https://www.bepal.net No.1アウトドア情報誌「ビーパル」が運営する公式情報メディア。おすすめのキャンプ場、キャンプ道具から、キャンピングカー、焚き火のコツ、野外料理、登山、自転車、サステイナブルな生活、DIY、防災の心得、フェス情報まで、自然と人生を楽しむための情報を毎日お届けします。小学館運営の公式サイトです。 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル Thu, 18 Sep 2025 21:00:10 +0000 https://www.bepal.net/wp-content/themes/bepal/assets/img/common/sitetitle.png 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル https://www.bepal.net <![CDATA[シングルウォールテントおすすめ5選|超軽量や結露しづらいモデルも紹介]]> https://www.bepal.net/archives/430861 [toc]

シングルウォールってどんなテント?

シングルウォールとは、フライシートをもたない一重構造のテント。構造がシンプルな分、軽量かつコンパクトに収まるため、持ち運びに便利だ。山岳キャンプなど荷物を極限まで軽量化したいときにはこのタイプを使用する。ただし、結露しやすいため使用する環境や天気には配慮が必要だ。

▼参考記事

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高通気性・軽量のさわやかカラーテント「プロモンテ/UL-10」

[item_box type="h3" brand="プロモンテ" name="UL-10" caption="正面のみ生地が二重。内側に高通気性の生地を使い、湿気がたまりがちなシングルウォールの欠点を克服した。総重量705gと軽量性もすばらしく、1つ持っていたくなる!
●サイズ:205×90×105cm
●重さ:705g" official="http://www.hcsafe.co.jp/t_ul10_3s.html" amazon="" rakuten="" mainimg="https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/05/14948187976827e98c609f29_41107263.png" ]

出入り口のパネルの角は、メッシュ使いのベンチレーターに。

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ひねってポールにかけ、はずす特殊形状のフック。慣れると便利だ。

撮影/矢島慎一

▼参考記事

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オール日本製の純国産テント「sunsetclimax/Cell-01」

[item_box type="h3" id="425674"]

撮影/中村文隆

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設営カンタンで防水透湿性・耐久性も◎「鎌倉天幕/ソリスト」

[item_box type="h3" id="320702"]


テントの素材は、レインウェアやアルパインウェアにも使われる、優れた防水透湿性と耐久性を持つ3レイヤー生地。雨に対する強さと同時に、テント内の蒸れを放出する透湿性があり、結露しにくく天候にかかわらず快適な居住空間を提供してくれる。

なによりうれしいのは、設営が簡単かつスピーディーに行なえること。トレッキングポールの代わりに120cm相当の枯れ枝を利用したり、立木を利用して吊り下げて使うことも可能だ。トレッキングポールを必要としない2輪ツーリストなら、オプションの専用ポールを揃えるといいだろう。

また、別売りで前室が用意されていて、荷物置き場の拡張や悪天候時に重宝する。

[caption id="" align="aligncenter" width="1359"] 前後面にメッシュとパネル二層構造の出入り口があり、2人で使うときも出入りが楽。大きなメッシュ窓も付いている。[/caption]

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超軽量な名作テント「シックスムーンデザインズ/ルナーソロ」

[item_box type="h3" id="321094"]

フライシートとメッシュウォール、バスタブ状ボトムが一体になっており、フライシートの裾6か所をペグダウンしてトレッキングポールで天頂部を突っ張るだけで立ち上げが完了する。

通常のテントとの大きな違いは、フロア(床)をピンと張らない「フローティングフロア」。フロアの生地にテンションがかからないので、破損の心配が少ない。出入り口のメッシュウォールはフライシートでフルカバーできるので、悪天候でも安心だ。

軽量かつコンパクトだから、トレッキングやロングトレイルのスルーハイキング、バイクパッキング、カヤックツーリングなどに最適。自立式のテントではないため、ペグダウンに工夫が必要な標高の高い山頂部のテント場には不向き。3シーズン用。

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全国アウトドアショップの店員さん推薦!ソロテントのベストバイ

Six Moon Designs(シックスムーンデザインズ)の「ルナーソロ」は、全国アウトドアショップの店員さんが“本当に推したいソロテント”ランキング第2位に選ばれた名品だ。

推しのコメント

「シングルウォールでわずか700g前後の軽さを実現!素材の強度がアップされ、通気性もタープのように抜群です」(秀岳荘白石店)

▼参考記事

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結露が最小限に抑えられる「ミニマルワークス/PAPRIKA」

[item_box type="h3" brand="MINIMAL WORKS(ミニマルワークス)" name="PAPRIKA" caption="韓国発のアウトドアブランドが手がけるシングルウォールテント。Breathable生地で結露を最小限に。広いドアが2か所あり、出入りが楽。
●重量:2.2kg" official="https://www.unby.jp/c/item/outdoor-camp/MGTE-PK201-GO0" amazon="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B087NMXJ8W/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B087NMXJ8W&linkCode=ll1&tag=bepal12345-22&th=1" rakuten="https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9+PAPRIKA/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_117_0_10002140" mainimg="https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2020/08/DMA-103.jpg" ]

▼参考記事

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BE-PAL Thu, 18 Sep 2025 21:00:00 +0900
<![CDATA[野生のフラミンゴを身近で観察できる! 南仏の野鳥公園は優雅でダイナミックだった]]> https://www.bepal.net/archives/593294
その際、地元の方に「見逃しちゃダメ」と強くおすすめされたのが、「カマルグ地方自然公園(Parc naturel régional de Camargue)」です。その中で「縮小版カマルグ」と呼ばれるほど自然が凝縮された野鳥の楽園「ポン・ド・ゴー鳥類公園(Parc Ornithologique du Pont de Gau)」をご紹介します!

フランス随一の野鳥の楽園

アヴィニョン橋
有名なアヴィニョンの橋のかかるローヌ川。この川の河口付近がカマルグ。

南仏のアヴィニョンから車で南へ約1時間。地中海に面したローヌ川の三角州、カマルグには、ユネスコの生物圏保護区にも指定されている自然豊かな湿原地帯があります。8万5000ヘクタールの広大な湿原地帯をカバーする「カマルグ地方自然公園」は、この地域特有の生物相で知られていて、中でも白い馬やピンクのフラミンゴが有名です。

以前、アタカマ砂漠で野生のフラミンゴを見て感動したので、ぜひフラミンゴを見たい! と勢いよくカマルグに向けて出発したのですが、道中で、東京23区の約1.4倍という広い自然公園のどこへ行けばフラミンゴと出会えるの? 見られる季節があるのでは? と気がつきました。ひどいリサーチ不足です。

焦って検索したところ、「ポン・ド・ゴー鳥類公園(Parc Ornithologique du Pont de Gau)」がフラミンゴ観察のベストスポットだという結果が。というわけで、こちらにお邪魔することにしました。

通年を通してフラミンゴが!

1949年創業のポン・ド・ゴー鳥類公園の敷地面積は約60ヘクタール。湿地、池、草原、葦原などの間に約6キロメートルの遊歩道が巡らされていて、来場者は園内を自由に散策し、フラミンゴをはじめサギ、コウノトリ、カモ類、猛禽類など数百種の鳥を観察することができます。さらに、観察塔や隠れ家、案内パネルなども設置されていて、身近に鳥を観察したり、生態系について学んだりもできます、とのこと。

ベストシーズンは、フラミンゴの大群を見られる冬らしく、自分たちが訪れた真夏の8月は大丈夫なんだろうか?と不安になりつつ園内に足を踏み入れたのですが、ほんの少し歩いて、カフェに座っていると、頭上をピンク色の鳥が飛んで行きました。

フラミンゴじゃない!?

と興奮して、遊歩道をたどって行くと、水辺にたくさんのフラミンゴがいるじゃないですか!

空飛ぶフラミンゴ
足を直線に伸ばして、空飛ぶフラミンゴ。

すぐそこに、フラミンゴ!

フラミンゴ
このフラミンゴとは目が合った気がします。

しかも、池の周りに遊歩道があるのですが、場所によっては、1メートル以内というすぐそこにフラミンゴを見ることができました! もちろん柵などはありません。

頭を入れたフラミンゴ
頭をつっこんだまま移動するフラミンゴたち。
泥だらけのフラミンゴ
顔をあげると泥だらけ!

真っ黒の泥の中にクチバシが逆さまになるように顔をつっこんで食事をしていたり、羽を広げて中の鮮やかなピンク色を見せつけたり、クチバシを使って羽繕いをしたり、長い足のひざを前に折って歩いて行ったり、頭上から飛んできたり、とフラミンゴのいろんな姿を観察することができます。

ここにいるフラミンゴは、オオフラミンゴ(Greater Flamingo)というフラミンゴ科の中では一番大きなフラミンゴということで、なかなか迫力があります。

アタカマ砂漠のフラミンゴは比較的小型で、塩湖に映る群れは幻想的な景色の一部という感じでした。対してこちらは、フラミンゴ自体を見てる! という感じ。美しく、また面白い鳥で、見てて飽きません。来てよかったです!

冬場は羽根のピンク色が濃くなり、繁殖のシーズンならではのにぎやかな嗚き声と共にいっせいに首を振る「旗振り」や翼を勢いよく広げ、すぐに閉じる「敬礼」といった求愛のディスプレイ、また空がピンクに染まる大群の飛翔なども見られるそうです。いいなあ。

ハイキングとバードウォッチング

観察小屋
緑色の屋根が観察用の隠れ家。

ポン・ド・ゴー鳥類公園には、フラミンゴ以外にも、ブロンズトキ、セイケイ(青鶏)、コサギ(小鷺)、カワセミ他、たくさんの美しい鳥やビーバーなどが生息しているそうです。

また、遊歩道は池の周囲を中心に観察ポイントに番号を振る形で順路が案内されています。入り口から公園の右側に1から10までの観察ポイントを廻る2.6kmのコースがあり、左側には11-16のポイントをめぐる4.3kmのコースがあります。

カマルグ
観察塔からの眺め。

私たちは、1-10まででタイムオーバーになってしまいましたが、全て回りたい方は、4時間ほどと余裕をもってでかけるといいかと思います。また、夕暮れ時がフラミンゴやサギが最も活動的になるため、おすすめの時間帯のようです。

私はスマホで撮影していますが、大きなカメラを抱えた人たちもたくさんいましたよ。

バードウォッチング好きや南仏の別の顔を見たい、という方はぜひ訪れてみてくださいね。

[author_box id="440899"]

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BE-PAL Thu, 18 Sep 2025 10:00:00 +0900
<![CDATA[オフグリッド、農場内、馬とともに…大自然の恵みを体感できる、北海道の自然派な宿9選]]> https://www.bepal.net/archives/581752

オフグリッドゲストハウス GURUGULU【道央 倶知安町】

1日1組限定、オフグリッドの暮らしにトライ!

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羊蹄山の麓にひっそりと佇む宿。自立した循環型の暮らしを目指し、家庭菜園や庭先養鶏、養蜂、独立太陽光発電など、さまざまな取り組みを行なっている。

焚き火、薪割り、尻別川ラフティングツアーなどの体験メニューも提供。寝室は3室あり、すべて手作り。漆喰や無垢板など自然素材を使用。窓からは羊蹄山が見える。7人まで宿泊OK。グルグル回る自然の循環を感じながら、森の暮らしを体験しよう。

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ニワトリが走る庭でグリーンウッドワーク。季節のイベントも開催。

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オフグリッドソーラーシステム、養鶏、雨水利用など、参考になる。

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庭先養蜂の見学もOK。オリジナル蜜蝋ワックスも販売している。

住所:北海道虻田郡倶知安町富士見514-14
メール:info@gurugulu.com
料金:48,800円〜(軽朝食付き)※1日1組、定員7名 
HP:https://gurugulu.com/

農園と森 オシアンクル【道央 浦町】

馬耕や馬搬など、かつての動力源、馬とともにある暮らしを体験

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馬と人が共同で行なう農林業を通して、健やかな土や水を守ることを目指す農園内にある一棟貸しの宿。建物は馬小屋一体型の「タイニー曲り家」。馬搬材、羊毛や籾殻の断熱材など、身の回りで手に入るもので手作りされている。8月23日(土)~29日(金)には馬小屋づくりに参加できる、森で過ごすワークキャンプを開催した。

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完全オフグリッド。暖房は薪ストーブ、照明は太陽光充電ランプだ。

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朝食は田畑が一望できる場所で。無農薬野菜など、自家製の食材を使用。

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田畑を耕す馬耕、材木を引く馬搬、放牧除草を通じ、循環型農林業を展開。

住所:北海道虻田郡豊浦町大和43-5 
メール:horsemadelandscape@gmail.com
料金:35,000円~(夕・朝食付き)※定員3名 
HP:https://horsemadelandscape.com/

余市エコビレッジ【道央 余市町】

環境負荷の少ないタイニーハウスに宿泊

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2012年にスタートした余市エコビレッジは、約6haの農地と山林を活かした環境負荷の少ない暮らしの実践と学びの場。定期的にワークショップなどを開催。オフグリッドのタイニーハウスへの宿泊も可能だ。サステイナブルな暮らしを体験できる。

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太陽光で発電。室内は2段ベッド。ミニキッチンや水タンク、コンポストトイレ、薪ストーブもある。

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住所:北海道余市郡余市町登町1863
電話:0135(22)6666 
料金:15,000円~ ※定員2名 
HP:https://ecovillage.site/

HOTEL BOTH【道東 斜里町】

持続可能な観光を目指して開業!

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世界自然遺産・知床探索の拠点として便利な斜里町に2023年に誕生。ドミトリー、個室、1棟貸しのコテージなど、さまざまなスタイルで宿泊できる。希少性の高い香木を使用したサウナや地元食材中心のレストランも併設されている。

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香木のサウナ室。水風呂は斜里岳の伏流水。4,500円~。

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プライベートフィッシングガイドも申し込みOK!

住所:北海道斜里郡斜里町以久科北106-4 
電話:0152(26)7800
料金:ドミトリー/3,500円~、SUBAKO(バンガロー)/6,000円~ ※定員2名 など。 
HP:https://ecovillage.site/

農家民宿えづらファーム【道東 遠軽町】

広大な畑に囲まれた農場内に滞在

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東京から15年前に北海道へ移住し、農家になった江面夫妻が営むファームステイ。宿泊施設は一軒家のコテージとトレーラーハウスの2タイプ。東京ドーム約12個分の広大な農地に囲まれ、北海道らしい風景を楽しめる。農業、薪割りなどの田舎暮らし体験も可能。地元食材をふんだんに使ったレストランもある。

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小麦畑。もっとも作付け面積が広い。麦わらのクラフト体験もある。

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収穫など農業体験も可能(有料)。内容は事前に問い合わせのこと。

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トレーラーハウスは大人2名の利用が目安。シャワーとトイレ付き。

住所:北海道紋別郡遠軽町白滝北支湧別152-3 
電話:0158(48)2050
料金:コテージ/1名9,000円~(大人2名以上から利用可能)、トレーラーハウス/1台15,500円~ 
HP:https://www.ezurafarm.com/

THE GEEK【道東 標茶町】

室内から釧路湿原を一望!

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釧路湿原が目の前に広がる絶好のロケーション。部屋は個室とドミトリーがある。予約制だが食事もOK。SLをイメージしたサウナやホーストレッキングなども可能。JR釧網本線・塘路駅から近く、鉄道旅派にもオススメだ。

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釧路湿原一望の絶景サウナ。草原や湖畔などを散策するホーストレッキングも楽しめる。

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住所:北海道川上郡標茶町塘路原野北7線49番43 
電話:015(487)2100 
料金:8,800円~(朝食付き、2名で利用時の1名分) 
HP:https://thegeek.jp/

ファームホテル ON THE CHEESE【道東 大樹町】

チーズ工房の2階に宿泊。乳製品の購入もできる!

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代々、酪農を営む坂根牧場では、牛がストレスなく過ごせる環境づくりを進めている。隣接する工房ではチーズを作っていて、2階を宿泊施設として提供。キッチン、トイレ、浴室、洗濯機も完備。生活に必要なものが揃っていて、長期滞在もOK。

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宿泊者は無料で牧場見学や搾乳体験ができる。

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住所:北海道広尾郡大樹町大樹396-5 
電話:080-1295-9316 
料金:1名22,000円 ※ひとり増えるごとにプラス5,000円
HP:https://sakanefarm.com/

ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド【道東 鶴居村】

ベテランのネイチャーガイドの宿

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釧路湿原の端に位置する森の中の一軒宿。ベテランのネイチャーガイド、安藤誠さんが運営。釧路湿原のトレッキングやカヌーなどのアクティビティーも提供している。妻の忍さんが作る食事も評判で、地元食材を中心に365日、異なるメニューが楽しめる。部屋は1人用から4人用まで。敷地内の別棟にはバーもあり、バーボンは100種類以上もそろっている。

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北海道フードマイスターの資格を持つ忍さんの手料理は大人気!

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北海道限定のサッポロビールなどもあるバー。お酒好きの人はぜひ。

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夏は星空が楽しめるナイトカヌーツアーがオススメ。¥22,000。

住所:北海道阿寒郡鶴居村雪裡原野14北
電話:0154(64)2956 
料金:シングル/16,500円~(夕・朝食付き) 
HP:https://hickorywind.jp/

ゲストハウス二風谷 ヤント【道央 平取町】

自然と共生するアイヌ文化に触れてみよう!

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アイヌ民族の住人が多数派で、現代まで文化が受け継がれている二風谷にあるゲストハウス。アイヌ文化関連施設が集まる二風谷コタンも徒歩圏内だ。部屋はドミトリーと個室があり、リビング、キッチン、シャワー、洗面所は共同。

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2018年に開業。ヤントはアイヌ語で「宿」の意味。アットホームな雰囲気。

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伝統家屋(チセ)。アイヌ文化を学べる二風谷コタンへは歩いて行ける。

住所:北海道沙流郡平取町二風谷79-3 
電話:01457(2)2335
料金:ドミトリー/4,400円~、個室室料/17,600円~(定員4名)
HP:https://nibutani-yanto.com/

※構成/松村由美子 

(BE-PAL 2025年9月号より)

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BE-PAL Thu, 18 Sep 2025 09:00:00 +0900
<![CDATA[ブロンプトンCEO・ウィル氏に聞いた、創設50周年記念の新製品3モデルと秘めた想いとは]]> https://www.bepal.net/archives/589849
2025年3月にオープンしたばかりのブロンプトンのフラッグシップショップ「Brompton Tokyo」で開催された、ブロンプトンの50年にも注目だ。

CEOウィル氏"私たちは「幸せ」を提供する"

まずはCEOウィル氏の言葉から。

「多くの人たちは、会社はお金のために"売る、売る、売る"と考えているのではないかと思います。ですが、私たちブロンプトンのビジネスはそうではありません。 私たちが売っていることは"幸せ"だと思っています。 そうして人々を豊かにすることが目的なのです」

今年2025年はブロンプトン節目の50周年だ。ブロンプトンとは、英国で生まれた折りたたみ自転車のブランドで、都市で使うために作られた経緯を持つ。

折りたたむと3分の1のサイズになり、持ち運びも自由自在。それにとどまらず、高いデザイン性や、快適な乗り心地などで世界に多くのファンがいる。

そんなブロンプトンの節目の年に発表される新商品と、CEOの解説に注目!CEOの伝えたい"幸せ"とはどういう意味なのか。今回新たに発売される2モデル+1ラインから紐解いていこう。

新商品その1 50周年特別モデル「Brompton 1975 Edition」

Brompton 1975 Edition

1975年にロンドンで産声を上げたブロンプトン。そこから50周年を祝した特別モデルが世界限定1975台で発売される。

Brompton 1975 Editionを軽々と持ち上げるCEOウィル氏

このモデルは言わずもがなブロンプトンを代表するモデルだ。一台一台手作業で作り出してきた職人たちへ敬意が込められたものだという。

技術的にブランドを50年を支えてきた、スチールチューブ同士を強い強度で結合する"ブレイジング"と呼ばれる工程には、職人でさえも3年間の修行期間を要する。そしてその高い技術のもと結合されたフレームには、職人の名前の印字も。誰がその作業を行ったかを可視化することで修理のしやすさを高めるためだ。

修理についてCEOウィル氏が語ること

「ブロンプトンが50年を歩む上でとても大事にしているのが"直して乗れる”ようにすることです。短期的な目標ではなく長期的な目標です。1980年に作られた我々の自転車は、今でも平然と乗ることができます。もし壊れてしまった際には直して、今日買った自転車を30年後でも安心して直して乗れるようにする責任が我々にはあります」

職人による高い技術が誇る自転車ならではの、修理への責任感。それが長年愛車と生活できる安心感を提供しているということは、確かに"幸せ"を売るということにつながるのではないかと思った。

新商品その2 T Line ceratechに新色「Black Gold」モデル登場

ブロンプトンの中でも最軽量なチタン製の「T Line」。宇宙船にも用いられる堅牢なセラミックベースのコーティング「Cerakate」を施した新色だ。ブランドで最軽量ラインの新色が、気分のあがるカラーで登場とあれば、毎日の生活の足として楽しく使うにはもってこい。ウィル氏はこう語る。

楽しく生活をするということ

「今では、世界中のお客さんの中にブロンプトンの車輪の小さな自転車を楽しんでもらっています。 そしてその楽しさは、自転車を運転するだけではなく、 自転車を運転するときならではの景色に出会えることにもあります。

またこの自転車は、自分たちが住んでいる都市をよりよく知ることができます。そうして新たな気づきが生まれ、また生活が楽しく豊かになっていきます。

ブロンプトンをきっかけにしてほしいことは、 生活の再興です。 このブロンプトンを使って、 今までしたことはないということをしてみてほしいです。私自身日本各地にも行きましたし、時にはカヌーに乗せて移動もしました。そうして生活の自由と幸せが叶うようにしていきます」

新商品その3 新モデル「G Line」

新シリーズ「G Line」に手を添えるCEOウィル氏

「G Line」の最大の特徴はブロンプトンの折りたたみ自転車の利便性に加えて、フルサイズの自転車のような安定性を備えている点だ。フラッグシップショップの「Bromton Tokyo」ならびに全国のブロンプトン「G Line」取扱店にて、試乗およびプレオーダーがスタートしている。

先の「T Line」より重量感がややあることで叶う安定性は、都市部の舗装道路はもちろんのこと、アウトドアでももってこい。車に積んでアウトドアの幅をグッと広げてくれる自転車となりそうだ。

ちなみにウィル氏はこのモデルでアフリカを3000km走破する計画があるのだそう。

ブロンプトンのこの50周年からさらに次の50年に向けて、今後の技術革新が大切だと語ってもいる。

次の50年への技術革新とは?

「次の50年間、私たちはエンジニアリングを発展させ、技術革新をする必要があります。そこで私たちはこのG Lineを開発しました。これが私たちのイノベーションの一つの例です。G Lineを使うことによって、より遠くに行ける可能性を示しています」

なぜ自転車に乗るべきなのか…。話は未来の生活にも及ぶ

「ここ最近の50年、60年間で、東京にどんどん人が集まって人口の密集地になっています。東京は世界で有数の大都市です。ここはよりお金持ちになったり、よりいろんなものが買える場所です。しかし、果たしてそれで幸せが得られるのでしょうか。 人生の意味とは何なのでしょうか。窓の外をご覧ください

CEOウィル氏が続ける。

「この東京という都市は、人間を中心に作られていません。中心になるのは車です。50年かけて、ブロンプトンが都市型生活を変えようと努力してきました。どんなブランドよりも、変化を与えてきたと自負しています。

昨日、明日、明後日(取材日は2025年9月3日)、東京は37度Cを超えます。(熱を放出する車ばかりを運転していては)正しい姿ではないと思っています。1950年に開発された最も効率的な移動方法は、自転車なのです。都市型生活に自転車を取り戻したい、というのがブロンプトンの想いです。それが、我々が50年間取り組んできたことです。 そのビジョンを実現するために、我々750名のスタッフが働いています」

ブロンプトン公式サイト https://jp.brompton.com

ブロンプトンの新製品2モデル+1ラインをCEOの話しとともに振り返ってみた。50年続くブランドが、はっきりとお金ではなく幸せを売ってきたと強く語っていたのが印象的だった。

個人的な話で恐縮だが、ちょうど最近引っ越しをした筆者は、自転車で見知らぬ場所を回ってはその道中を楽しんでいる。CEOが語った「自転車を運転するときならではの景色に出会える」のはやはり素晴らしい体験だなと思った。

[author_box id="557688"]

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BE-PAL Thu, 18 Sep 2025 08:00:00 +0900
<![CDATA[昆虫界最強クラスのカマキリの天敵とは?幼虫期・成虫期の天敵を紹介]]> https://www.bepal.net/archives/582336
(出典)photoAC

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卵・幼虫期のカマキリの天敵

(出典)photoAC

カマキリは、一度に100~300個の卵を産みますが、無事成虫になれるのは多くても4%程度といわれています。まずは、卵や幼虫の前に立ちはだかる天敵を3種類紹介します。

カマキリタマゴカツオブシムシ

カマキリタマゴカツオブシムシは、カマキリの卵鞘(らんしょう)に産卵する虫です。卵鞘はスポンジのような物質で、中の卵を乾燥や物理的衝撃から守り、ある程度の温度変動にも耐えられるようになっています。

ふ化したカマキリタマゴカツオブシムシの幼虫は、卵鞘の中で、カマキリの卵を食べて成長します。

卵鞘にカマキリタマゴカツオブシムシがいるかどうかは、外見では分かりにくく、カマキリがかえったと思ったら、違う虫が出てくるといったシーンに遭遇することも珍しくありません。

種類によっては、約20%の確率で卵鞘からカマキリタマゴカツオブシムシが出てくるとされています。

アリ

アリは、集団でカマキリの幼虫を襲うことがあります。1匹1匹は小さくとも、集団で襲われるとさすがのカマキリでもひとたまりもありません。

逆に、カマキリの幼虫がアリを捕食するケースも見られます。1対1ならカマキリに分があり、両者はライバル関係にもあるといえます。

カマキリを飼育するときは、餌をあげるつもりでアリを大量にケースに入れると、かえってカマキリが襲われてしまうので注意しましょう。

鳥やトカゲなどの爬虫類

カマキリの幼虫は、鳥やトカゲ、カエルなどによって捕食されることがあります。しかし、成虫になると逆にそれらの生き物を捕食する例もあり、幼虫期と成虫期で力関係に大きな差があることが分かります。

カマキリは卵や幼虫期に、さまざまな天敵に食べられてしまうため、成虫にまで成長できるのはほんの一握りです。成虫は昆虫界でもトップクラスの強さを持ち、多くの昆虫や小さな生き物の天敵として君臨します。

成虫期のカマキリの天敵

(出典)photoAC

無事に成虫となったカマキリも、無敵とまではいきません。成虫になってもなおカマキリの安全を脅かす、3種類の生き物を紹介します。

スズメバチ

スズメバチとカマキリは、お互いに天敵でライバル関係にあります。カマキリがスズメバチを捕食することもあれば、スズメバチがカマキリを倒すこともあります。

大型のカマキリは、サソリや小さなネズミを食べるケースもあるため、個体差によってどちらが強いかが変わるのでしょう。

実際どちらが強いのかは意見が分かれるところですが、空中を自在に飛び回れる野外であれば、飛行能力が優れているスズメバチが有利なケースが多い傾向です。

しかし、不意打ちによってカマキリが勝つ場面もあり、両者はまさにライバルと呼ぶにふさわしい関係といえます。

クモ

カマキリがクモの巣に捕まり、糸で拘束されることがあります。『昆虫記』で有名なファーブルは、カマキリをクモの巣に引っ掛けたところ、カマキリがクモに捕食されたことを観察しています。

ただし、ファーブルによると、野外でカマキリがクモに捕食されたシーンを見たことがないとも指摘しており、カマキリがどのようにクモからの捕食を逃れているのかはよく分かっていません。

近年では、カマキリが自らクモの巣に飛び込んでクモを捕食するシーンも確認されています。狩りの得意なカマキリであれば、クモの巣も難なく攻略できてしまうようです。

ハリガネムシ

ハリガネムシは、カマキリの寄生虫として有名です。ハリガネムシは水中で生まれ、最初はユスリカやアカムシなどに寄生して陸に進出します。

カマキリが宿主の虫を食べると、今度はカマキリのおなかの中で成長します。十分に成長すると、産卵のためにカマキリを水辺に向かわせるよう操るのです。

ハリガネムシは、カマキリが確実に水へ飛び込むよう、水特有の反射光である『水平偏光』に引かれるように操作します。これにより、ガラスなど水と似たように反射する物質と間違えることを防いでいるそうです。

カマキリが水へ飛び込むと、ハリガネムシはおなかを突き破って水中へ出ていきます。カマキリは陸に戻ろうとしますが、おなかを突き破られたダメージで弱っているため、ほとんどはそこで力尽きてしまいます。

まさに、カマキリの天敵と呼ぶにふさわしい存在です。

カマキリが天敵から身を守る方法

(出典)photoAC

大きな鎌を使った攻撃が注目されがちなカマキリですが、天敵から身を守るためのすべも心得ています。攻撃一辺倒ではない、カマキリの自衛方法を二つ紹介します。

体色により周りの植物にまぎれる

カマキリは、緑や茶色など体色が保護色となっており、周囲の自然に溶け込んで身を隠しています。周囲に擬態することは、鳥などの天敵からのカモフラージュになるだけでなく、獲物に接近するのにも役立ちます。

日本では緑のオオカマキリが有名ですが、体色が茶色で枯れ葉に擬態しやすいコカマキリも生息しているので、自然の中で擬態しているカマキリを見つけるのも楽しいでしょう。

マレーシアやインドネシアには、花に擬態するハナカマキリもいます。

威嚇で自衛する

カマキリは危険を感じると、前脚を大きく上げたり羽を広げたりするポーズを取ります。ポーズの意図は、体を大きく見せて相手を怖がらせることです。

カマキリは、自分よりも圧倒的に強い人間に対しても、威嚇ポーズを取ることがあります。『蟷螂の斧(とうろうのおの)』は、力関係を顧みず強者に反抗するカマキリが由来となった故事成語です。

人によっては、その姿がかわいらしいと感じるかもしれませんが、威嚇ポーズを見たいからといって、執拗にカマキリを刺激するような行為はやめましょう。

カマキリの強さを生かした天敵農法

(出典)photoAC

確かに天敵は存在するものの、カマキリは昆虫の中では屈指の強さを誇り、多くの昆虫にとっての天敵です。最後に、カマキリの強さを生かした天敵農法について紹介します。

カマキリが害虫を食べてくれる

カマキリは肉食性の昆虫で、動くものであれば自分より大きな生き物であっても襲う習性があるため、天敵農法に適任です。天敵農法とは、害虫の天敵を畑・田んぼに住まわせて被害を防ぐ農法です。

カマキリは、食料があれば生息場所をあまり変えないため、この意味でも天敵農法に向いています。アブラムシやバッタなど、好き嫌いなく害虫を食べてくれるカマキリは、農家にとっては頼もしい存在です。

天敵農法は、農薬に頼らない農法でもあるため、無農薬栽培を売りとしたいときにもよい選択肢となります。

天敵農法は古くからある

天敵農法の歴史は古く、古代中国でかんきつ類の害虫対策としてアリを使った記録が残っています。同じく中国では180万匹以上のカマキリを放ち、収穫量が増加したという記録もあります。

カマキリ以外で、天敵農法で好まれて採用されている昆虫の一つは、てんとう虫です。てんとう虫はダニやアブラムシなどを食べてくれるため、例えばピーマンの栽培で活躍します。

殺虫剤が効きにくい害虫も存在する昨今、自然の摂理に基づいた天敵農法は、現代だからこそ真価を発揮するともいえます。

まとめ

カマキリは、昆虫界でも屈指の強さを誇りますが、実際は一生を通して複数の天敵の脅威にさらされています。特に幼虫期は、他の生き物の餌となりやすく、多くが命を落としてしまうのが現実です。

生存競争を勝ち抜き成虫になっても、スズメバチやクモ、ハリガネムシなどが天敵として立ちはだかります。

しかし、カマキリが昆虫界での強者であることは変わらず、その強さを生かした天敵農法では畑を守るパートナーとして重宝されています。カマキリは、自然界の複雑な食物連鎖の中で、重要な役割を果たす存在なのです。

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