https://www.bepal.net No.1アウトドア情報誌「ビーパル」が運営する公式情報メディア。おすすめのキャンプ場、キャンプ道具から、キャンピングカー、焚き火のコツ、野外料理、登山、自転車、サステイナブルな生活、DIY、防災の心得、フェス情報まで、自然と人生を楽しむための情報を毎日お届けします。小学館運営の公式サイトです。 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル Sat, 14 Mar 2026 23:00:00 +0000 https://www.bepal.net/wp-content/themes/bepal/assets/img/common/sitetitle.png 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル https://www.bepal.net <![CDATA[登山リュックの人気ブランドおすすめ6選!代表モデルも詳しく解説]]> https://www.bepal.net/archives/644351

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人気ブランドのおすすめ登山リュック【MILLET(ミレー)】

登山をする人物のシルエット
(出典) pexels.com

MILLETは、ナイロン製ザックを開発したことで知られる、フランス発のアウトドアブランドです。アルプス登山の発展とともに歩んできた歴史を持ち、機能性と耐久性を重視したスタイルに定評があります。

まずは、多くの登山者たちによって検証されてきた、MILLETの代表的な登山リュックを紹介します。 

MILLET「ワナカ 20」

日帰り登山や低山ハイクに最適な、20Lクラスの登山リュックです。生地には、軽量で耐久性の高い100デニールの『ダイアモンドロビックナイロン』を使用し、タフな環境でも不安なく使えます。

大きなフロントファスナーを採用しており、メイン収納にスムーズにアクセスできる構造です。底に入れた荷物も簡単に取り出しやすく、荷物の出し入れにストレスを感じません。体の動きを妨げない細身のシルエットながら、必要なギアをきちんと収納できます。

MILLET「クーラ 30」

タフなコーデュラナイロンを採用した、高い耐久性を誇るリュックです。30Lという使い勝手のよいサイズ感で、日常からアウトドアまで幅広いシーンで活躍します。

クッション性に優れた厚手の立体パッドや、体の曲線に沿うショルダーハーネスが搭載されています。安価なデイパックにありがちな肩への食い込みを感じにくく、長時間装着しても疲れ・不快感を覚えにくい仕様です。

MILLET「サースフェー NX 30+5」

MILLETを代表する、定番モデルの一つです。コーデュラナイロン素材にはシリコン加工が施されている上、縫製を極力減らした筒状デザインが特徴です。従来モデルと比較して内部への浸水を防ぎやすく、悪天候下でもタフに使えます。

ブランドの代名詞ともいえる背面システム『SAAS FEE BACK』は汗を効率的に逃がし、クッションで荷重を分散する優れものです。ボディフィットストラップやチェストストラップは、リュックを体にフィットさせることで安定した歩行をサポートします。

人気ブランドのおすすめ登山リュック【mont-bell(モンベル)】

雪山を登る人々
(出典) pexels.com

mont-bellは、1975年に創業した日本発のアウトドアブランドです。登山家・辰野勇氏によって設立され、日本の厳しい山岳環境や日本人の体形にマッチした登山ギアがそろっています。

登山用リュックにおいても、軽量性・耐久性・フィット感のバランスを重視したモデルが豊富です。高品質でありながら、手の届きやすい価格設定でコストパフォーマンスも高く、国内外に多くのファンを持ちます。

ここでは、mont-bellのラインアップからおすすめの登山リュックを紹介します。

mont-bell「ガレナパック 20」

レインカバーが付属した、20Lクラスの登山リュックです。蒸れを抑える快適な背面構造が採用され、歩行中の不快感を軽減できます。重量は約759gと軽めで、日帰りハイキングや気軽なトレッキングに最適です。

収納面も充実しており、フロントのコンプレッションポケットのほか、テントのポールなどを収納できるワンドポケット、ショルダーポケットなどが配置されています。登山中、頻繁に取り出すアイテムも出し入れが簡単です。

mont-bell「アルパインパック 30」

開口部を巻き込んでバックルで留める、『ロールアップシステム』を採用したリュックです。バックルなどの部品が少ないため故障リスクが低く、開口部が広いので荷物を取り出しやすいのがメリットです。荷物の量に合わせて、本体を圧縮することもできます。

防水性の内袋『アクアバリアサック』や、荷重をバランスよく背面に分散する3Dフィット・ステーを搭載しているのが特徴です。急な雨や急斜面などにも対応しやすく、常に安定した歩行をサポートします。

  • 商品名:mont-bell「アルパインパック 30」
  • 公式サイト:商品はこちら

mont-bell「バーサライトパック 40」

引き裂きに強いバリスティックナイロンを採用した、40Lサイズの登山リュックです。不要なパーツを極力排除したシンプルデザインにより、約480gと驚きの軽さが実現されています。スピードハイクやロングトレイルなど、極力荷重を抑えたいシーンに最適です。

軽量ながら取り外し可能なパッドが内蔵されており、リュックが背面にしっかりとフィットします。超軽量モデルにありがちな、背負い心地の悪さを感じにくい設計が魅力です。

  • 商品名:mont-bell「バーサライトパック 40」
  • 公式サイト:商品はこちら

人気ブランドのおすすめ登山リュック【Gregory(グレゴリー)】

山々
(出典) pexels.com

Gregoryは、1977年にアメリカ・カリフォルニア州でスタートしたアウトドアブランドです。創業以来、一貫してバックパックのフィッティング性能を追求してきました。背負い心地の快適さから、『バックパックのロールスロイス』と評されることもあります。

登山リュックのラインアップは、日常使いに最適なデイパックから、本格的な大型登山ザックまで豊富です。次に、Gregoryからおすすめの登山リュックを紹介します。

Gregory「ズール30 MD/LG」

日帰り登山や本格的なトレッキングに対応する、30Lの登山リュックです。大き目のヒップベルトポケットは、ウェストポーチのように必要な小物をすぐ取り出せます。トップポケット内には、キークリップやファスナー式セキュリティーポケットがあり、貴重品の管理も安心です。

ヒップベルトは体に合わせて動く設計で、荷重が1点に集中するのを抑制できます。背面やハーネスには通気性を確保する仕組みがあり、運動量の多いシーンでも蒸れにくくなっています。

Gregory「アンバー34」

使う人の体格に合わせて細かく調整できる機能と、高い通気性を兼ね備えたバックパックです。背面パネルには、熱を効率的に逃がす3Dフォームが採用され、背中とザックの間に空気の通り道を確保します。アクティブに動いても背中が蒸れにくく、ドライで快適な背負い心地です。

リュックには、特大サイズのフロントメッシュポケットがあります。また、スマホを入れられるヒップベルトポケットなどもあり、収納面も申し分ありません。

Gregory「バルトロ65 M」

フリー・フロートA3・サスペンションを搭載した、65Lサイズの大容量リュックです。背面長とヒップベルトは体形に合わせて調整できるため、重い荷物を背負っても歩行が安定します。

ショルダーハーネスやバックパネルには防臭処理が施され、臭いの原因となるバクテリアを抑制します。サングラスを傷つけずに収納できるシステムや、移動中に片手でボトルを取り出せる『サイドワインダー・ボトルホルスター』など、長期の山行でもストレスを感じにくい工夫が満載です。

人気ブランドのおすすめ登山リュック【Klättermusen(クレッタルムーセン)】

崖でポーズをとる人
(出典) pexels.com

Klättermusen(クレッタルムーセン)は、スウェーデンのオーレで誕生した本格アウトドアブランドです。クライミングなどのタフな環境に耐える、実用性の高い製品を展開しています。

製品の制作においてはサステナビリティが重視されており、リサイクル素材を使ったギアも豊富です。ここでは、Klättermusenからおすすめの登山リュックを紹介します。

Klättermusen「Gilling 26L」

ブランド最軽量クラスの素材を採用した、日帰りハイキング向けリュックです。本体にはU字型のフルアクセスファスナーが採用され、メインコンパートメントが大きく開きます。

フロントには拡張可能なポケット、サイドには伸縮性のあるストレッチポケットもあり、荷物の出し入れや整理がスムーズです。

背面は薄いメッシュで覆われたリッジフォーム構造で、リュックを背負っているときの熱をこもらせません。人間工学に基づいた設計と幅広のヒップベルトの採用により、フィット感の高い背負い心地です。

Klättermusen「Brimer 32L」

日帰りトレイルから1泊2日のアドベンチャーまで対応する、汎用性の高いライトウェイトモデルです。本体には210デニール・リップストップ生地が採用され、耐水圧性能は約1万mmです。多少の雨ならレインカバーなしでも耐えられるため、天候が変わりやすい季節も安心でしょう。

背面サイズを調整できるアルミニウムフレームや、4-Sシステムのチェストストラップは、動きやすさと安定性をサポートします。速いペースのトレッキングでも体がぶれにくく、一定のペースを維持するのに役立ちます。

Klättermusen「Bergelmer 40L」

肩の筋肉ではなく骨で支える『バタフライブリッジ・キャリーオンボーンシステム』を採用した、登山リュックです。長時間の行動でも疲労が蓄積しにくく、ペースを維持しやすいでしょう。付属のヒップベルトは腰の動きに合わせて回転するため、岩場や急斜面での歩行もスムーズです。

収納面では、コードロック付きバンジーコードやループウェビングにより、外付けギアを拡張できます。ケブラーアラミド素材で補強されたボトム部分は耐久性が高く、岩場でのすれや鋭利な岩角との接触によるダメージを軽減します。

人気ブランドのおすすめ登山リュック【MAMMUT(マムート)】

山
(出典) pexels.com

1862年にスイスで設立されたマムートは、農業用ロープの製造から始まりました。高い技術力と安全へのこだわりは、現在の製品にも受け継がれ、登山家やアウトドア愛好家から大きな信頼を集めています。

MAMMUTの登山リュックは、厳しい山岳環境に耐える機能性と、スイスブランドらしい洗練されたデザインが魅力です。以下で、本格的な登山から日帰りハイクまで幅広く活躍する、MAMMUTのおすすめ登山リュックをチェックしましょう。

MAMMUT「リチウム 30」

軽いハイキングから本格的な山行まで幅広く対応する、30Lサイズの登山リュックです。主な素材には、耐久はっ水加工されたリサイクル素材が採用されており、サステナビリティにも配慮されています。

背負い心地の面では、3D EVAフォームのエアチャンネルが空気の通り道を確保し、快適さを保ちます。付属のショルダーパッドも通気性が高く、長時間の歩行でも体や肩への負担を軽くする設計です。

MAMMUT「トリオン 28」

プロのアルピニストが開発に加わった、アルパイン環境下でもタフに使える登山リュックです。サイドファスナーからメインコンパートメントに素早くアクセスできる構造で、荷物の出し入れで手間取ることがありません。

バックシステムは体にぴったりとフィットするデザインで、荷重を効率よく分散します。急斜面や岩場でもバランスを取りやすく、荷物に気を取られることなく、足元やルートの攻略に集中できるでしょう。

MAMMUT「ネオン 45」

クライミングギアをワンセット丸ごと、効率よく収納できるのが強みです。45Lサイズのリュックには、ロープ掛けやクイックドロー用ループなどがあり、クライミング装備を取り出しやすく整理するための工夫が凝らされています。

ロープを素早く展開・収納するためのロープバッグも付属し、ロープが絡まったりぬれたりする事態を防げます。

大き目のメインコンパートメントは、上部からも背面のバックパネルからもアクセスできるデザインです。フラットベース構造により本体を自立した状態で置けるため、登山準備や撤収をスムーズに行えます。

人気ブランドのおすすめ登山リュック【MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)】

登山をする人々
(出典) pexels.com

ミステリーランチは、2000年にアメリカで創業したバックパックの専門ブランドです。堅牢な作りと高いフィット感に定評があり、米軍の海軍特殊部隊や森林消防隊などにも採用されています。最後に、MYSTERY RANCHからおすすめのリュックを紹介します。

MYSTERY RANCH「GALLAGATOR 25」

日帰りハイキングやタウンユースにちょうどよい、25Lサイズのリュックです。MYSTERY RANCHの代名詞ともいえる『3-ZIPデザイン』が採用され、メインコンパートメントにスムーズにアクセスできます。頻繁に荷物を出し入れしたいときもストレスを感じにくく、日常でも扱いやすい設計です。

機能面では、2本のコンプレッションストラップがパック全体をしっかりと圧縮し、歩行中の荷物の揺れを抑制します。部分的にリサイクル素材を使用した生地は軽く、軽快な使用感を生み出します。

MYSTERY RANCH「2 Day Assault」

ブランドの代表モデル『3デイアサルト』を日常用に最適化した、27Lサイズのリュックです。強靭さとタフさをはそのままに、アウトドアや都市生活になじむようデザインされました。

フロントとサイドのMOLLEシステムには、普段使いのアクセサリーを自由に取り付けられます。トップリッドにはパッチ装着用の面ファスナーもあり、ミリタリー感を強く感じさせるデザインとなっています。

リュック内部にはPC用のフローティングスリーブもあり、ビジネスパーソンや学生の日常リュックとしてもおすすめです。

まとめ

登山をする人々
(出典) pexels.com

登山リュックには、ナイロン製バックパックを開発したMILLET、圧倒的なコストパフォーマンスを実現するmont-bell、スイスのアルピニズムを象徴するMAMMUTなど、さまざまな人気ブランドがあります。

自分に合った登山リュックを見つけるためには、容量や背負い心地、想定する登山スタイルなどを明確にすることが大切です。各ブランドの登山リュックを比較しながら、納得のモデルを見つけましょう。

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BE-PAL Sat, 14 Mar 2026 23:00:00 +0900
<![CDATA[映画『炎はつなぐ』の監督に聞く。「へ~!」がいっぱいな職人の世界]]> https://www.bepal.net/archives/564955
『炎はつなぐ』(配給:シグロ)
●監督・ナレーション:大西暢夫 ●撮影:大西暢夫、今井友樹 ●7/19~ポレポレ東中野ほか全国順次公開
© 2025 シグロ/大西暢夫

和ロウソクは芯が技アリ!

和ロウソクについて、特徴的なカタチのイメージくらいしか持たない人がほとんどでしょう。現在、日本でロウを出荷する会社は全国で4軒。それぞれロウの抽出方法から違います。映画では圧縮法を取り上げていますが、いまはガソリンに含まれる化学薬品(ヘルマル・ヘキサン)を使って抽出するのが主流で、それだと原料の98%ほどのロウが取れます。圧縮法では約20%しか取れません。

和ロウソクの芯は竹ひごに和紙、その上に灯芯草(とうしんそう)の髄を数本まき、それを薄く伸ばした真綿で覆います。ロウは意外と‟終点”が早くて。真綿のことは養蚕農家をずっと取材してきたので詳しかったのですが、難関は灯芯草でした。水でふやかした灯芯草の髄をナイフを使ってシューっと抜いていく、「灯芯引き」の職人は映画に登場するおばあちゃんたちがギリギリ現役で。本当に地味な仕事ですが、僕の取材を通して改めて、和ロウソクづくりで自分がいないと大変! と理解できたそうで、「自分の立ち位置が見えた」と喜んでくれました。

知られざる墨職人の仕事

450年ほど続く「古梅園」。職人さんは全身真っ黒!

おばあちゃんたちの引いた灯芯草は、奈良市にある「古梅園」でも多く使われます。小さく巻いた髄が菜種油を吸い上げて燃えた火から煤をとり、集めた煤を膠(にかわ)で固め、習字に使う「油煙墨(ゆえんぼく)」をつくる。このとき、灯芯草のサイズやまき方によって煤の質は変化します。

灯芯草をぎゅっと小さく固くまくと燃えるのに時間がかかるので、煤は細かいパウダーになる。煤が細かいと練るのもものすごく固いのですが、これが「漆墨(しつぼく)」という高級な墨になります。

食欲旺盛なお蚕さん

養蚕農家のおばあちゃん、80代でバリバリの現役。働き者!

映画に登場した養蚕農家には1か月間、つなぎを着てカメラを持って、撮影しながら泊まり込みでお手伝いしました。ひたすら桑の刈り取りです。朝、トラックの荷台いっぱいに積んだ桑が午後にはなくなる。お蚕さんが小さいときは新芽の柔らかい葉をみじんぎりにして与えます。人間でいう離乳食ですね。その頃は朝8時の時点で、既に3回目の餌やりだったりします。僕は1か月ほどでしたが、映画に登場する農家さんは年に4回繭を出荷するのですから大変な労働です。

またお蚕さんの出す糸は、季節で変わります。春は葉が柔らかいので、糸も柔らかい。そこで春糸はお琴などの和楽器に、それで秋は糸がゴワゴワになるので帯などに使います。

ミツマタ農家は焚火の達人!?

ミツマタを大鍋で蒸すには火加減が大事。焚き火好きなら興味津々。

和紙の原料であるミツマタ。3年ほどかけて育てて伐採し、大鍋で蒸し上げて皮をむく。難しいのは真冬、氷点下になる屋外で大鍋を沸騰させることです。それには、火の置き方が大事で。40℃くらいならいいでしょうが、沸騰させ続けなければいけません。しかもお鍋の真ん中だけで端っこの温度が低いとダメで、全体が均一にゴトゴトいうほど沸騰させる必要があります。

神聖な空気が漂う蒅(すくも)づくり

葉藍の山を切り返す。葉藍を積む高さ、藍にかける水の量などを判断する職人が「水師」。その判断で、すくもの出来が左右される。まるで日本酒造りの杜氏のよう。それにしても、聞いたことのない職種が続出。

藍染のもととなる染料「蒅」をつくるのは全国で5軒だけ。徳島県の新居製藍所では藍を葉と茎に分け、葉は太陽にあてて乾燥させ、枝は細かく砕いてウシやブタやニワトリのフンと混ぜて藍の畑のたい肥に。乾燥させた葉藍はすくもをつくるための作業部屋、「寝床」に堆積して山をつくり、ムシロで覆って発酵させます。ひと山3トン、それを1日かけて切り返し、約100日かけて完成させます。

寝床にはピリッとした雰囲気が漂います。水師が水をまくとき、他の作業員は(体の前に手を組んで)見ている。基本的に手は出しません。

寝床の床は、淡路島の河原の土を叩いてつくります。やがて土の上に膜が出来て水を吸わなくなるので、3年にいちど土を全部入れ替えます。そうした教えが先祖から引き継がれ、いまのようなカタチに行きついたと。そこにはちゃんと意味があるのです。

昔は現代のように宅急便もありませんから、必要なものを遠くから取り寄せるわけにはいかず、さまざまな職人技は近所で完結させるしかありませんでした。そうして知恵を進化させていった、その塊が職人技なのだと思います。

大西暢夫監督。

●プロフィール

1968年生まれ、岐阜県出身。写真家・映画監督・作家。2025年日本写真協会賞受賞。「炎はつなぐ」(毎日新聞出版)も上梓。

※取材・文/浅見祥子

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BE-PAL Sat, 14 Mar 2026 11:00:22 +0900
<![CDATA[BE-PAL45周年記念!100名様に当たる! BIGアンケート&プレゼント]]> https://www.bepal.net/archives/650733

期限は4月8日まで! アンケートに答えて応募しよう

QRコードは記事の一番下にあります

プレゼント番号1】1名

愛され続けるストームクッカーから創立100周年記念色

イワタニプリムス/トランギアストームクッカーL 100周年記念モデル 
¥23,100

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クラウドベリー

アルコールバーナー、クッカー、専用設計のゴトク兼ウィンドシールドと、キャンプ・アウトドアでの調理に必要なものが全てそろっている。鮮やかなカラーも魅力。

SPEC
●総重量=895g 
●収納サイズ:Φ22x10.5㎝

プレゼント番号2】1名

設営&撤収が簡単なポップアップ式テント

コールマン/クイックアップシェード DR レインブロック 
¥13,750

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ダークルームテクノロジー採用! 簡易防水仕様で一時的な雨も防げるため、フェスやライトレジャーにも便利。収納もコンパクト。

SPEC
●サイズ=約200×150×H125㎝(収納サイズ:約Φ59×8㎝) 
●総重量=約2.6kg

プレゼント番号3】各1名

高い保冷性で冷たさキープ

サーモス/保冷炭酸飲料ボトル 
¥4,180

ミッドナイトブルー
シルバー
カーキ

炭酸飲料、スポーツ飲料OKな保冷専用ボトル。軽量&コンパクト設計でバッグにもひっかけられるカラビナ付き。容量は0.53ℓで持ち運びに便利。

SPEC
●サイズ=(約)W7.5×D6.5×H24.0㎝
●重量=約0.3㎏

※カラーは選べません。

プレゼント番号41名

パーゴワークス/トレイルポット S1200P ¥9,350

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S1200P

プレゼント番号5】1名

パーゴワークス/トレイルポット S900 ¥7,370

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S900

プレゼント番号6】1名

パーゴワークス/トレイルポット R500 ¥7,920 

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R500

ソロ使いを追求。軽量コンパクトな旅の相棒

高い調理性と、軽量を追求した3種のサイズ違いモデル。それぞれに無駄な部分はひとつもないこだわりのクッカー。ソロ向けに最適化されている。

SPEC

4 ●W130×D185×H80㎜ ●重量=440g

5 ●W156×D107×H80㎜ ●重量=225g

6 チタンカップ:●外径92㎜×H103㎜/シリコンキャップ:外径98㎜×H28㎜ ●重量=68g(チタンカップ)、30g(シリコンキャップ)

プレゼント番号7】1名

トヨクニとBE-PALが共同開発した極小ナイフ

トヨクニ/ベイビーアックス 角型 
¥3,960

4.5㎜という分厚い刃で刃こぼれしにくく、細い薪を割って焚き付け作りにぴったり。合成皮革のケース付属。

SPEC
●サイズ=約全長9.5㎝。刃長2.6㎝、刃幅3.2㎝、刃厚0.45㎝ 
●重量=約70g

※紐は付属しません。

プレゼント番号8】1名

ソトとウチどちらでも使える卓上コンロ

スノーピーク/HOME&CAMP バーナー 
¥13,750

ガス缶をセットする部分に五徳が収納可能なコンパクトデザイン。無駄のない設計で持ち運びもしやすく、インテリアに馴染む。

SPEC
●サイズ=W301×D346×H120mm(使用時)/W90×D120×H255mm(収納時) 
●重量=1.4kg

プレゼント番号9】5名

火口ヨコ型の超小型強力耐風バーナー

SOTO/マイクロトーチ ACTIVE ST-486BK 
¥2,475

キーホルダー感覚で持ち歩ける超小型バーナー。燃料はカセットガスやライターガスから充てんが可能。風にも強いターボ炎が特徴だ。

SPEC
●サイズ=W50×D19×H90㎜ 
●重量=45g

プレゼント番号10】1名

ジブン好みに使えるアルミウム製クッカー

エバニュー/Backcountry Almi Pot 
¥5,280

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焚き火、バーナーでの調理にもしっかり対応。何かと便利な650㎖(目盛付き)のサイズ。ベイルハンドルが付いているので吊り下げも可能。

SPEC
●サイズ=径122×深さ67㎜ 
●重量=140g

プレゼント番号11】1名

防水力がアップした新作パッカブル

エーグル/レインパック フーデッドジャケット(ユニセックス)
¥31,900

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3月11日発売の全天候対応レインパック。高い防水浸透性で濡れにくく蒸れにくい。軽量で場所を問わず楽しめる。

SPEC
●サイズ=M/L
(レディース/メンズ表記)

※実際の商品は、裏地は本体と同色をベースとした仕様となります。

プレゼント番号12】3名

持ち運び可能な樹脂製のクーラーボックス

チャムス/キャンパークーラー18L 
¥9,680

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容量18ℓとキャンプやピクニックにぴったり。500㎖ペットボトルが縦置きで12本収納可能。外付け可能なドリンクホルダーも内蔵。

SPEC
●サイズ=H33.5×W42.5×D31㎝ 
●容量=約18ℓ 
●重量=約3.4㎏

プレゼント番号13】1名

カリマー/ramble 25 ¥19,000

ramble 25

プレゼント番号14】1名

カリマー/ramble 20 ¥17,600

ramble 20

山にも街にも自由に使える万能リュックサック

2026年の春夏新作。日常使いからハイキングまでシームレスに使えるリュックサック。ほしい機能がしっかりデザインされているため様々なシーンで活躍できる。

SPEC
13 ●容量=25ℓ ●サイズ=H47×W30×D22㎝ ●重量=600g

14 ●容量=20ℓ ●サイズ=H48×W24×D17㎝ ●重量=530g

プレゼント番号15】5名

グリップスワニー/FIRE PROOF BLANKET 
¥6,490

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NAVY(BIG)

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OLIVE(BIG)

プレゼント番号16】5名

グリップスワニー/FIRE PROOF BLANKET 
¥6,490

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COYOTE

難燃性繊維使用の焚き火用ブランケット

表地にBRAZE SHIELD®を使用した難燃性ブランケット。付属のバックルで腰に巻き付けることができる。コヨーテはサイズ違い。

SPEC
15 ●(BIG)NAVY、OLIVE=縦110×横130㎝ ※カラーは選べません
16 ●COYOTE=縦100×横120㎝

プレゼント番号17】3名

グリル料理に最適な黒皮鉄板スキレット

ベルモント/BM-406 黒皮スキレット Shallow 
¥2,398

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6インチ

浅めのスキレットで利便性が高く、取っ手を取りはずしてテーブルに置けば、皿代わりにもなる。頑固な汚れには洗剤洗いも可能。

SPEC
●サイズ=約W220×D170×(深さ)24㎜ 
●重量=本体:約284g、ハンドル:約51g

プレゼント番号18】3名

割れない、錆びにくい、直火OKマグ

フォックスファイヤー/TTNホーローマグ 
¥3,190

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「富士ホーロー」製のマグカップに、日本のトラウト3種(ヤマメ・イワナ・イトウ)をデザイン。手入れしやすくキャンプにぴったり。

SPEC
●サイズ=W120×D90×H80㎜ 
●容量=約380㎖

※カラーは選べません。

プレゼント番号19】各1名

やさしい電球色が特徴。自立可能LEDライト

エイアンドエフ/ベアボーンズ ビーコンライトLED 2.0 
¥8,800

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スレートグレー

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オリーブドラブ

調光機能がスムーズで、LOW状態での連続点灯時間は200時間以上。実用的にも、雰囲気作りにも役立つ。カラビナ付き。

SPEC
●サイズ=H15.2×W7.6㎝ 
●重量=127g

※カラーは選べません。

ランダムで20名

BE-PAL オリジナルトートバッグ

フォレストキャンプ限定デザイン。マチもしっかりある便利サイズ。

ランダムで20名

BE-PAL オリジナルバンダナ

イラストレーターは安西水丸さん。

ランダムで20名

BE-PAL オリジナルステッカー

BE-PAL好きをアピールしよう!

アンケートはこちらから

下のQRコードかURLから小学館ID(BE-PALクルー)に登録してアンケートに答えよう。期限は4月8日まで。

https://form.id.shogakukan.co.jp/forms/bepal_bigq_p

●ご記入いただいた読者のお名前、ご住所、ご連絡先等の個人情報は、当社のプライバシーポリシー
https://www.shogakukan.co.jp/privacy_policy/)に従い、本プレゼント企画の発送及びお届けに必要な情報確認等のために利用し、その他の目的では利用いたしません。抽選に漏れた方のデータは抽選後、直ちに消去します。当選された方のものは6か月を超えて保有することはありません。
●今後の企画の参考にするため、アンケートへのご協力をお願いしております。アンケート集計については読者を特定できる部分を除いて集計いたします。
●アンケートは4月号発売日~5月号発売日前日までを回答期間といたします。当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

(BE-PAL 2026年4月号より)

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BE-PAL Sat, 14 Mar 2026 10:00:00 +0900
<![CDATA[1万円ちょいでこのクオリティ! アウタージャケット「鎌ジャン」のBE-PAL45周年「刺繍ロゴ」モデルが登場]]> https://www.bepal.net/archives/644605

4種7つのポケットを用意。バッグなしで歩き回れる

後ろ姿を華麗に飾る刺繍パッチ

ロゴの刺繍は2か所に付いている。ひとつは左の腰ポケット。もうひとつは背面のファスナーポケット。背面のほうは、パッチにテントの絵柄が配された豪華バージョンだ。アウトドア用アウターの後ろ姿というものは表情に乏しく哀愁が漂いがちだが(とくに中年男性の場合は……)、このジャケットはポケットとパッチのおかげで寂しくない。コーディネートのアクセントとなり、イキイキとした活力を感じさせる。

背面ポケットといえば、ハンティングジャケットの獲物用が思い浮かぶが、これはそれよりも小さめで洗練されている。
右手の届きやすいところに配置されている。
刺繍は日本製。きれいな仕上がり。

動きやすい丈、風を防ぐ襟と袖

全体のフォルムについては、丈が長すぎないのが特徴。歩きやすく、自転車にも乗りやすい。袖はボタン2つによって絞りを調節して風の侵入を防ぐことができる。襟が高めだから首元も風から守られる。フードがないのも特徴で、中にパーカーを着ることができるほか、ただんだときに小さくなるのもありがたい。

色は2種で、これは「カーキ」。
「ダークグレー」。
高めの襟が風を防ぐ。
袖からの冷気もシャットアウト。

ハンドウォームポケットやスマホポケット

次にポケットを見ていこう。腰ポケットは、ボタン付きフラップのおかげで中身を落としにくい。さらに、このポケットは二重になっていて、内側は横から手を入れられる(ハンドウォームポケット)。胸ポケットはフラップなしだから見た目がゴテゴテせずスマートな印象。ファスナーが縦だから開け締めがしやすく、スマホなどの頻繁に出し入れする道具をしまうのに適している。

フラップポケットの内側にハンドウォームポケット。マチ付きだからゆったり。
胸ポケットはスマホがちょうど収まるサイズ。

コットンとナイロンが奏でるハーモニー

さて、最後に生地について。タテ糸にナイロン、ヨコ糸にコットンを用いることで、雨に濡れるとコットンが膨張して撥水性が高まる。また、ナイロンによる防風性も備えている。ローテクな素材といえるが、ポリエステルほど火に弱くなく、なにより丈夫なのがメリットだ。コットン混ならではのナチュラルな風合いも魅力で、着続けるほどに味が出てくる。これで価格は1万円台前半。お得でしょ。

購入はこちらから(外部URLに遷移します)

45周年記念 別注アウタージャケット KAMA-JUM(鎌ジャン)/BE-PAL×Kamakura Geographic

12,980円(税込)

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BE-PAL Sat, 14 Mar 2026 09:00:00 +0900
<![CDATA[ユキホオジロ、エゾフクロウ、そしてエゾモモンガも!冬の北海道で初めての生き物たちと出会った]]> https://www.bepal.net/archives/650427 ※生き物の生息地はデリケートな情報です。今回は特に多くの人が集まり易い北海道であることも考え、撮影地等の記載を控えていることをご理解ください。

北の森で最初に出会ったのはあのキュートな動物

前回、今シーズンは冬鳥が多いとお伝えしましたが、北海道も例外でなく、事前のリサーチではベニヒワやユキホオジロといった小鳥類の観察情報を複数確認していました。というわけで期待に胸を膨らませて北海道入りし、空港から早速レンタカーで向かったのは、事前に書籍などでたくさんの冬鳥の情報を確認していた公園です。

最初に現れたのはエゾリス。人間にはあまり関心がない様子。

ふつう、野鳥が集まる場所にはいくつかの条件があります。餌となる実をつける樹木などがあり、水場があり、安全が確保できる森がある、などです。特に公園には花や実をつける樹木が人為的に植栽されていることが多く、自然豊かな印象の北海道でも野鳥にとって魅力的な場所であることに変わりはないようです。

事前のリサーチでは、今回訪れた公園にはズミやナナカマドといった実のなる木が揃っているはずでしたが、実際はほとんど実をつけていませんでした。とりあえずはスノーシューズに軽アイゼンを装着して園内の遊歩道を歩き始めました。すると、木立の方から茶色い小動物が雪の上を弾むように駆けてきます。エゾリスでした。

ミヤマカケスは本州で見かけるカケスと違って、どことなくおっとりした印象。

興奮を抑えつつ、エゾリスが駆け上がった松の木に近寄ってファインダーを覗くと、ちょうど松の実を齧っているところでした。林の中ではカケスの亜種のミヤマカケスも姿を見せてくれました。普段観るカケスは警戒心が強い印象ですが、こちらはじっくりと観察できました。

ここで、地元北海道の方から予想外の生き物情報をいただきました。この公園で早朝にエゾモモンガが観られるというのです。夜行性のエゾモモンガが明け方に寝床の樹洞(うろのこと)に戻ってくるところが観察しやすいとのことで、その樹洞の一つを教えていただきました。翌朝の再訪を楽しみに、とりあえず宿へ向かったのでした。

朝の森にエゾフクロウとエゾモモンガが登場!

森の積雪は約30〜50センチほど。このどこかにエゾモモンガが。

翌朝の6時前、公園の駐車場に車はありませんでしたが、私が到着してすぐにカメラマンと思しき車が続々と入ってきました。前日に教わった樹洞のある木の前に三脚を据えて待ちます。ところが、後からやって来るカメラマンは皆50メートルほど離れた開けた場所に集まっているように見えます。しかも、ほとんどの人は三脚を持たずカメラのみ(手持ち)です。後になってその訳が分かります。

この時点で集まってきていたカメラマンは軽く20人ほど。きっと、皆エゾモモンガに魅せられた人たちですね。野鳥好き、あるいは生き物好きがこれだけ集まったせいでしょう、森のシラカバにカモフラージュしていたエゾフクロウがすぐに「見つかって」しまいました。

フクロウの亜種であるエゾフクロウの色はシラカバの幹とそっくり。寝ているようでいて時折、薄目を開けている様子。

エゾフクロウはフクロウの亜種で、やはり夜行性の野鳥です。そして、エゾモモンガをはじめとする小動物の捕食者でもあります。シラカバの枝の上で目を閉じていますが、驚異的な聴力をもつ耳は小動物のわずかな気配も察知しているに違いありません。

初めてのエゾモモンガ。地元のカメラマンが狙うシーンとは?

エゾフクロウを撮影していると、最初にカメラを構えた木とは別の樹洞のある木にカメラマンが集まり始めました。なんと、エゾモモンガが樹洞から顔を覗かせているではないですか!樹洞の穴の高さは約3メートル。その木のそばに寄ってズームレンズをいっぱいに伸ばすと、可愛らしい顔がフレームいっぱいになりました。その特徴的な黒く大きな瞳が、白い冬毛を纏ったぬいぐるみのようなエゾモモンガの顔からはみ出そうな可愛らしさでした。

早朝、樹洞から顔を出したエゾモモンガ。冬眠はせず、主に夜間に食事をする。

この樹洞でもともと眠っていたのか、あるいは戻ってきたところなのかは分かりません。顔を覗かせていた一匹が樹洞から出ると、続けてもう一匹出てきました。直径5センチほどの樹洞の奥がどのような構造になっているのか想像できませんが、元はアカゲラなどの啄木鳥が巣穴として彫った樹洞の中は想像以上に広く深いようです。

最初に顔を出した個体が樹洞を出ると、すぐに別の個体が顔を出した。二匹はカップルのようだ。

この二匹のエゾモモンガはカップルのようです。調べてみると、夜間に活動するエゾモモンガは何度か樹洞と外を行き来しているようで、繁殖期を控えたこの時期は「帰宅」時刻も遅くなり、外出時間も長くなる傾向なのだとか。つまり、観察しやすくなるということです。

二匹は樹洞のある木の幹をどんどん登って行きます。やがて20メートル以上の高さまで到達した後……身体をいっぱいに広げて滑空したのです。その距離は30メートルほどでしょうか。エゾモモンガが飛び移った木はハンノキです。するするっとハンノキの幹を登った先で、その花穂を歯で切って集め、それを大事そうに咥えると再び滑空しました。エゾモモンガは元の木に戻り、ハンノキの花穂を一心不乱に食べていました。

手足の間の飛膜を広げて滑空するエゾモモンガ。辛うじてピントが合っていた。

エゾモモンガのカップルは、登っては飛び、また登っては飛ぶを何度も繰り返して食事を続けるのですが、カメラマンが集っていた場所が、まさにこの飛翔コースの真下だったのです。つまり、皆飛翔のシーンを撮影すべく待機していたのです。朝の森でカメラマンの熱い視線を集める二匹なのでした。

エゾモモンガにとって、自分が飛ぶたびにその下を人間がゾロゾロと右往左往する様は果たしてどう感じているのか気になるところですが、手足の間の飛膜をいっぱいに広げて舞い降りてくるエゾモモンガの飛翔場面には目を奪われました。私も何度か撮影してみましたが、三脚や一脚は必要ないということはよく分かりました。それで成果の方は……辛うじてカメラのAF機能の助けで撮れた写真が2枚ありました。

ハンノキの花穂を食べる様子。エゾモモンガは季節によって植物の葉や花、実などを食べている。

真っ白な雪の浜で会えたユキホオジロとキタキツネ

次の目的地は札幌近郊の浜辺。今回、最も楽しみにしていたユキホオジロは、日本ではふつう道東を中心とした北海道(一部、東北地方等にも飛来例あり)でしか会えない野鳥です。ユーラシア大陸やアメリカ大陸の北極圏で繁殖し、日本で越冬することが知られています。

初めての野鳥との出会いはいつもワクワクするものです。事前のリサーチで、ユキホオジロは砂浜などに自生するハマニンニクという植物の実を採餌すると分かっていました。ところが、目的の浜を歩き出してハマニンニクと思しき植物の実の部分を見ると、種子が入ってないのか、スカスカです。嫌な予感が頭をもたげてきます。

砂浜の陸側は波の侵食を受けて2メートル程度の崖状になっていて、比較的積雪が浅いその縁の部分を歩いて探索を続けます。すると、前方から四つ足動物が歩いて来るのが見えました。キタキツネでした。

キタキツネは人間を認識してもなお接近して来た。

こちらに気付いているのかいないのか、どんどん近付いてきます。この距離でこちらに気付いていないはずはなく、相手がキツネとはいえ、野生動物との対面にちょっと不安を感じてきました。やがて30メートルほどの距離になった時、キタキツネが歩を止めました。約5秒間、目を合わせた後、彼はまわれ左をして雪の上をゆっくり歩いて去って行きました。後から聞いた話ですが、もしかしたら餌付けされて人慣れしている個体だったのかもしれません。

しばし目が合ったので、しゃがんでキタキツネと同じ目線で撮影してみた。

さて、お目当てのユキホオジロは意外にも砂浜ではなく、近くの雪が溶けた砂利道で見つかりました。この数日の札幌の気温は0℃を上回る日が続き、交通量の多い幹線道路は溶けた雪でグチャグチャの状態で、ユキホオジロは砂利道の路面に落ちている(と思われる)草の実などを採餌していたようなのです。

ついに会えたユキホオジロ。「おてもやん」のような顔が愛らしい。

ユキホオジロの第一印象は少しふっくらした姿で、トレードマークの頬の橙色はまさに「おてもやん顔」を連想させる可愛らしさです。採餌に夢中になっているせいか、姿勢を低くして撮影しているとどんどんこちらに近付いてくる人懐っこさを感じました。

雪に寝そべってユキホオジロと同じ目線で撮影。4羽の群れは1時間経っても採餌し続けていた。

いかがだったでしょうか。ベニヒワやシマエナガなど、まだまだ会いたかった野鳥はたくさんあったのですが、タイミングの不運や予想外の高温になったり、地吹雪になったりの天気の変化もあり、思い通りの探索が叶いませんでした。その代わり、エゾモモンガやキタキツネという北海道ならではの野生動物との嬉しい邂逅(かいこう)もありました。

ユキホオジロが越冬するのは寒さがひときわ厳しい砂浜などで、餌となる植物の種子があることが条件の一つだ。

次の機会への教訓としては、冬鳥はシーズンど真ん中に会いにゆけ、ですね。冬の北海道の探鳥は、3月より2月、2月より1月のお出かけをお勧めします。

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