブレーキをかけて、鞭で犬たちをなだめながら慎重に下るのだが、何かの拍子に犬が暴走すると、下りだけに一気に駆け出してどこかに消えてしまう。
 先日、本当に危ないことがあった。そのとき私は氷河での荷上げを終え、犬が駆け出さないように鞭を振りながら海に向かって下っていた。

 一瞬、氷河の裸氷の上で右足のチェーンスパイクが滑り、バランスを崩し、犬を制御する鞭振りがわずかに遅れた。その瞬間、前に行きたくて行きたくて仕方ない気性の一頭の犬がわずかに駆け出し、その動きにつられて全頭が走り出した。

 そうなるともう止まらない。私は橇後部の舵棒をつかもうとしたがまにあわず、犬は暴走をはじめ、一気に氷河を下りはじめた。アイー! アイー! アウリッチ! と停止のかけ声を叫びつづけたが、たぶん犬たちも後ろからがりがりと恐ろしげな轟音をたてて追いかけてくる橇が怖くて止まれないのだろう。みるみる姿は小さくなり、やがて急斜面の向こうに姿を消した。私は茫然と見送りながら、嗚呼、終わった、もう駄目だと思った。犬たちが向かった先はクレバスだらけのアイスフォールになっており、助かる見込みはほとんどないと思われた。

 奇跡的なことに犬たちはそのアイスフォールの直前でうずくまり、私のことを待っていた。暴走しても崖に飛び込まないだけの理性は、犬にもあるらしい。犬が無事なのを見て本当にホッとしたし、同時に、だったら最初から走るなよと呆れもした。そこから先も犬が崖の下に走り出さないようになだめ、慎重にアイススクリューを打ちこみ、急斜面を安全地帯まで誘導するという緊張感のあふれる作業がつづいた。

 このような危険が犬橇には常にともなっている。村の近くで犬に逃げられても自分は歩いて帰ればいいので最悪死ぬことはないが、人里から何百キロも離れた旅の途上で犬に逃げられたら、かなり深刻な事態になるだろう。

 地元のイヌイットは基本的に一人で犬橇の旅をすることはないが、それも歴史にささえられた知恵なのだろう。要するに犬は常に、一瞬で状況をカオスに陥れるニトログリセリンみたいなものだ。この取り扱い危険物を爆発させないようにうまいことあやつって、一緒に行動をともにするのが犬橇という乗り物であり、芝生のレトリバーとはやはりちがうのである。
(BE-PAL2019年6月号、7月号より)

新刊『どうせ死ぬなら北極で』(角幡唯介、小学館)。3月6日発売の小学館文庫『エベレストには登らない』とあわせて読むと、角幡氏の30代後半から40代半ばにかけての極地旅を網羅的に知ることができる。
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BE-PAL Wed, 01 Apr 2026 09:00:00 +0900
<![CDATA[【関西】ベストシーズンに登山しよう!初心者にもおすすめ登山スポット15選]]> https://www.bepal.net/archives/538796 [toc]

兵庫県のおすすめ登山スポット

様々なルートを楽しめる六甲山や、ロープウェイが使えるので山登りデビューやステップアップしたいビギナーにもおすすめの摩耶山を紹介。
(BE-PAL 2024年6月号より)

[toc_midashi title="兵庫県のおすすめの山はこちら"]

摩耶山|702m

神戸の町を見やり、絶景の摩耶山山頂を経て有馬温泉を目指すプチ縦走。六甲山全山縦走路を辿る。標高は徐々に上昇、終着の六甲有馬ロープウェー山頂駅が最高地。

ルート

神戸布引ロープウェイハーブ園山頂駅→天狗道出合・学校林道出合→摩耶山→杣谷峠→丁字ヶ辻→記念碑台→六甲有馬ロープウェー山頂駅

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/424550"]

六甲山|702m

[author_box id="422624"]


六甲山には無数にルートがあり、六甲山ビジターサイト(https://rokkosan.center/hikingcours)に載っているルートだけでも22ルート。

登山口も、人気の高い高座ノ滝のほか、東おたふく山登山口、有馬温泉登山口など複数ある。

気軽なハイキングからがっつり登山まで、自分のレベルに合ったルートを選ぶことができるのは六甲山の魅力の1つである。

多数のルート存在するため、毎回違うルートで新しい発見を期待しながらの登山が楽しめる。

初心者におすすめの六甲山登山ルート

今回は、登る方が多い高座ノ滝登山口からのルートを紹介する。当ルートの所要時間は約5時間。

このルートは交通の便がよく、ロックガーデンや風吹岩など写真スポットもたくさんあるため人気を集めている。

また、下山を有馬温泉口にすることで、日帰り温泉も楽しむことができる。

休日は登山客でにぎわう

阪急芦屋川駅から30分かけて登山口へ

高座ノ滝登山口へは、阪急芦屋川駅から行きます。休日の駅前広場は、登山客でにぎわっている。

六甲山はお手洗いスポットがあまりないので、駅付近でお手洗いに行ってからスタートすることをおすすめする。

市街地を進んでいきます

登山口までは駅から30分程度、市街地を進んでいく。歩道がないため、車やバイクに気を付けながら歩いてほしい。

登山客も多いので道に迷うことは少ないと思うが、分岐などではしっかりと標識を確認しながら進もう。

「滝の茶屋」を目印に登山スタート

「滝の茶屋」を発見!

「滝の茶屋」を目印に、本格的な登山がスタートだ。ここでは、軽食などを食べることができるので、気になる方は寄ってみてもいいだろう。

自然と触れ合える高座ノ滝

「滝の茶屋」から少し登ると、最初の写真スポット・高座ノ滝が見えてくる。

滝をバックに写真を撮ることもできるので、ぜひみなさんも記念に撮ってみてはいかがだろうか。

そして、ここからはロックガーデンの始まりだ。岩を乗り越えたり、簡単な鎖場を進んだりするので、安全に気を付けながら登っていこう。

大小さまざまな岩を乗り越える。
振り返ると神戸が一望できる。
ヤマツツジが咲いていた。

六甲山には、多様なツツジが咲いている。お花に注目しながら登るのもいい。

今回のルートでよく見かけるツツジは「コバノミツバツツジ」と言い、3月から5月が見頃だ。

その他にも、ヤマツツジや、シロバナウンゼンツツジ、バイカツツジ、ホツツジなど、様々なツツジが咲いているのでぜひ探してみてほしい。

ロックガーデンを超える。

ツツジを眺めながら、岩に気をつけて歩くこと40分。

六甲山の有名スポット「風吹岩」に到着

二番目の写真スポットであり、六甲山の中でも有名な「風吹岩」に到着。

街並みを一望できる風吹岩。

風吹岩(かざふきいわ)は、花崗岩(かこうがん)の岩だ。岩の上からは、街並みが一望でき、休憩スポットとしても人気。

岩の上で写真を撮る場合や、休憩をする場合には、ほかの登山客の邪魔にならないよう気をつけよう。

また、油断していると落ちる危険もあるので、安全に気を付けながらゆっくり登ってほしい。

最高峰の絶景を楽しんだ後は有馬温泉へ!

六甲山頂に到着!

風吹岩から、さらに100分ほど登ると六甲最高峰に到着。

風吹岩からは、それまでのコースと打って変わって木々の中を歩いたり、沢を渡ったりする道が続く。途中にある雨ヶ峠という場所には、ベンチやあずまやもあるので、お昼休憩などをゆっくり取ることもできる。

雨ヶ峠以降は急な坂が続くので、頑張って登ろう。

六甲最高峰から有馬温泉口までは約1時間程度で降りられるので、六甲最高峰からの絶景を楽しんだら有馬温泉へ下山し、温泉や食べ歩きを楽しむのがおすすめだ。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/308679"]

京都府のおすすめ登山スポット

「五山の送り火」で有名な大文字山は京都トレッキングの聖地。京都で山登りをするなら一度は訪れたいスポットだ。
(BE-PAL2023年11月号より)

大文字山|466m

夏の風物詩である「五山の送り火」が行なわれる大文字山は、京都トレッキングの聖地。ルートはいくつかあり、銀閣寺から登ると「大」の火床を通って山頂まで行ける。木々がなく、開けているため、京都を一望できるのが魅力だ。ゆるやかな道が多いが、火床まで最後の道が階段になっているので、少々キツイ。

ルート

銀閣寺の門前→大文字山登山口→火床→山頂→銀閣寺の門前

土産店が並んでいる銀閣寺の参道を通って、向かう。門前を左に曲がり、八神社の近くに登山道の入り口がある。トイレは参道に1か所しかないので注意しよう。

写真提供/maho


▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/370503"] [blog_card url="https://www.bepal.net/archives/300810"]

奈良県のおすすめ登山スポット

奈良県の豊かな自然を満喫できる登山スポットを厳選して紹介。アウトドアライターのレポートも参考にしよう。
(BE-PAL 2024年6月号~2025年4月号より)

[toc_midashi title="奈良県の山はこちら"]

倶留尊山|1,038m

奈良県曽爾村と三重県津市にまたがる倶留尊山。倶留尊山の山容が綺麗に見える二本ボソまで来れば山頂はもう目の前!

ルート

曽爾高原バス停←→青少年自然の家←→亀山峠←→二本ボソ←→山頂

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/425307"]

生駒山|642m

[author_box id="440660"]

大阪と奈良の境目にある生駒山(いこまやま)。標高は642mほどあるが、登山道は整備されており子どもでも歩きやすい。

山の上の遊園地には、子ども用の乗り物やお化け屋敷などたくさんのアトラクションがある。山頂にあるとは思えない、本格的な遊園地。乗り物からの眺めも最高である。

遊園地で遊び疲れて歩けない…ということにもなりかねないが、ケーブルカーで下山ができるので安心。かわいいケーブルカーに乗ることを目標として、登山をするのもいい。

おすすめルートは枚岡駅から登る「神津嶽コース」。

眺めがよく、途中「なるかわ園地」という広場やレストハウスもある。できるだけ早く遊園地を目指したい方は、奈良側から宝山寺を経由して登る「生駒山上コース」がおすすめ。

生駒山の情報

  • 所在地:奈良県生駒市菜畑町/大阪府東大阪市山手町
  • アクセス:奈良側から登る際は、近鉄奈良線「生駒駅」(ケーブルカーは生駒駅から徒歩3分の鳥居前駅より発着)、大阪側は同線「石切駅」「枚岡駅」など各所に登山口あり。枚岡駅には無料駐車場も。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/346809"]

三輪山|467m

麓から見た姿が秀麗な独立峰で、古代人の信仰を集めたのもうなずける。山そのものが大神神社のご神体であり、登拝中の撮影は禁止。行き帰りに纏向の巨大古墳群や山の辺の道、大美和の杜展望台に立ち寄ると楽しい。

ルート

三輪駅→大神神社→狭井神社→三輪山→三輪駅

撮影/大塚 真(DECO)、写真提供/ピクスタ

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/425256"]

二上山|474m(雌山)515m(雄山)

二上山は、雄岳と雌岳が寄り添って並ぶ山。花スポットは麓にある「二上山ふるさと公園」。また、花の寺として有名な當麻寺もある。4月〜 ボタン、シャクヤク、サクラなど見ることができる。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/523900"]

大阪府のおすすめ登山スポット

公共交通機関でアクセスのしやすいスポットを紹介。標高は300mほどの低山で、ビギナーや子連れハイキングにもおすすめだ。

[toc_midashi title="大阪府の山はこちら"]

交野山|341m

[author_box id="422624"]


交野山は、大阪府の交野市に位置する標高341mの山である。JR津田駅からアクセスが可能。

コースタイムは2時間程度で、山頂まで整備された道が続く。

途中に林道や池、ベンチなどもあり、また、山頂にある観音岩からは景色を一望できる。のんびりハイキングをして絶景を楽しむことができる山である。

なお、山頂付近まで車で登ることもできる。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/314480"]

五月山|315m

[author_box id="440660"]

大阪府池田市の北に位置する五月山(さつきやま)。

標高は315mほどの低山だが、ハイキングコースはバリエーションに富み、子どもも大人も満足なハイクができる山である。

この山を親子登山におすすめしたい何よりの理由は、麓にある「五月山動物園」。

小さな動物園だが、ふれあいコーナーも用意されており、楽しめること間違いない。山登りのあとのお楽しみにしてもいい。

初めての子連れハイキングにおすすめなのは「大文字コース」である。

30分ほどで往復できるが、展望台からの見晴らしがとてもよいので、しっかり山登り気分を味わえる。

もう少し歩けるという家族は、足をのばして五月台まで登ってみたり、ぐるっと周遊するコースにチャレンジしてみたりするといいだろう。

五月山の情報

  • 所在地:大阪府池田市綾羽
  • アクセス:電車の場合の最寄り駅は、阪急宝塚線「池田駅」。周辺に有料駐車場有り。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/346809"]

滋賀県のおすすめ登山スポット

滋賀県最高峰の伊吹山をはじめ、絶景や歴史を堪能できるスポットを紹介。
(BE-PAL 2024年6月号~2025年4月号より)

[toc_midashi title="滋賀県の山はこちら"]

太郎坊山|350m

勝利の神様を祀る太郎坊宮の上にある、太郎坊山こと赤神山。南峰は御神体で登れないが、北峰には登れる。岩戸山とのセットで周回するコースが人気。今回は5座を縦走した様子をレポート。

【行程】
市辺駅→船岡山→十三仏登山口→十三仏→岩戸山→小脇山→箕作山→休憩所→太郎坊山→太郎坊宮→太郎坊宮→入口階段→太郎坊宮前駅

私たちが挑戦しました!

師匠・低山トラベラー
大内 征さん

歴史文化を辿って各地の低山を巡る。ピークハントだけに囚われない、知的好奇心をくすぐる山旅の魅力を発信中。著書に『低山トラベル』シリーズ他。

弟子・低山ビギナー オーイシ

本誌インドア担当と言い続け、早○十年。自然は大好きだが疲れるのはキライ。**とサルはというように、高尾山のリフトが大好き。


08:30 縦走の全容がここに!


市辺駅に到着~!


滋賀県で最古級の鉄道。太郎坊宮の最寄りは太郎坊宮前駅だが、縦走のため隣の市辺駅へ。カラフルな車両が可愛い。

09:00 フォームチェック後出発


阿賀神社で登山の無事を祈り、出発。


まずは携帯アプリyamapでルート確認。直近の記録を見ると、道の状況などがわかり参考になる。

09:15 船岡山で足慣らし


なだらかな道が続く船岡山で技量を測る。「一歩ごとの高低差をなるべく小さく。腕は振り回すより前で組んだほうが楽だよ」と師匠。


09:30 十三仏登山口から本格スタート!


田畑のなかを抜け、岩戸山十三仏へ。手前に見えるのが岩戸山で、その後方が小脇山。天竺はまだまだ遠いのである。


十三仏までは新四国八十八箇所霊場になっており、不ぞろいの石段が続く。麓は、朝は日当たりがいまいち。


160ほどの石仏が道々に祀られていて、神聖な空気が漂う。巨石に紅白の布が巻かれているのが印象的。

10:20 巨岩に刻まれた十三仏と戯れる


ひたすら石段を登ると、石垣の上にそそり立つような御神体の巨岩が! ふたつの巨岩の間には祠があり、ここに岩戸山十三仏が祀られていて、春の法要のときだけ観られる。

10:30 岩戸山の見晴らし台でしばし鉄道風景を堪能


展望台でひと休み。20分ごとに足を止めて足休めをしてきたので(師匠の配慮)、結構余裕!? 座って電車を眺めながら1分程度休憩。

鉄道見るならここ!


さらに岩の間を進んでいくと、頂上に到着。右手に東海道新幹線、左手に近江鉄道を眺められ、八幡山の向こうには琵琶湖も見える。


11:35 琵琶湖を望む小脇山へ


373.4mの最高峰。ここまでくると新幹線は見えないが、琵琶湖は見渡せる。前方に目指す太郎坊山が見えてきた。

12:00 植物観察しつつのんびり歩を進める


一度下って、少々登ると、尾根道らしい歩きやすい道が続き、周りの植物を観察する余裕が生まれる。

12:20 箕作山で尾根筋を振り返る


373mの箕作山到着。太郎坊山まであと一歩。弟「空気が薄い気が…」師「アルプスのような高山じゃないから……」


13:00 念願の太郎坊山到着〜!


一般的なコースタイムより、1時間ほど遅れて到着。まだ日があるので問題なし。


13:40 太郎坊宮に勝運の神様を詣でる


本殿に向かう際に通る夫婦岩。岩と岩の間は80cm。


勝運の神が祀られている本殿。


急斜面の岩場に据えられた、高さ13mの舞台。


見渡す限りの階段。


鳥居がズラッと並んだ表参道の眺めは圧巻! 
742段の階段を転げ落ちないよう、疲れた足で慎重に下る。

14:30 太郎坊宮前駅にて縦走完遂?!


太郎坊山登山口から10分ほど歩けば駅に到着。ヘロヘロでもすぐに帰路に就ける。

撮影/作田祥一

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/424481"]

比叡山|848m

山全体が世界遺産・延暦寺の境内。古来、修行の場として知られる。比叡山は総称で三角点は大比叡にある。厳かな雰囲気とともに京都の町並みと琵琶湖の自然美、両方を楽しめる。

ルート

叡山ケーブルケーブル比叡駅→つつじヶ丘→大比叡山→智証大師廟→根本中堂→坂本ケーブルケーブル延暦寺駅

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/424550"]

伊吹山|1,377m

山頂からは琵琶湖、比叡の山々などが一望できる。高山植物の最盛期である初夏から秋にかけては、お花畑を歩いているような気分に。麓からの登山道は現在通行止め。山頂駐車場から山頂へ。

4月からはヤマブキソウ、ショウジョウバカマ、イブキシモツケなど見ることができる。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/523900"]

和歌山県のおすすめ登山スポット

絶景の岩景観が広がる「ひき岩群」や、ユネスコ世界文化遺産に登録された「高野山」など、和歌山ならではのおすすめ登山スポットを厳選して紹介。
(BE-PAL 2023年11月号、2024年6月号より)

[toc_midashi title="和歌山県のおすすめの山はこちら"]

ひき岩群|127m

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「街から10分、登山口から20分で360度見渡せる絶景あり。絶壁の不思議な巨岩群も見もの。みかん畑が見られるのも和歌山ならではの景色です」

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/366451"]

高野山|800m

明治初期まで女人禁制の山だった。弘法大師空海の御廟を拝みたい女人信者のためにできた道を「女人道」といい、魔尼山・楊柳山・転軸山の高野三山を回るコースとなっている。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/425341"]

三重県のおすすめ登山スポット

三重県と滋賀県をまたがる「藤原岳」は、日本三百名山・関西百名山・花の百名山に選定されている人気の山。日帰り登山がしやすい山としても人気なのでぜひチャレンジしてみよう。

藤原岳|1,140m

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藤原岳は、1,000m級の山が連なる鈴鹿セブンマウンテンのひとつで、東海エリアでは人気の山。僕が暮らす名古屋市内でも、少し高い場所にいけば、養老山地の向こうに藤原岳の頂を望むことができる。毎日のように散歩している自宅近くの丘からも見えるので、いつか登ってみたいと思っていた。

ガイドブックには、「初心者向き」と書かれていた。しかし、ネットでルートを検索し、地図アプリで標高差や距離などを調べると、斜度も距離もそこそこあることがわかった。今回歩く「大貝戸ルート」の参考タイムは、約6~7時間。休みを多くとりながら、ゆっくり歩いても明るいうちに下山できるよう、余裕を持って早朝にスタートすることにした。

当日は、暗いうちにクルマで自宅を出発。藤原岳登山口にある無料駐車場には、6時30分過ぎに到着した。しかし、40台ほど停められる駐車場はすでに満車。そこから2~3分のところにある藤原岳観光駐車場に移動することに。観光駐車場は、登山口駐車場より広く、到着したときには空いていたが、準備をしている間に、続々スペースが埋まっていった。人気登山スポットであることを実感した瞬間だ。

観光駐車場は有料だが、この日は無人で、料金箱に入れて利用するシステムだった。おつりが出ないので、あらかじめ小銭を用意しておくといい。

午前7時前に歩きはじめた。観光駐車場から徒歩約6分の藤原岳登山口には、休憩所ときれいなトイレがあった。登山者への配慮がうれしい。

藤原岳登山口には、無料駐車場、トイレ、休憩所、靴を洗う水道がある。

その先、神武神社の横から、うっそうとした林間の登山道が始まる。道標には「藤原岳表登山道」と記されていた。

神武神社の横から山道が始まる。

序盤から斜度がきつく段差も大きい。小石が散らばる地面には、根が張る箇所もある。晴れていても滑りやすいので、足元をしっかり確認しながら歩きやすいラインを選んで進んだ。「この急坂がどれくらい続くのか?」と少々不安になったが、しばらく行くと「二合目」「三合目」と道標がテンポよく現われ、悪いペースではないことを実感できた。親切な山道だ。

序盤から、なかなかの急斜面が続く。
道標が登場するタイミングで、しっかり飲水して休みを入れながら歩いた。
体力を温存するため、歩幅が大きくならいよう、なるべく段差が小さな場所を選んで進む。

道幅が狭い区間もあるが、6合目を越えると斜度も少しだけ緩やかになった。8合目を過ぎると、眺望が開ける場所が次々と出現し、そのたびに景色を楽しんだ。朝日にキラキラと光る伊勢湾をはじめ、遠くには御嶽山、伊吹山を望むビューポイントもある。9合目付近まで歩くと、ゴツゴツした岩盤や、苔むした大きな岩が剥きだしになったワイルドな地形になる。鹿の鳴き声が聞こえたり、美しい花々やコゲラの姿なども見ることができた。歩くほどに自然の濃さを感じられる。

伊吹山を望む。

スタートから2時間30分ほどで、藤原山荘に到着した。頂上まではあと少し。山荘を覗いてみたが、無人で売店などもない。今は避難小屋のような存在らしい。その先に道があったので、山頂とは反対の天狗岩方面へ歩いてみた。

するとすぐに予想もしなかった絶景が広がっていた。なだらかな丘陵地帯は緑の草や鮮やかな花に包まれ、その間にポツンポツンとむき出しになった岩が点在する。青い空と相まって、まるでアルプスの少女ハイジが登場しそうなメルヘンな景観だ。山羊がいないのが不思議なくらい。

しかも、眺望が開けた平らで広い場所もある。混み合う山荘から近いのに、そこにはなぜか人がほとんどいない。

藤原山荘近くの絶景ポイント。
藤原山荘から山頂へ続く道。
藤原山荘近くにある立派なトイレ。

山荘近くにはトイレもあり、その付近からは人も増えてきた。山頂に繋がる道はゆるやかなカーブで傾斜も緩い。目に入る景色も穏やかで、誰もが訪れたくなることが実感できる絵に描いたような美しい山道だ。草原のように見えた大地を覆うグリーンは、よく見ると苔の仲間だった。なんて生命力にあふれる景色なんだ。

いよいよ山頂へ到着。景色は一変し、そこには大きな岩がゴロゴロしたワイルドで山頂感満載の景観があった。山頂を示す3枚の看板を見ると、「標高1,144.8m」「標高1,140m」「標高1,120m」と、なぜか記載された標高がバラバラ。いったいこの山の標高は?

山頂からは、見事なパノラマを楽しめる。

山頂付近は狭いが、周囲をぐるりと見渡せる眺望は、このルートでナンバー1。鈴鹿セブンマウンテンの竜ヶ岳、御在所岳のほか、滋賀の名峰伊吹山と琵琶湖、四日市や伊勢湾も見渡せる。

鈴鹿山脈、竜ヶ岳方面を望む。

帰りは、上りルートをそのまま引き返した。道中、分かれ道も少なく、道標も多数あり、人も多いので迷う心配はない。しかし、斜度が急で、段差が大きいために、上りよりも下りの方が格段に歩きにくい。約7~8割の人がトレッキングポールを使って歩いている理由が、帰路にして分かった。

帰り道は、トレイルランナーや、すれ違いで上ってくる人も多く、思いのほか時間がかかった。休み休みゆっくりと歩きながら、約3時間かけて無事に下山。観光駐車場に帰着すると、ほぼ満車。早めに出かけて正解だった。

雨水などに浸食された岩がむき出しになった箇所もある。

所要時間は約6時間、歩いた距離は約8.8km、獲得標高は1,062mだった。実際に歩いてみて、低山気分で気軽に行くような山ではないことがわかった。道もわかりやすく、登山技術はそこまで必要ないかもしれないが、体力はそれなりに必要だ。途中、トイレはあるが水場はない。「初心者向き」というより、「中級者向き」か「初心者が中級者にステップアップするためのチャレンジングなルート」ぐらいの表現が適切ではないかなと感じた。

とはいえ6時間ほど歩くだけで、大きな達成感を味わえ、変化に富んだ眺望や、美しい花や野鳥を愛でることもできるのだから、素晴らしいパフォーマンスの山ではないか。名古屋市内からは高速道を使えば1時間前後でアクセスでき、登山口周辺には駐車場もある。さらに三岐鉄道三岐線西藤原駅から登山口も近い。多くの人が訪れる理由がはっきりと分かった。

▼参考記事

[blog_card url="https://www.bepal.net/archives/483237"]

[author_box id="577314"]

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BE-PAL Wed, 01 Apr 2026 08:00:00 +0900
<![CDATA[SCARPA(スカルパ)/リベレクロス2ミッドGTX]]> https://www.bepal.net/archives/654562 SCARPA(スカルパ)/リベレクロス2ミッドGTXの詳細 軽やかに歩きたい人にピッタリのシューズ

仕様スペック

商品名 リベレクロス2ミッドGTX
ブランド名 SCARPA(スカルパ)
サイズ EU40~45(1きざみ)
ソール Presa HIK-06
重量 445g(42片足)

問い合わせ先

ロストアロー

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BE-PAL Wed, 01 Apr 2026 07:00:00 +0900
<![CDATA[生物撮影ソロ活!ひとり研究室で自然界の不思議を追求するスペシャリストたちを紹介]]> https://www.bepal.net/archives/642967

真似したい! ジャンル別自然派ソロ活~生物撮影 Watching creatures~

【001】ヤドカリ、タコ、カニなど、海の小さな生き物を撮影

海洋生物観測所・ヤドカリの国 でんかさん

1995年北海道函館市生まれ。東京海洋大学卒。日本沿岸域の浅瀬に棲む海洋生物の撮影や飼育などを中心に活動。XやInstagram等に投稿される動画や写真のファンも多い。

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大学進学をきっかけに、育った北海道では見たことがないカラフル生き物、とくに300種類以上もいるヤドカリに興味を持ちました。これをきっかけに浅瀬に棲む小さな生き物をメインに観察しています。私がよく行く磯では干満差が最大1mにもなり、大潮で干上がった海の中を歩く感覚が楽しいです。潮だまりにはサカナをはじめタコやイカの赤ちゃん、岩の下にはカニやウニなど。毎回発見があり、やめられません。

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ヒオウギガイの稚貝はよく泳ぐので、底の浅いシャーレに入れると観察しやすい。

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潮の満ち引きを調べ、磯でフィールドワーク。潮だまりや岩の裏などを探して採集&観察。

マメダコ

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キカモヨウウミウシ

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マツカサウニ

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ヤマトホンヤドカリ

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採集した生き物は特徴がわかりやすいように、一眼レフカメラで撮影。図鑑『海のあかちゃん』(ワニブックス)も発売中。

【002】UV撮影の世界にはまり、生き物の新たな魅力を発信!

ネイチャーフォトグラファー 眼遊さん

1979年広島県生まれ。島根県を中心に活動。メインは海の生き物だが、昆虫や鉱物など守備範囲は広い。UV写真の世界を開拓。

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高校時代に釣魚検索図鑑と出会い、釣りもしたい、知識も深めたい、標本写真も撮りたいと、サカナにドはまり。今は図鑑等に画像を提供する仕事をしています。あるとき、ブラックライトで生物が光ることを偶然知り、これはまだ未踏の世界だと思いました。そこからUV撮影にのめり込みました。独自の表現で、世界最多数の生き物を撮影した男になる夢に向け活動しています(笑)。

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UV下のアブラゼミ。眼と翅脈(羽のスジ)が発光。まるでアート!

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UV下のタコクラゲ。水玉模様と口腕の先端が緑色に蛍光する。

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UV下のイトヨリダイ。体表の黄色いラインが発光する。

アカエイの赤ちゃん

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海の生き物を中心に、自然の中で生き物を探す楽しさを伝えたいと、SNSで活動。

ヨコエビの仲間 アリアケドロクダムシ

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海の環境バロメーター ウミホタル

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種が不明な生物だらけ ダルマゴカイの仲間

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ゴカイの仲間だよ! スピオの仲間

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発売中!「光と闇の生き物図鑑 ブラックライトで光る美しい生命たち」

KADOKAWA 
¥3,300

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【003】プランクトンや珪藻など、肉眼で見えない世界に没頭

顕微鏡写真家(見習い) このすこーぷさん

10年ほど前から顕微鏡写真を撮りはじめ、肉眼で見えない世界のとりこに。プランクトンの図鑑にも画像を提供している。

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親から顕微鏡を譲り受けたのをきっかけに、顕微鏡写真を撮りはじめました。最初は田んぼや池の水でしたが、海水を見てみたら、ホウキムシ、ウニ、ゴカイの幼生がいて、すごく面白かった。以来、海に通っています。珪藻(ガラス質の殻を持つ藻の一種)などはプレパラートに並べて撮影しています。時間はかかりますが、作業中は他のことは考えられないので、リフレッシュできます。

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相模湾などで採集した珪藻をプレパラートに並べて撮影。芸術!

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カイアシ類(浮遊して生活する微小な甲殻類)を美しくレイアウト。

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プランクトンネットで海水を濾して、微小な生き物を採集する。

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フィールドに顕微鏡を持っていき、その場で観察することも。

【004】昆虫や冬虫夏草を探しに国内外で活動!

生き物系You Tuber うごめ紀さん

2歳で昆虫に目覚め、虫博士を夢見る。登録者数71万人超の『うごめ紀』チャンネルでは昆虫や冬虫夏草をテーマに配信。

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大学院での専攻は植物生理生態学でしたが、趣味で昆虫の研究にもかかわっています。動画では遠征ばかりしているように見えますが、昆虫や冬虫夏草は低山帯や公園などでも見つかるので、近場だけで完結するソロのフィールドワークも多いんです。仲間と感動を共有するのも楽しいですが、自然の音しか聞こえない空間でひとり、好きな生き物をじっくり探し、眺め、独り言をいいながら感動を堪能する時間も格別です。

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道なき道を行くこともある。ソロで動いているので、安全には気をつかっている。

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クモタケ。本州では5~8月ごろに見られる。おもに地中に巣を作るトタテグモ類に寄生。

52年ぶりの再発見!

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ミヤコホラアナゴキブリ。うごめ紀さんが発見後、追加調査され再発見に至った。

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セミタケ。おもな宿主はニイニイゼミの幼虫。公園や神社などでも見られる冬虫夏草だ。

【005】コウモリLOVE。独自調査で新発見も!

動物写真家 中島宏章さん

1976年北海道札幌市生まれ。野生動物の調査業を9年経験した後、動物写真家としてデビュー。なかでもコウモリに造詣が深い。

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コウモリがおもしろいのは、謎が多いということ。調査、研究がされていないので新発見も多くて、僕も雪の中で冬眠するコテングコウモリを確認。新発見になりました。フィールドワークは夜。暗闇でひとり、五感、いや第六感まで発動させ、感度を上げて自然と向き合うと、細かいところまで見えてきます。ただ、ここ数年は、ヒグマ対策をしないとひとりで出かけられなくなったのが残念です。

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コテングコウモリのホバリング。体重はわずか5gほど!

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林の中を高速で飛ぶヤマコウモリ。翼を広げた長さは40㎝ほど。昆虫食の日本産コウモリ類の中では最大級だ。

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林の中を音もなく飛ぶコキクガシラコウモリ。洞穴性のコウモリで日本固有種。翼を広げた大きさは約20㎝。

※構成/松村由美子 写真/本人提供

(BE-PAL 2026年3月号より)

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BE-PAL Wed, 01 Apr 2026 06:00:00 +0900