趣味を仕事にできる!完全移住ライフのコツとは? | BE-PAL

趣味を仕事にできる!完全移住ライフのコツとは?

2020.10.24

好きなことを続けている間に自分に最も合った場所を見つけて、「ここで暮らしていこう」と決めた人たち。そんな完全移住を実現できるのは、地元の人との温かいつながりができたからこそなのだ。

バイクショップ「CLAMP」店長
武村信宏さん(47歳)

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「CLAMP」がある伊那市は、長野県南部を流れる天竜川に沿った伊那谷にある。平地から山間まで、アウトドアフィールドに恵まれている。

1973年岡山生まれ。大阪で自転車メカニックの修業をし、その後、長野に移住。休日はMTBとトレランを楽しむ。

長野県・伊那市

"住宅・店舗付き"のミラクル移住で
バイクショップの店長に

岡山生まれの武村さんは、日本各地を渡り歩きながら、30以上の職種を経験。25歳のときに大阪に移るとアウトドアメーカー「モンベル」でアルバイトを始めた。その職場で、後に妻となる由紀子さんと出会う。

その後、武村さんは自転車ショップで働くことになるが、フィールドが遠いことにストレスを感じ始めていた。
「妻が長野の諏訪に新設された『モンベル』に転勤になったんです。自然も豊かで趣味のトレイルライドも楽しめると思い、妻について行きガイドの仕事をしながら人脈を広げてきました。そんな折に知人の紹介で、現在のショップの出資者となる小林啓治さんと出会ったんです」

小林さんは、伊那市では知られた農産物直売所のオーナー。
「何度か食事をしているうちに、『伊那を元気にしたいので、なにか店をやってほしい』と相談を受け、考えた末に自転車屋さんですって答えたら、その後、『いい物件を見つけたから』って、現在店を構える場所に案内されたんです」

小林さんの努力で店舗と住居が見つかり、銀行からの融資も受けられた。そして2011年秋に本格的に伊那市に移り住み、翌年2月に開業を果たした。
「自転車だけではなく、徐々にアウトドアグッズもそろえるようにしたり、地元のお客様のつながりで、マウンテンバイクで走ったりキャンプができるフィールドを借りられるという幸運にも恵まれました」

里山を整備するうちに、『一緒に走りたい』というライダーや、『うちもきれいにしてほしい』という地権者が増え、遊び場と、地元の人とのつながりはますます増えていった。

今では、武村さんと仲間が整備した山道などを使って、若者が伊那エリアに集うようなイベントも開催している。趣味である自転車を通し、地元の魅力を発信するキーパーソンのひとりとなりつつある。

武村さんの歴史

2001年 大阪のモンベルで
奥さまと出会い長野県へ
↓ 移住を考え始める。
2009年 移住先を探している最中に
伊那での出資者となる
↓ 小林さんと出会う。
2011年 伊那市へ完全移住し、
翌年、「CLAMP」を開業する。

廃店舗をリノベイトしてバイクショップ開業へ

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自動車のタイヤショップだった建物のレトロな雰囲気を活かした店舗。

目指すは売るだけじゃない
遊べるバイクショップ

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セレクトには 自信があります

「CLAMP」では、自転車の試乗はもちろん、購入前にタープ、テント、焚き火台などを試すことができる。「商品の良さをきちんとわかって買ってもらいたいです」

アウトドアグッズも年々増強中

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自転車のみならず、バイクパッキングで使えるUL系のキャンプ道具や、アウトドアアパレル、レトロなギアも取りそろえている。ショップ主催のイベントを開催

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昨年は、整備した山を舞台にトレランとMTBで楽しむイベント『CMM』(クランプ・マウンテン・マラソン)を開催。遠方からの参加者も多数。

セルフガイドシステム「チャリップ」スタート

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ルート案内が入ったGPSを貸し出し、伊那を散策する体験型サービス『チャリップ』を始める。これ目当ての来客も増えた。

自ら整備しトレイルライドと
キャンプも満喫!

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近隣の地権者から放置されていた里山を借りて、地元の仲間やお客様と一緒に下草刈りなどをする代わりに、バイクライドからキャンプまで、許可を得て使わせてもらっている。

若者も増えて伊那市が
今、元気になっています!

グリーンファーム社長
小林啓治さん

image「行政に頼らず、伊那を魅力ある街にして若い世代を呼び込みたい」。小林さんは、そんな願いで武村さんにも出資した。その後、徐々に伊那が活性化し、若い世代の流入も増えている。

完全移住のコツ

1 事前に何度も通って住環境を調べる

2 趣味が楽しめる場所の近くに住む

3 地元の人と仲良くする

構成/山本修二 撮影/海上浩幸 写真提供/小関信平、CLAMP clamp-bike.com/

(BE-PAL 2020年9月号より)

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