2017.12.25

道具を使いこなすための試練は幼児の集中力を高めてくれる?!

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日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.41

 毎年年末になると、クラフトナイフを使い竹を削って箸をつくる。出来た箸はその日の給食から早速使い、少なくとも卒園の3月までは使い続けます。これはとある保育園の恒例行事です。

 ナイフの使い方を練習したらさっそく箸づくり開始。まずは竹をクラフトナイフと木槌で半分に割るのですが、初めのうちは見るからに危険な道具を使っての作業だけに腰が引けてなかなかうまくいきません。恐る恐る続ける木槌係とクラフトナイフ係の共同作業は決死の覚悟で行われていきます。


いつもは自然の中を駆けまわっているやんちゃ坊主達も、この時ばかりは真剣に作業と向き合う

 次に行われる作業からが本番です。クラフトナイフで竹を丁寧に削って自分好みの箸の形にしていきます。クラフトナイフで箸を削るためには、刃の角度、力のいれ具合、そして押さえる竹の角度が重要になるのだが、そのコツを掴むためには大人が手取り足取り教えたり、話をしても身につくものではありません。クラフトナイフを使うこなすための方法は、ただただ”自分で削る”という作業を繰り返すことだけしかありません。
 

はじめは力が入りすぎてなかなかうまく出来ない子ども達も、時間と共にクラフトナイフを上手に使えるようになっていく


削りかすを使って試しに箸を使ってみる作業は自分の箸の完成度を体感できるうえに、ちょっとした休憩と遊びの時間になっている

 作業開始から2時間。紙ヤスリまでを終えた子ども達は、自信作の箸を水で一度洗い、弁当箱にぎっしりと詰まったお米を保護者の愛情と共に食べました。
 小学校で45分、大学で90分。はたしてこの時間は誰が決めたのだろうか?試行錯誤と同じ作業の繰り返しを2時間もやってのけた彼らの集中力は素晴らしいものでした。あらためて”授業”をどう楽しくアレンジして進行していくかにかかっていることを感じたのでした。

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長谷部雅一

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アウトドアプロデューサー。
アウトドアイベントの企画・運営を手がける「Be-Nature School」スタッフ。人と自然をつなぐインタープリターとしても活躍中。
著作に『ネイチャーエデュケーション』1300円+税 みくに出版 他

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