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    2020.02.16

    生ゴミ乾燥機生活、始めてみませんか?簡単&楽しいエコライフ。

    私が書きました!
    ライター・エディター
    新田草子
    東京都出身、目黒区在住。雪山とお酒をこよなく愛するライター&エディター。雑誌やウェブを中心に、体をととのえること、食べること、心地よく暮らすことにまつわる記事を執筆中。 

    実はスゴかった!「食品ロス」が地球温暖化に与えるインパクト

    東北の山でバックカントリースノーボードを楽しむようになって十数年の、ライター新田です。毎年この季節は、積雪量情報にやきもきしながら、天気予報とにらめっこする日々。暖冬にあたると「やはり地球温暖化が進んでいるのかな」などと気になってしまいます。 暖冬の原因は複雑で、地球温暖化だけが要因ではないけれど、オーストラリアの大規模火災など世界各地で異常気象が勃発している昨今。気温の上昇はやっぱり食い止めたほうがいいよね、とシンプルに思ってしまいます。

    そんな折り、たまたま「食品ロス」について専門家に話を聞く機会があり、そこで知ったのが〝食品ロスも地球温暖化に関係している〟ということでした。 食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられる食品のこと。メーカーや小売店、外食産業による廃棄もありますが、実は家庭からのものも多く、日本では年間643万トンの食品ロスのうち約半分が一般家庭から出ていることが分かっています。クリマスケーキや恵方巻きの廃棄のニュースに目が行きがちですが、実はその多くが私たちの生活から出ているものだったんですね……。

    生ゴミ処理を工夫すると、自然への負荷も軽減できる!

    こうした食品ロスは生ゴミとして処分されますが、その際、放置や焼却などで発生するのが温室効果ガス。世界全体の食品ロスによる温室効果ガス発生量は、中国とアメリカの国別二酸化炭素排出量に次ぐほどの多さで、強い温暖化効果を持つのだそう。食べられる物を捨てて生ゴミにすることは、もったいないだけでなく環境にも負荷をかけること。今まで考えもしなかったことであり、忙しさにかまけて野菜を腐らせたり、食べ残していた我が身を猛省したのでした。

    ということで、とにかく生ゴミを減らすために何かしよう! 運動をひっそりとスタート。食品を買いすぎない、買ったら使い切ることを改めて意識しながら、同時に始めたのが、生ゴミを乾燥させて捨てることでした。生ゴミは約8割が水分ですが、その水分を減らせば運搬や焼却にかかるエネルギーが押さえられ、温室効果ガスの発生も減らせるからです。

    バスケットを入れてボタンを押すだけで、生ゴミがパリパリに。

    ここで大活躍してくれたのが、冒頭の写真の「パリパリキューブ」という生ゴミ乾燥機です(前置きが長くてスミマセン……)。プラスチック製のバスケットに生ゴミを入れて本体内部にセットし、温風で乾燥させるというものなのですが、これがもう、実に素晴らしいのです!

    まず、バスケットはこんな感じ。何枚か付いてくる使い捨てネットを、輪ゴムで装着して使います。ネットはサイズが合えば市販の水切りネットなどで代用可能。大して汚れないので、私は10回ほど再利用してから替えています。これをシンクに置いておき、生ゴミが出たらポイポイ入れていきます。直径16cm(本体は21cm)程度なので、とくに邪魔にはなりません。

    この日の生ゴミはバナナの皮とレモンの絞りかす、傷んでいたかぶの葉っぱの先っちょのところなど。中身を測ってみたところ、143gでした。魚の骨や取り除いた肉の脂身など、普通の生ゴミならたいてい何を入れても大丈夫。濡れたサランラップやアルミホイルが混じっていても問題ありません。

    これを、本体の下半分の内部にセット。

    続いて脱臭フィルターなどが内臓された本体上部をセットします。あとは電源ボタンを押し、その右にあるボタンで「節電」または「通常」モードを選択するだけ。我が家は野菜くずなど普通の生ゴミが主で量もそんなに多くないため、いまのところ「通常」より時間が短めの節電モードで十分のようです。

    運転音は少しあるもののいたって静か。深夜でも、別の部屋に移動してしまえばほぼ聞こえません。HPで確認したら約36dBAとのことでした。60℃〜80℃と低めの温風で乾かすため、排気口(操作パネルの下の部分)からの空気もほんのり温かい程度です。においもほとんど気にならず、脱臭フィルターがかなり強力とみました。 そういえばはるか昔、実家で使っていた生ゴミ処理機が、存在感のありすぎる音とにおいだったことを思い出します。母が夕食後、その機械を使うたびに憂鬱になったものです。今はこんないいものができたのだなあ……。

    ちなみに電気代は節約モードで1回13〜17円ほど(メーカーHPより)。これなら許容範囲です。

    約4時間半後に自動停止。中身はご覧の通り、かなりかさが減っています。においはほんのりと枯葉のような香りがする程度。

    本当にかさかさの、パリパリ。手で触れてもまったく平気です。重さはたったの33g。110gの水分が蒸発し、重量が4分の1ほどに減ったことになります。

    あとはゴミ箱に捨てるだけ。そのままでもいいし、コーヒーの粉などが入っている場合は、写真のように新聞紙に軽く包んで捨てても。

    乾燥させて“生ゴミ”のストレスをゼロに。 小さな取り組みでエコライフを楽しくスタート!

    使い始めてかれこれ2か月ほどですが、ゴミの全体量ががくっと減り、ゴミ出しの回数が激減しました。出すときも軽くて、らくらく。そして何よりうれしいのはにおいがほとんどしないこと! 蓋なしのゴミ箱でもまったく問題ありません。 以前、生ゴミの水分を押さえるために新聞紙にくるんで捨てていた時期があったのですが、それでも夏場はどうしてもにおいが気になるし、小バエ問題もつきものでした。

    でもこの「パリパリキューブ」があればもう憂いなし。 雪を守りたいと思って始めたことですが、思わぬうれしいおまけがいっぱい。本当に買って良かった、と思います。実家の母にもすすめてみよう。ゴミ処理にかかる経費は自治体でも大きな問題となっていて、こうした生ゴミ乾燥機や生ゴミ処理機の購入に、助成金が出る自治体もあるようです(私の住んでいる地域は残念ながらなかったのですが……)。ご興味ある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?

     

    カラーバリエーションもあり。こちらはトリコロールですが、そう、「パリパリ」を「Paris Paris」と読み替えてのカラーリングなのでした。

    <商品データ>

    パリパリキューブライト アルファ
    メーカー希望小売価格 ¥27,600
    島産業 http://parisparis.jp

     

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