フジロック、2019年開催発表! 今年のあの豪雨を覚えているか? | 編集部からのお知らせ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2018.12.17

    フジロック、2019年開催発表! 今年のあの豪雨を覚えているか?

    フジロックグリーンステージ

    2018年フジロックグリーンステージの様子。

    2019年も7月の最終週末に苗場で開催!

    年末も押し迫った本日、フジロックの2019年開催が発表された。開催まであと7ヶ月ほどあるが、新元号最初の23回目のフジロックがまた新たな1ページを刻む。

    FUJI ROCK FESTIVAL’19
    開催日:2019年7月26日(金)27日(土)28日(日)9:00 開場 11:00 開演 23:00 終演予定
    会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
    出演:国内外約200アーティストを予定

    フジロック

    フジロック2018をPLAYBACK

    ホントに「風に吹かれて」ボブ・ディランは降臨した!

    2018年のフジロックはの目玉はなんといってもボブ・ディランのステージだった。そして、会期2日目は天候は荒れに荒れた。晴れあり、暴風雨あり、ディランあり。いろんな経験を体験させてくれるのが野外フェスの醍醐味ではあるけれど、いつまでも強烈に記憶に残るものとなった。

     欧米でのフェスでも、ほとんど出演することのなかったボブ・ディランがフジロックにやってくるというニュースは、日本のみならず海外でも大きな話題になった。ディランがフェスでいったいどんなステージを繰り広げるのか。そもそも本当にフジロックに来るのか。天気が悪かったらへそを曲げて帰ってしまうのではないか。当日というか、実際にステージにディランが姿を現わすまで、そんな会話が会場のあちこちでされていた。

     初日の金曜はフェス日和と言えるほどの気持ちいい天気。そして2日目は台風12号がもたらした暴風雨。進路を西に向けたことで直撃はまぬがれたものの、土曜夜にヘッドライナーを務めたケンドリック・ラマーの頃から横なぐりの雨に変わっていった。

    キャンプ

    土曜深夜、テントの破損や浸水の相談が、キャンプサイトをサポートする「よろず相談所」に殺到。急きょホテルのホールが避難用に開放された。しっかりとペグダウンしたテントは問題なし。

     会場内の風速計の数値は平均で8m程度。最大で20m近くになったという。その強風によって多くのテントが飛ばされたり、崩壊したりした。テント泊が不可能になった人たちのために、急遽プリンスホテルの大ホールが避難所として開放された。この大ホール、実はディランのリハーサルとして抑えられていた場所だったという。

    ディランの前に登場したジャック・ジョンソンから、やっと風も収まってきた。そして陽が落ち暗くなりかけた頃、ディランがメインである3万人収容のグリーンステージに現れた。

     ここ数年、世界有数のフェスでは、照明を含めたステージングがどんどん豪華になってきている。しかしフジロックのディランはその流れとは逆行していて、照明も演出もまったくと言っていいほどない。ステージ横のビジョンに映し出される映像も定点からのワンカメラのみ。ズームアップもない。

    ’60年代のディランの代表曲も数多く演奏され、オールドファンも、フジロックで初めてディランを聞くファンも、納得の選曲だった。歌の持つ普遍性を、「今のディラン」というスタイルで、フェスという様々な人が集うなかで表現していたように思う。ディラン登場を含めて、苗場で20回目のフジロックは何年にもわたって語り継がれるフェスになった。

    豪雨翌日のフジロックキャンプサイト。原形を留めていないテント、ひっくりかえっているテント、夜の死闘が垣間見える…。雨が止み、誰もがほっと一安心した。

    ボブ・ディランセットリスト(おまけ)

    フジロック当日に演奏された曲をご紹介!

    1. シングス・ハヴ・チェンジド 
    2. 悲しきベイブ 
    3. 追憶のハイウェイ61 
    4. 運命のひとひねり 
    5. デューケイン・ホイッスル 
    6. マスターピース 
    7. オネスト・ウイズ・ミー 
    8. トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン 
    9. くよくよするなよ 
    10. サンダー・オン・ザ・マウンテン 
    11. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ 
    12. アーリー・ローマン・キングズ 
    13. 廃墟の街 
    14. ラヴ・シック 
    15. やせっぽちのバラッド 
    16. 風に吹かれて

     

    ※構成/菊地崇 撮影/sumi☆photo

    ※この記事はビーパル10月号に掲載された記事を再編したものです。

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